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チョット一言

 監督最後の試合

2008-10-09 | weblog


 
~~  ホークス  ~~




ついに、この日がやってきてしまいました。

王貞治監督が、50年に及ぶプロ野球人生に大きな区切りを迎える日です。
ラストゲームは延長12回サヨナラ負けで12年ぶりの最下位でしたが、
その勇姿を1分でも1秒でも長く見たいファンの思いに応えるように
4時間7分の緊迫した戦いでした。
通算868本塁打、
巨人を率いてのリーグ優勝、
そしてホークスでの14年間で3度のリーグ制覇に2度の日本一。
数々の夢を、希望を与えた「世界の王」が静かにユニホームを脱ぎました。

ところは、杜の都、東北仙台です。
今にも泣き出しそうな、北の地の秋の空でした。
じっと我慢していた、秋の空も、ついに号泣したようです。

延長12回で幕を閉じたラストゲーム。
試合後のセレモニーで野村監督と斉藤から花束を受け取り、ファンに両手を上げて。
監督通算2507試合目の悔しい黒星。
赤く染まった大きな目に、悔しさと惜別の情が入り交じっていたようです。






試合途中から振り出した涙雨にぬれて、杉内は奪三振王を獲得しました。
それでも勝てない。
恩師に白星をささげることが大切でした。
7回、杉内のチェンジアップに山崎武のバットが空を切って。
ダルビッシュ(日本ハム)を抜く209個目の三振。
奪三振王のタイトル奪取が決まっても、気持ちの緩むことはありませんでした。

途中出場の川崎、代打小久保も快音を残せず、屈辱の12回ゼロ封負け。

試合後。
グラウンドを去る「背番号89」には涙雨だけではなく、
感謝の拍手が降り注いでいました。
現役通算868本塁打、そして監督通算2507試合のプロ人生。
昭和と平成をつないだ一つの時代は幕を閉じました。

ON時代は、遠く東北の地で、静かにそして余韻を残したまま、幕を閉じました。