そういったわけで・・・。
やっぱり海が好き!
やはり、、無理がたたりましたところの・・・陽気なパリジェンヌゥこと相模湾真黒です!こんにちお!
小笠原鮫!・・・連続殺魚鬼「復讐するは我に在りかあ?」・・・・(氷舞)
のなんとなく続き・・・・。
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小笠原海域カブキ町三丁目、バー「提灯アンコウ」。
いつものカウンターで、いつもの奴が呑んでいた。
北太平洋小笠原署、特別捜査一課、刑事鮫島である。
そう!奴こそが小笠原のハグレ鮫デカ。
通称、小笠原鮫である。
しかし、鮫島は悩んでいた。
先ごろ、小笠原海域カブキ町近辺で急激に被害が増してきた闇牛丼屋事件である。
初めの頃は、最近牛丼が食べられなくて悲しんでいるお魚達に、牛丼があると持ちかけ、怪しげな店に連れ込み、金品を脅し取るという被害であった。
どうも、カブキ町にたむろするチンピラ雑魚達が手っ取り早く金を得るため始めたようであった。
と、その程度の事件であれば、つどつど蛸壺にぶち込めば済むのであるが、、。
最近、その様相が変わってきたのである。
実際に牛丼を食べさせるのである。
しかも旨い、だが並盛一杯が500鰹$と高額である。
にもかかわらず、一度その闇牛丼を食べたお魚たちは、、もう一度食べたくなるというのである。
そして、密かにリピーターが増えてきているという話である、、。
だが、そのリピータのお魚達の間でトラブルが増えてきている、闇牛丼を食べた直後は機嫌がいいのだが、ある一定の時間が過ぎると禁断症状を呈し凶暴になるのである、、。
そして、お決まりの暴動騒ぎ、、。
「やはり、、あの闇牛丼には、何かの麻薬が混ぜてあるのではないか??」
そう、呟くと鮫島は手元の黒白波をぐっと飲み干した。
確かに、その可能性があった。
どうも、最近、台湾海峡沖系マフィアの活動が活発なのである。
そして、台湾海峡沖系マフィアと言えば、中国揚子江奥から運ばれてくる中国麻薬の流通に絡んでいるらしいとのもっぱらの噂である。
「そして、、この組織だった活動、、、。完璧に捜査の裏をかき、転々と場所を変える闇牛丼屋、、。いままでのチンピラ雑魚達では、こんな事は絶対できない、、。誰かが、裏で組織を束ね糸を引いているに違いない!!」
そして、また鮫島は先程おかわりした手元の黒白波をぐっと飲み干した。
暫く、焼酎の余韻を楽しみ、、。
つまみの、チキン南蛮を一口食べ、、こう呟いた!
「やはり、、こんな事ができるのは、、奴しか考えられない、、連続殺魚鬼・魔家事夫!!!」
連続殺魚鬼マカジキの魔家事夫!
七年前の連続殺魚事件。
そして、ついこの前、七匹のうら若い雌魚が殺された連続殺魚事件。
7年前、そして前回、鮫島は魔を逮捕寸前まで追い詰めたが、、最後の最後に残念ながら取り逃がしたのであった。
「奴は前回の対決で傷を負ったはず、、暫くはおとなしくしていると思ったが、、もし、奴が闇牛丼組織を操っているのであれば、正面からぶつかって行ったら危ない!何か奴の裏をかく策を考えないと、、。」
そして、また、また、鮫島は先程おかわりした手元の黒白波をぐっと飲み干した。
「マスター今夜は帰るよ。お勘定お願い。」
そして、鮫島はバー「提灯アンコウ」をあとにした。
「さて今夜はパトリシアの所にでも、、、寄っていくかあ~、、むふぅ♥」
そう呟くと、、鮫島は、夜のカブキ町の中に消えていった。
翌日、、、、。
北太平洋小笠原署、闇牛丼組織対策本部はタレこみ屋からある情報を入手した。
それは、、今度、闇牛丼屋が開店する場所と時間の情報であった。
信頼できるかどうかは判らないが、その情報に鮫島は賭けてみる事にした。
ハリウッド沖映画村海域出身特殊メイクのバラクーダ・イトウが呼び出された。
鮫の鮫島を、、、特殊メイクで、、なんと!ホンマグロに変装させる計画である。
そして、直接、闇牛丼屋に乗り込もうというのだ!
