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『地獄』『徳川いれずみ師 責め地獄』☆鑑賞

2010-08-26 23:59:42 | 映画~映画館鑑賞
渋谷・シネマヴェーラで特集上映している"石井輝男 怒涛の30本勝負!!"にて
『地獄』『徳川いれずみ師 責め地獄』の2本を鑑賞した  
シネマヴェーラに今月は、石井監督作品を見る為に3回来ている 前回前々回

てっきり『徳川いれずみ師 責め地獄』は鑑賞済で、2回も見るのか…う~ん  と思っていたら、
映画が始まって直ぐに『徳川女刑罰史』と感違いしていた事が判明  
2本の映画共、"いれずみ""長崎""外国人""徳川"等々とキーワードが同じなので、解説読んだだけでは判別つかない  
見ている題名を覚えていない自分も悪いが(笑)


『徳川いれずみ師 責め地獄』

徳川時代。借金のかたに売春宿に送られた由美は、彫秀によって刺青を刻まれ…。
処刑、血しぶき、内臓ぶっとびと、気が狂いそうな衝撃描写が連続するエログロ・バイオレンス大作!
しかし、「白人女の人間屏風」、「女体凧揚げ」、「人間針ねずみ」などの変な責め技や、女囚役として登場する由利徹と大泉滉は笑えます。
(シネマヴェーラHPより)


『地獄』

遅々として進まぬオウム裁判に業を煮やした石井輝男が、極悪人に自ら鉄槌をくだすため自腹を切って作り上げた作品(ホントです)。
犯罪人たちは地獄に落ち、毒物カレー事件のM・Hは糞尿の刑、連続幼女殺害事件のT・Mはノコギリ引きの刑、そしてモロS・Aのカルト教団教祖は皮剥ぎの刑に!! 超リアルな映像がたまりません。
未だ有罪が確定していない容疑者まで地獄送りにする石井監督の本気を観よ!?(シネマヴェーラHPより)



『徳川いれずみ師 責め地獄』は、冒頭から炸裂する処刑シーン。
とんでもない展開だ~と思いながらも、複数の話が最後に辻褄が合う様に作られているのは流石  
それぞれに見所があって、面白かった  
吉田輝雄もいいが、やっぱり小池朝雄の鬼気迫る演技が好き  
石井作品では極悪人等を演じている小池朝雄が、"明日のジョー"のエンディング(ジョーの子守唄)を歌っていると知った時は驚いた  
あと、コロンボの吹き替えとか  
いれずみのデザインがとても自由で、色んな意味で突っ込み所も満載だったが、その辺りがこの映画のというか、
他の似た様な作品含め味のある所でもある。



『地獄』は、前から見たかった映画  
セットは、全体的にチープ  
一体どうなる事やら…と思っていたけど、犯罪に手を染めていくシーンを見ていたら、事件が起こった当時の事を思い出し
記憶の中から風化されつつあった当時の出来事を鮮明に思い出した。
今思い出しても、背筋の凍る事件の数々。
"目には目を、歯には歯を"で、地獄の閻魔大王が、犯人達に鉄拳制裁を加えていく。
しかも、犯人だけではなく、その犯人を擁護する人物達まで(苦笑)
法律や理性を超えて、"こんな酷い事した奴は、絶対許さない  理屈じゃない  "
被害にあった方の代わりに、"かたき討ち"をしている様に感じた映画だった。

地獄の住人や処刑シーンは、子供に見せたら、悪い事したら地獄でこんな恐ろしい目にあうなら絶対イイ子になろうと思わせるか、
そのリアルさで一生のトラウマになるかのどっちかな~と言うか、子供だけではなく大人でも驚くような迫力、インパクトだった  

最後の方にいきなり、『忘八武士道』丹波哲郎の"明日死能"が出てきたのは驚いた(笑)
あの映画も、強烈だった…
存在感が半端ない"明日死能"、地獄の住人も太刀打ち出来ない(笑)

ラスト、太陽に祈る姿は人間本来の姿を映しているようで良かったが、胸のアップが多いな~とも思ってしまった  


石井作品は、この映画もそうだけど、自由な感じが好き、思いのままに大らかに作っている感じが  
しかし、細かい所の演出は押さえていて、石井作品は、ほんと何本見ても飽きない  
また、機会があったら見てみようっと   

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