玉川な日々

一日の疲れは玉川に流して・・・

CHANGEする前にCHANGEされそうですが

2009-11-04 17:40:46 | 海外ニュース
BBCではオバマ大統領が誕生してから1周年ということで、何が変わったかと頻りに探してニュースを作っているのだが、ブッシュと何も変わらないことに焦っているように思える今日このごろですが、

しかし、辛うじて下院の議席をまもったものの昨日火曜の選挙で、民主党が占めていた州知事を共和党に大差で取られたのでした。(1)

1年前、オバマは歴史的な勝利を飾ったニュージャージーとヴァージニアの州知事選挙で敗北してしまった。

ついに支持率も50%を割り込むことが多くなったOBAMA CHANGEは効力を失い、まったく変わってないことに米国民も気がついてしまい、さらに実質増税となる医療制度改革でこりゃダメだとなってしまったようです。

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さて、2012年、なってほしい大統領NO1、RON PAULがフォーブス誌に寄稿した

Be Prepared for the Worst , Oct-29-2009

から。ちょっと長いのですが、今のアメリカ経済を的確に言い当てているのではないでしょうか。

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今、いろいろな専門家が不況の最悪期を脱したと主張します。 回復の芽はおそらく国内のあちこちに急に現れ、そして、経済が直ぐ3%から4%の年率で成長するようになるだろうと。これらの多くが、昨年、明らかにすでに景気後退が始まっていたとき、経済が成長し続けていると主張した人達が今言っていることです。

景気回復は失敗し、そして今も進行中です。私には1930年と同じように思えます。当時、専門家達は大恐慌の底が終わって景気回復がすぐ間近であると確信していたのです。経済と株式市場は回復しているように見え、そしてそれまでの不況と同じように、この不況が1年かそれ以内には間違いなく終わると思っていたのです。しかし、フーバーとルーズベルトの政府介入による景気策は大恐慌を悪化させ、ダウ工業株平均株価は1929年のレベルに回復するまで1954年までかかりました。 私が恐れるのは、今回の景気刺激と救済プログラムが、経済が自然の法則で回復することを大きく阻害し、新たな資産バブルを引き起こすことです。

いつも中央銀行が金融システムに何兆ドルも強制注入するためバブルが形成されその調整がひつようとなる。アラン・グリーンスパンが過度に低い金利政策を実施した結果、住宅バブル、サブプライムローンの焦げ付き、バブル崩壊を引き起こし、多数の金融機関が倒産した。 市場がそれ自体を修正して好況期の最も悪い行き過ぎを清算するより、むしろ連邦準備制度理事会と米国国家財政委員会は共謀して納税者から何兆ドルも巻上げた。銀行と金融機関は大きなリスクを犯して最悪の業績を残したが、何10億ドルもの市民の税金から報酬を得て、彼らは生き長らえ仲間内でよろしくやっているのだ。

これはまさに別のバブルの創造です。 住宅バブル崩壊の最悪のショックをやわらげようと、連邦準備制度理事会は経済政策の欠陥を修正しようとして結果的に、何もしないより、ますます悪くしてしまいました。大規模な介入にもかかわらず失業率はほぼ10%でさらに増加しそうです。そして、海外からの財務省が発行する国債の購買は減り、連邦準備制度理事会のバランスシートは空前の2兆ドルまで膨らんだままです。 誰が、少しばかりの経済指標の小さな上昇で不況が終わったというサインであると現実的に主張できるでしょう?

おそらく、大恐慌の反復が起こっていると思われます。私たちが過去2年間で見た何よりも悪い成長率に続くスタグネーションの後、およそ1年くらい低い経済成長があるかもしれません。 住宅市場がまともな状態にも戻らないとき、商業用不動産は崩れ始めます。そしてメーカーは商品を生産するものの、負債で縛られた消費者は購入できません。経済は停滞するでしょう。そして、 私たちが本来の感覚を取り戻すまで、この無駄な政府支出を終わらせるまで、それは続くでしょう。

政府介入により経済成長に導くとはできません。 どこから財務省が銀行の不良債権を買い取るお金、景気刺激のためのお金やポンコツ車のためのお金がいったいどこから来るというのでしょう?それは納税者からしか来ないし、財務省が赤字国債を発行するか、新しいお金を印刷するしかないんです。租税収入からこれらのプログラムへ代金を支払うのは、純粋な再分配です。それは、一人のポケットからお金を取って他の人に上げるだけで、 どんな新しい富も生み出しはしません。 そのうえ、失業率が上昇するのに応じて租税収入は下がり、さらに政府支出は増え続けるのです。 国の負債について言えば、中国や他の外国人投資家はますますそれを買うの控え、ドルの価値が下がることになります。

唯一の残っているオプションとしては、連邦政府が新通貨を発行するですが、これではインフレになります。そして物価高はドルの価値とアメリカ人の生活水準を下げることにつながります。 連邦政府は、1913年以来、既にドルの購買力は95%も下がったことを自覚し、この莫迦げた支出を止めないと、ハイパーインフレと毎年95%の切り下げをするリスクに見舞われることになるでしょう。

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結局、問題の根源である金融システムを変えない限り、問題が解決しない。

Ron Paul議員が提出した Audit the FED 法案の先をどうするか?

それが今問われているのだと思います。


参照
1)Republicans Wins in Key State,Wallstreet Journal,Nov-4-2009