まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

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2007-06-16 03:25:20 | 異文化
6月16日(土)。

今はオマハの兄の家からだが、今回の旅を振り返ってブログを書いていきたい。
16日は、朝7時過ぎに家を出て、メリダに着いたのが夜9時半で、ホテルには10時半着。イギリスとの時差6時間を足すと、21時間半の長旅だった。

アメリカでは、ニューアーク空港で厳しいセキュリティーチェックのため、乗り換えに長時間かかった。アメリカでは、外国から入国すると、預け荷物をいったん引き取り、また預け直して乗り換えなければならない。これが非常に面倒だった。こんなことやってたら荷物の紛失も多いはずだろうに、と思った。

飛行機では、イギリスやオランダに比べて、機内でコーラなどの甘い炭酸ジュースを注文する人が多い。こんなところもアメリカだった。

メリダに着くと、案の定発表するポスターが届いていなかった。ニューアーク空港でポスターを預けるときに、「次の飛行機はすぐ出発だけど大丈夫か?」と聞いたとき、黒人の大きなおばさんが、「Don't worry, baby.」と言った。怪しいなと思ったけどやっぱりだめだった。

メリダのホテルは、安ホテルのさらい安い部屋で、ベッドの枠は錆びきっているし、窓は通路側に一つあるだけで、空気も重苦しかった。久し振りの安ホテル。ブーンと大きい音で動くクーラーを付けて寝るが、効き過ぎる。結局切って寝た。

ネパール同窓会

2007-06-16 01:17:33 | イベント
6月15日(金)。

1998年から2000年まで、ネパール東部の村、ジリに青年海外協力隊員として住んでいた。標高1930メートルで、谷あいのとても美しい田舎の村だった。

当時ジリには、4人の外国人が住んでいた。うち2人は日本人で、僕と日本人ながらイギリスVSOから派遣されていた女性のS子さん、それからイギリス人女性のアリ、そしてもう1人は、アメリカ人女性のメアリーだった。

S子さんは、ネパールでの活動終了後に、イギリスに戻り、イギリス留学時代の恩師と結婚し、レディングで2人の子供をもうけた。アリは実家のイギリス南東部サマーセットに戻り結婚、昨年男の子を授かった。メアリーはアメリカ海軍に入隊し、看護師として働いている。まだ独身。

なので、ジリにいた4人のうち3人がイギリスにいる。僕がイギリスに来た2004年から、イギリスで同窓会をやろうと話していたのだが、メアリーがなかなか来れず延期していた。今年の夏が僕には最後かも知れないので、結局メアリーは来れないけれど、7月にそれぞれ家族連れで同窓会をすることにした。

折りしも、ロンドンには協力隊時代の友人で、ネパールでは東部イラム、その後国連準専門家としてイエメンで活動していたA子さんがいるので、最初にA子さんを訪ねる。

次にレディングのS子さん一家を訪問、翌日S子さん一家とサマーセットのアリ一家を訪れ同窓会を開き、帰りはS子さん、アリ一家と別れ、少し北のチェルトナムに、エディンバラで知り合った友人のアラン一家を訪れる、というイングランド一周の旅を企画した。チェルトナムからは、アランの奥さんのR子さん、昨年生まれたお子さんと一緒に電車でエディンバラへ帰る。

7月はすでにハイ・シーズンなので、宿を取るのに苦労したが、サマーセットでは田舎の大きなB&BにSさんと2家族で泊まれることになった。すごく綺麗なところらしい。メキシコに行く前日の今日になって、全て電車と宿の予約が完了した。これで安心して行ける。7年も経って、みんなどうなっているだろう?こんなに長い年月の後に会うと、どう感じるだろうか?ああ、今から本当に楽しみだ。

明日から28日までメキシコとアメリカにいるので更新出来ませんが、元気でやってきます。ではまた。

やり過ぎてはいけません

2007-06-13 18:01:42 | 健康は大切よ。
6月13日(水)。

ここ1,2ヶ月、フィールド・ワークの計画と申請、新しい統計の勉強と分析、アムステルダムでの発表、そしてメキシコへのポスター作りなどで、深夜、休日にも仕事している状態が長く続いていた。こういう時は、寝ていても夢の中で仕事していて、長時間頭も体も休まらない。

ポスターをほぼ作り終えたのが先週の金曜。土日は、ようやく仕事から離れたのだが、頭痛が取れなかった。月曜もまだ調子が戻らなかったので、知り合いで「気」を使う人に、火曜日に15分ほどヒーリングを受けた。その後、その足で買い物に。随分久し振りに服を買った。

ブログは記録になるので、しっかりここに書いておきたい。
妻子を抱えての退職、留学。よく妻とも話しているが、この3年間は、我が人生の中で、最も大変な時期なのだと思う。今まで最も精神的に辛かったのは、学問のレベルよりも、金の心配だ。誰も稼げる状況にはおらず、ただ預金を食い潰していくのみ。

昨年9月に学費を全額イギリス政府に払ってもらったお陰で、なんとか博士課程を乗り切る目処がついた。生活費も支給されると知って、当時は大喜びだったが、蓋を開けてみると生活費の支給は月600ポンド。家賃の方が高かった。