そして、特殊メイクが完成した、、何処から見てもホンマグロそのもの、、。??
で、、あった??
(これ、、この、、設定って、、無理あるかあ~・・・??)
でも、続きます・・・。
カブキ町のんべい通り、、奥まった一角の雑居ビル。
特殊メイクでホンマグロに変装した鮫島が入り口に近づく。
「いらっしやいませ」黒服を着た体格のよいクロマグロが鮫島を迎える。
「常連の鮪三四郎さんの紹介で来た。」
「はい、伺っております。入りまして奥の階段を下りてください。」
鮫島は薄暗い階段を下りていった、、。
すると、目の前に扉が、、。
「ここが、闇牛丼屋かあ。。」
そう、呟くと静かに扉を開けた、、。
だが、、扉の中にはただの空間があるだけであった。
机も椅子も、、何も無い空間であった、、。
「おや?何も無い・・?」
と不思議に思った瞬間!!
突如後ろから、尖った刃物の様な物を突きつけられる!
「動くな!!!!へへへへへへっぅ!!飛んで火にいる夏の鮫!とはお前のこったなぁ!!」
罠であった!!
そう、そして、待ち構えていたのは連続殺魚鬼・魔家事夫!!
「へへへへっへへへっうと!特殊メイクでホンマグロに変装したつもりでも、俺の目はごまかせないぜぇ!えっ!鮫島さんよぅ!!!さて、今までの借りをたっぷりと返してあげましょうかねぇ!!」
「うぅぅ、、。この変装は完璧のはずだったんだが、、。なぜ?ばれてしまったんだ。」
「あほぅ!!鮫が鮪になろうってのは、、元々から無理があるわい!それに、その肌、、その鮫肌!はごまかしようがないわい!」
「あぅ、、しまった、、特殊メイクを背ビレの部分に忘れていたか・・・。」
「ふふふふふふふふぅっ!とお前がしゃしゃり出てくることは、先刻承知よぅ!!さて、さて、どう料理してましょうかねぇ!やっぱり、フカヒレスープぅ・・、う~ん!ゴックン!!」
「あっ!」
「おっと・・・!またその手かあ?その手はくわなの焼きハマグリのコンコンちき!」
「うわぅ・・・・今時そんな事言うかぁ?」
「おっと、ジジ臭かったかい?もとい、二度も同じ手は食わないぜ!」
「いや・・今度は井川遥のDVD!!imagine&井川日和-film 女5-がセットで落ちてる!!!」
「えっぅ!どこ!どこ!
どこ!?」
と、またまた、油断した魔の隙を突いて身を擦り寄せる鮫島。
得意の鮫肌ズリズリ攻撃。
「痛ぃっぅ!」
身をよじり鮫島から離れようとする魔!
距離があいた。その瞬間を見逃さない鮫島!決め技尾ビレキックを繰り出す!
更にもう一発!更にもう一発!
尾ビレキック三連発!
「うぅぅぅぅぅぅぅっ・・・・」呻きながら後ろに吹っ飛ぶ魔!
しかし、倒れながらも魔の反撃!鋭く尖った魔の鼻先が鮫島のエラを切り裂く!
「うっ!エラ呼吸があぁっ・・・」
鮫島も呻きエラを押さえる。
「ぐは!、引き分けだなぁ・・またなぁ!」
と言い残し一目散に泳ぎ去る魔。
「まぁてぇぅぅぅぅぅぅぅ・・」が、残念なことにエラ呼吸が落ち着かず追い掛ける事が出来ない鮫島。
そして、ようやくエラ呼吸があ落ち着く。
「けっ、、また逃がしたかぁ。それにしても、似たよな手に二度も引っ掛かるとは・・・・やっぱ奴はアホなんじゃねえか?けっ!」
そう呟くと、、鮫島はまたまた、、カブキ町の闇中に消えていった。