カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』

どうもこんにちは、富田林薫(とんだばやしかおる)です。
遠洋マグロ漁船乗りです(ぇ?

「2010年4月」。

2010-05-02 08:41:01 | Weblog

神。

 不自由に立ち尽くすことで僕達に女神は自由をくれたのでしょう

・そうかれこれ三百年間こどもたちの足音を聞いている神社の石段

・ゆつくりと季節は流れてゆくのです精神科病棟の窓からも桜並木

 サッカーの神はいたずら好きで決定的チャンスには手に降り立つ

・あけがたの真白き神が降り立ちてわたしをコクピットにいざなう

うたのわ。

マンション情報誌眺めつつ1LDKにひかりあれ南向きのベランダ

不動産屋の曇りガラスにひかりある 私に似合いの古いアパート

天がおりてきて手のひらに近づくのだ ああ、曇り空の幻覚作用

現実を求めてやまぬ掌のヘブンリーブルーの種子をもてあます

なくしてはゆくものの声をききました深夜さんご礁から伝わる波頭

子守唄を信じていた頃のように春の日の揺りかごの眠りをここに

ウェイトレス、ウェイトレス。夏の日のひかりのソルベアイスをひとつ

曇り空を生きてゆくことの証のようにただ薄い影をたしかめあった

まわりみちをしたのでしょうね教会はこんな近くに建っていたのに

さくらさくら とおい街の記憶をとりもどして花びらを手のひらに置く

指先よからだじゅうに触れてアナタノカタチヲキオクスルノダ

昨夜、悲しみの境界線の運河に架かる橋のたもとにふるえる猫よ

すぎてゆく時間もやさしいわたくしの手のなかで熟れてゆく桃よ

風の速さに負けないように親愛なる自転車のペダルを磨く 四月

よそゆき格好で少しすましたリュウグウノツカイと乗る水中列車

秒速五センチメートルであなたが花びらであった時の記憶をたどる

あたたかいココアのよこでゆっくりとあたたかくなってゆく深夜

誤字ばかり気にしていたら朝刊の死亡記事から飛び出す天使

理科室の三角フラスコのなかに放課後のままゆれる液体がある

思い出となるような歌を残して穏やかな春となればよいです

どちらかというと暖かな方向に寄り添って桜並木の川沿いをゆく

燃費なんておかまいなしにアメリカンフリーウェイをV8でゆく

twitter。

雪解けのサイド7に白い奴

春キャベツララアを載せてエルメスに

ジオングの脚のないのがはるがすみ

アッガイを愛した春はとおくなり

夏近しみどりの中に混ざるザク

ジェットストリームアタック的な春一番

たんぽぽの綿毛のようにボール飛ぶ