まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

チョガム

2007-11-19 07:40:05 | イベント
11月18日(日)。

昨年2月には、ウガンダ大統領選挙があってフィールドワークに行っていた僕は、催涙弾の餌食になったりしていたわけですが、今回は、チョガムというものがカンパラで開催されるため、帰国日程を大幅に延ばすことが出来ませんでした。

チョガムは、CHOGMと書きます。意味は、Commonwealth Heads of Government Meetingの頭文字を取ったもの。2年ごとに、メンバー国で開催されます。Commonwealthというのは、旧大英帝国のことで、旧植民地のインド、東アフリカなどを含みます。

そして今回は、たまたまこれがウガンダで11月の23日から25日まで開催されるのです。

ウガンダは、ここ最近はチョガムのため、道路やホテルなどの建設ラッシュでした。街中に、「We are ready for CHOGM」の看板が立ち、「Are you ready for CHOGM?」が合言葉のように、普段の笑いによく使われていました。

チョガム期間中は、カンパラの街からかなり締め出される予定のバイク・タクシー、ボダボダに敢えて乗ってる最中に「Are you ready for CHOGM?」と後ろから聞いてみましたが、やはり彼らは全然ハッピーではなくて、住居に着くまで長いこと愚痴を聞かされました。

しかし、僕の目からすると、チョガムを合言葉に、初めて訪れた2年前に比べて、大きく街や道路は変り、信号もいくつか出来て大進歩しました。東京オリンピックの時の東京も、さぞかしこんな様子だったのだろう、と想像することができました。

23日から開催されるCHOGM。今回は、エリザベス女王、チャールズ皇太子、ブラウン首相の御三方が出席されるということもあり、カンパラと、空港のあるエンテベは、厳重な警備で仕事はほぼ出来ない状態になります。

僕は寒いながらも自由で快適なイギリスに戻ってきたわけですが、ウガンダにいる協力隊員やJICA職員、大使館、関係者の皆様は大変です。どうかテロが起きませんように。

しかし、16日のイギリス帰国の段階では、すでにチョガム関連の付随会議が始まっていたのですが、空港の中はまだまだ大工仕事真っ只中で、本当に23日までに間に合うのかな?という状況でした。

当然、出発ロビーで工事をしているウガンダ人に「Are you ready for CHOGM?」と聞いてみると、
「Not yet~!」と手を休めずに、笑って言い返してきました。

しかしまあ、出発ロビーを出て飛行機まで歩いて行く時に見た空港は、まさに2年前には想像も出来なかったくらい立派に生まれ変わって、見た目だけは近代的な空港に見えるのでした。今度行くときが、また楽しみです。