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Today's latter

「LILIES」(リリーズ) 観劇

2009-06-28 01:52:26 | 観劇
新宿・紀伊國屋ホールへ「LILIES」(リリーズ)というお芝居を見に行ってきました  

劇団スタジオライフ(男性だけで構成された耽美派の劇団)の公演です  
観客の女子率99%な勢い~私達も女性5人で見に行きました(笑)


スタジオライフのお芝居を見るのは、2回目です  

初めて見たのは、「トーマの心臓」
原作は、漫画で萩尾望都の作品。
映画「1999年の夏休み」の原案でもあります  

テディベア教室で一緒になる女性が、萩尾望都の大ファンだったので
漫画を貸してくれ、原作を読んでから観劇しました  

出演者が、全員男性なので男が女も演じる・・・
原作は、同性愛  少年愛  的な(今でいうボーイズラブ  )話で、
重いテーマも含む耽美的なお話。
演じる人達が、みんな王子様みたいで美しすぎる  
原作とイメージがぴったりで、楽しく鑑賞しました  


この男性だけの劇団の芝居の見るにあったって驚いたのは、
紀伊國屋ホールの入口から、劇団員の方がお出迎え  

トーマの心臓の舞台は、ドイツのギムナジウム(高等中学)での少年達のお話で、
皆さんフリフリの王子様 な衣装を着ていたので、一瞬、何か違う店に来たのかと思いました(笑)

今回はそういう事は無かったのですが、
観劇後の物販コーナーで、メインな役を演じた松本慎也さん自ら
パンフレットを売ってらしゃいました  
ファンには、嬉しい限りですね  


<あらすじ>

1952年、カナダ郊外の刑務所。
囚人の告解を聞くために訪れたビロドー老司教は突然、看守や囚人達に監禁される。
そして、彼の目の前で囚人シモンの計画による囚人達の手の込んだ芝居が始まる。
そこには40年前の自分の姿があった。
奔放な少年シモンと惹かれ合うヴァリエ。
そんなふたりに嫉妬心を抱くビロドー。
修道院で出会った少年達に何があったのか…封印された過去の悲劇がよみがえる。
(劇団HPより)


以前、テレビ番組でやっていた日本未公開映画
ジーザスキャンプ」でのキリスト教保守派の活動を記事にしましたが、
このお話も、男同士で愛し合う事の周囲の宗教的な反発から、歯車が狂って行きます 

愛し合う少年・シモンとヴァリエ  

特に、ヴァリエを演じた松本慎也さんが美しぎる 
濃厚なキスシーン、全裸シーン、全然、男同志でもOKだよ  
むしろ、イイ  みたいな(笑)

少年達の崇高で純粋な愛・・・それ故に起こる悲劇  
泣いている人もいましたね~、切ない物語です   

演技がとても安定していて余計な事に気を取られず
安心して、耽美的な世界にどっぷり浸りつつ観劇出来ました  
とても、良かったです  


私は、この舞台を見て、ずっと昔に元同僚(女性)が「お芝居やる  」と会社を辞めて、
演劇集団「円」の研究生になり、見に行った公演の事を思い出しました  

このお芝居、フランスの古典を舞台化したもので、物語に宗教的な要素が深い  
はっきり言って、日本人な私には難解でした  台詞も固いし。
ちなみに、元同僚の役柄は
「神父を愛していまい、罪悪感と成就しない愛を悲観して自殺する大学生」
というものでした  


以前は、歌舞伎、宝塚、小劇団、有名な俳優さんが出演する舞台(美輪明宏さんとか)
有名な劇団(キャラメルボックスとか)ちょくちょく見に行ったりしていたんですけど、
最近は、ちょっと足が遠のき気味・・・

久々の観劇で、やっぱり「ライブ」で感じるお芝居いいですよね~ 
良い作品を探して、また、劇場に足を運びたいなぁと思いました