ジーパンは、2年前に10ポンドで売っていた安物を買ったきりだった。安いので当然形も悪く、はいていてちょっと惨めな気分になる。おっさんが、さらにチープなおっさんぽくなるのだ。昨年末にもう一本のジーパンが破けてからは、このおっさんジーンズ一本で頑張っていたのだ。

新しいラングラーをはいて、幼稚園に迎えに行ったら、息子が、お父さんかっこいいよ、と言った。

ヒーリングが効いたのだろうか、頭痛もほとんど取れ、昨夜はメキシコ人のエリベルトとパブに行き、ビールを飲みながら3時間ほどスペイン語を話した。彼はコンピュータの音声認識の研究をしているが、研究のことでも、ほぼ内容が分かったし、こっちも話すことが出来た。かなり上達したと思う。

お金がないのは事実で当面は変えようもないが、仕事を休みなく頑張り続けたり、着るものも切り詰めすぎたりするのは良くない。ひもじくなるばかりか、健康に響いてくる。ポスター作りからは開放されたのだし、メキシコ、アメリカを楽しんで来よう。

ブリティッシュ・ロック

2007-06-11 08:24:12 | 音楽は心の泉
6月9日(土)。

昼間は子供をプールに連れて行き、夕方はネパール人ーイギリス人夫婦とその息子がいきなり押し掛けて来たので、近くの公園に遊ばせに行ったりで、濃い一日だった。

子供を寝かせ、久しぶりにテレビを見ていると、BBCでブリティッシュ・ロックの歴史を追った番組が放送された。

その番組は、バーミンガムの鉄工所が映し出され、若い男が板で指先を落とすシーンから始まった。

トニー・アイオミ:ブラック・サバスのギタリストだ。
ブラック・サバスのデビューから大ブレイク、そして同じバーミンガムから出たさらにヘビーなロック、ジューダス・プリースト。

彼らが売れて行き、酒、麻薬に溺れたり、ファンの自殺により、家族からサブリミナル効果のある危険な音楽を販売したと起訴されるなどの浮き沈みも放送された。

続いては、セックス・ピストルズ、ディープ・パープル、アイアン・メイデン。
アメリカに移り、モトリー・クルー。オジー・オズボーンの復活、ランディー・ローズの事故死。ようやく自分のリアル・タイムになったと思ったら、映像だけで、ジェイクEリーの名前は出てこなかった。最後にメタリカが出て終わり。

マルーン5、ミューズなど、最近のバンドもかっこいいけど、やはり自分が若かりし頃にハマった音楽には熱くなる。こんな番組を見れて、僕よりも熱心なファンの方々には申し訳ないくらいだ。大晦日の紅白に当たる番組では、ポール・サイモンやエルトン・ジョンが毎年歌うし、エリック・クラプトンもギターを弾く。この前は、ポール・マッカートニーがマンドリンを弾きながら海辺で歌っていた。日本のNHKに当たる番組でこういうのが放送されるなんて、やっぱり恵まれてる。

番組が終わって、次の番組には集中しないでお喋りを始めると、妻が、
「すっごく嬉しかったんでしょう、釘付けだったよ。」
と言った。いやー、こっちにいて良かったよ。改めて自分が、今ブリティッシュ・ロックが生まれた国に住んでいるんだなと気が付いた。

あわただしい

2007-06-09 08:59:32 | 学業
6月8日(金)。

いやあああぁ、慌しい。今後もしばらくは慌しい。

ふと気付けば、来週土曜から学会発表でメキシコだ。スペイン語は過去形を習ったので、表現にもかなり幅が出た。バスで大学に行く間、チリ人の友人と40分ほど、ほぼスペイン語で話し通した。続けていれば報われるものだ(報われないことも、人生には多いけど)。

帰りには、アメリカにいる兄を訪れ、ほぼ3年ぶりの再会。

ちょっと予定がずれ込んで、8月半ばに南フランスのモンペリエでリスク分析のコースに参加し、その後すぐウガンダ。まだ初心者だけど、フランス語を習っているお陰でフランスも何となく行きやすい。これもやっといて良かった。

ゆっくり出来るのは、アメリカにいる数日だけかも。そちらでは、お世話になります。

風邪をひくと

2007-06-05 05:35:19 | 健康は大切よ。
6月4日(月)。

先週の月曜に帰って来たら、まーた子供が風邪を拾ってきて、今度は久しぶりに喘息も出た。2日で喘息は消えたものの、親が風邪をまたひいた。どうせ2週おきに風邪を拾ってくるのだから、次回からは子供が風邪をひいたときは、予防でマスクをしようかと思う。

風邪をひくと、最近すごく体力が落ちる。だるくなって、ちょっと歩いてもすぐ疲れる。学会での発表後、いろいろメールが来て対応に追われたりして忙しくなった。木曜の夜はスペイン語で過去形を習い、金曜には指導教官と3時間に渡るハードなミーティングもあった。

土日はまとめて寝たが、まだ体調が完全ではない。今日は、フランス語の授業で、後半意識が遠くなりそうになった。全く、一度風邪をひくと、一週間以上も損をしてしまう。マスクだマスク。日本から持参したマスクで、次回は風邪を防ぐぞ。(イギリスではマスクを着ける習慣がないのです)