肺がん治療を始めて約1年経過しました。
肺がんステージ4だと化学療法を行った上での1年後生存率が50~60%といわれています。
なんとかここはクリアしたことになります。
がんの治療には手術、放射線療法、化学療法が3本の柱とされてきました。
最近になって4本目の柱として免疫療法が注目されています。
それぞれの治療法を簡単に説明するのにシリアのイスラム国攻撃に例えてみます。
手術
戦略核兵器みたいなもの。イスラム国の勢力が固まっていれば使えるがシリアそのものが無くなってしまいます。
放射線治療
戦術核兵器みたいなもの。イスラム国勢力の塊には効果があるものの、周辺住民や国土にも損害を与えます。
癌細胞を撃退する効果は大きいものの、周りの正常な細胞にも損害があり、広範囲に実施できません。
化学療法
いわゆる抗がん剤です。空爆みたいなもので、それなりに効果はありますが、一般市民への誤爆、巻き添えが避けられません。
個人差はありますが、効果があったりなかったりとか、副作用が激しい場合があります。
免疫療法
シリア政府軍への武器、資金援助で彼らの地上作戦でイスラム国を攻撃するような感じです。
元々はがん細胞を攻撃しなかった免疫細胞に働きかけ、自己の免疫細胞でがん細胞を攻撃させます。
多少副作用はありますが、化学療法よりは少ないようです。
12月に免疫療法の薬が保険適用できるようになり2週間毎に投与しています。
3回実施した時点でCT検査したところ、がんの直径が1割くらい小さくなっていた感じです。
直径で1割だと体積だと3割近く減少したことになり、少し希望が出てきました。
ということで、しばらくはこの薬を続けていきます。
尚、ここに書いたことは素人の患者の感想であって、治療法を決定される際はかならず医師に相談してください。