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「青春の殺人者」~鑑賞

2012-03-12 23:59:59 | 映画~DVD鑑賞等
長谷川和彦監督「青春の殺人者」を鑑賞した 
ほんとは同監督の「太陽を盗んだ男」を見たかったんだけど、ずっと貸出中なんだよね~…見たい 

この話は、実際に千葉県で起こった事件をモチーフにしたもの。
若かりし頃の水谷豊と原田美枝子、市原悦子、桃井かおり、地井武男 ~が出演してる 

とにかく凄かったのは、水谷豊と市原悦子との"父の死体をどうするか"~"心中"~"母殺し"に至るまでの
鬼気迫る演技 
時間的にも10分位はあると思うけど、近親相姦風になったり、SMな雰囲気になったり…
市原悦子の熟女っぷりが、妙にエロい。

あと、原田美枝子の脱ぎっぷりにもびっくり 
あれだけ豊満な体で、しかも可愛くって…この時まだ17歳だったんだな~、今なら無理だな~ 

水谷豊が、自らを縛ってスナックに火を付けるシーンでは、本人が本当に吊るされて燃やされてて、
あのセットが元々は「サンダカン八番娼館 望郷」(詳しくはこちら)のセットを引用したと
DVDの後で監督が語っていて、「サンダカン八番娼館 望郷」で出てくる家は、田舎のボロ家だったから、
スナックに変身していたのは、ちょっと面白かった 

この当時の映画は、学生運動も落ち着きをみせ、
若者の無意識の怒りみたいなものが何処に向かっていっていいのかさまよっている、
まだまだ格差や差別があからさまで、先が見えず行き当たりばったりになっている、
そんな意味がないようで意味がある映画が多い気がする。  

この映画は、殺伐としたシーンが多いけど、両親を殺した水谷豊が、原田美枝子と逃げる途中に寄った海で、
若い両親が一生懸命働いていた姿や、楽しかった子供の頃を回想するシーンには、
少し救われた気がした。

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