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劔岳 点の記 初日舞台挨拶 鑑賞

2009-06-21 00:47:40 | 映画~映画館鑑賞
映画 「劔岳 点の記」 初日舞台挨拶 を見に行ってきました

丸の内TOEI1 9:30からの回です。

登壇者、浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおい、木村大作監督 
原作、新田次郎。
舞台挨拶の司会、フジテレビの笠井アナ。

今回の席は、2階最前列。
最近、初日舞台挨拶ばかり行ってるな ライフワークにしようかな(笑)


(あらすじ)

明治39年、参謀本部陸地測量部の測量手柴崎芳太郎(浅野忠信)は、
日本の完全な地図を完成すべく、軍部より北アルプス剱岳への登頂と三角点埋設の命令を受ける。
当時、剱岳は前人未踏の信仰の山であった。
同時期には、日本山岳会が結成され、剱岳初登頂を狙っていた。
柴崎は、測量の先輩・古田盛作(役所広司)から、
案内人として宇治長次郎(香川照之)を紹介される。
柴崎と宇治は剣岳への登頂路を探すが、見つからない。
不思議な行者(夏八木勲)からの助言、山岳会・小島烏水(仲村トオル)らとの出会い、
信仰山へ登る事への地元の反感、過酷な自然との戦い。
地図作成に向けて、柴崎測量隊は山頂を目指し進んでいくが・・・

 ※「点の記」とは - 国家基準点(三角点、水準点)ごとに、点名、所在地、設置年月日、選点者、観測者、そこに至る順路と略図等を記載したもの。


黒澤明監督等の撮影助手を長年務めた大御所の木村大作、初監督作品 

この映画は、映画館で見た方がいいです  
クラシックの名曲が流れ、映像が、とても美しい  
公式サイトも景色が美しいですよ  フルフラッシュで少し重いけど)

日本には、八百万の神の信仰がありますが、
人間の想像の範囲をはるかに超えた剣岳の壮大な景色は、
神が宿っているとしか思えませんでした  

剣岳の移り変わる色彩、山に住む動物達、人間と大自然との融合、そのリアル感。
その分、撮影は、とても過酷だったと容易に想像がつきました。
尾根を歩くシーン、氷雪を歩くシーン、岸壁を登るシーン・・・
ドキドキしました  
出演者の方は、実際、登山は初心者だと思うし。

そして、その周囲で撮影をしているスタッフ。
CGや空撮を使わず、重たい大量の機材を2999mの山へ運んでの長期間の撮影  
今回の舞台挨拶では、撮影スタッフの方も登壇されました  
 
大自然の中では、監督、スタッフ、出演者、肩書きは「無」です。
「仲間たち」 エンドクレジットには、そう書かれていました  


現在は、簡単に世界地図が一瞬で見られる時代。
たった100年前迄は、人が機材を持ち命懸けで測量して作成していた地図。 
前人未到の未知の場所が、沢山有った時代。
少しずつ変化し、少しずつ発展してきた時代の流れ… 
そう考えると、ここ数十年の人間社会の発展の速さに驚愕 
先達の苦労のお陰で、便利な生活が送れている訳ですが、
あまりのスピードの速さに、既に振り返しが来ている気がします 
地球温暖化とか 

何事も、初めて事を成すというのは大変です  
周囲の好奇な視線、プレッシャー…
浅野さん演じる柴崎は、そんな状況でも、
冷静な判断、謙虚な心、静かに、挑戦者としての燃える闘志を持ち、剣岳に向かいます  
それをフォローする、香川さん演じる宇治。
軍部の思惑に振り回されながらも、
「誰かが行かねば、道は出来ない」「何をしたかではなく、何の為にそれをしたか」
自分の仕事を淡々と遣り遂げていきます  
その姿に、地元の人々や仲村さん演じる山岳会の人達も敬意を示す様になり、
剣岳への登頂に協力していくのです…



さて、舞台挨拶の様子ですが、

みなさん、緊張した表情で登場  
特に、香川さんの顔が強張り気味なのが印象的でした。

男性陣4人、落ち着いたスーツ姿 
松田さんは、黄色のシャツ 
宮崎さんは、紫を基調としたドレス  


まずは、監督からコメント。
木村監督、かなり個性的な方ですね 
映画監督は、個性的な方が多いとは思いますが、ぶっ飛んでました(笑)
「ばかやろー  」怒鳴ったりと、かなり熱い方らしいです 

それぞれ、撮影秘話を話されたんですが、
香川さんのコメントにはジーンと来ました  
監督とは、当初は衝突したりと大変だったらしいのですが、最後には父親の様に感じたと。
監督から言われた言葉で印象的だったのは、
「山を下るのは楽だろ。反対に登るのは大変だ。楽をしているのは、今、自分自身が下っているという事なんだ」
香川さんは、感性がとても豊かで、しかも情熱的な人なんだな~このコメントを聞いて思いました。
会場からも、自然と拍手が  
香川さん、雑誌の連載をされていたのを昔、読んだのですが、
知的な内容で、私の頭では??な記憶があります(笑)

浅野さんは、山小屋に泊まった時の話をされていました。
山の生活初体験、夜9時に寝て、朝4時に起き、撮影の為に山に登る生活 
そんな生活の中で、仕事の事など自分自身の事を色々と考えられたそう。
夜トイレに起きると、監督が眠れずに外でタバコを吸っていて、
そこで突然、考えていた自分自身の事を話したくなり、監督と色々話し合ったそうです。
浅野さん、佇まいが美しく素敵でした  

松田さんは、そういうキャラクターらしく、あまりコメントせず。
監督と一緒に仕事が出来て良かったとの事でした。
独特の雰囲気を持つ人ですね  

宮崎さんは、浅野さんの奥様役で、とても可愛らしい役柄でした  
撮影は、実質3日で終わり、監督が唯一怒鳴らなかった人物らしいです。
思ったより、背が高いと思いました。顔は、やっぱり小さい  
コメントを聞いてると、真面目なお嬢さんって感じです。マダムですけど(笑)

仲村さんは、みなさん真面目なコメントをする中、笑いを誘うコメントを 
かっこいいですね~、一番背も高く、若い  年取らない人だ。
役柄も、おしゃれにスマートに登山するお金持ち役。
ロングコート着て、登山って(笑)
明治時代のお金持ちっておしゃれですね 
コートの形、今着てもおしゃれなだと思います  


今まで、色んな初日舞台挨拶に行きましたが、
「やっとここまで来た」  
こんなに気持ちが伝わってきた、舞台挨拶は無かったです  
ニュースでも、「香川さん男泣き  」なんてありましたが、
本当に御苦労された作品だったのでしょう。 


2時間19分と長めですがあっという間で、見ごたえあります  
ガチンコな映画です  
おススメです  

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