ひいらぎ通信

日常のささやかな幸せを拾い集ようと、ブログ、始めてみました。

「はだしのゲン」と「風立ちぬ」

2013年09月03日 | Weblog
なんだかなあ…
としか言いようがない、
この二つの問題。

まずは、「はだしのゲン」
昔から、図書館にあったよ。
確かに漫画だから手に取りやすい。
イメージも鮮烈。
中には読み取り方に疑問を感じる子どもがいないではなかったけれど、
だからと言って、閲覧制限にまで至るのはいかがなものか。
「誤った歴史認識」うんぬんという意見も見たけど、
作者自身が経験したことに中で感じたことを表現した事が、
何故「誤り」になるのか。
これを「誤り」と断じて規制する行動に走ることの方が、
「偏った歴史認識を作る行動」に、私には見えてしまう。

「ゲン」閲覧制限の背景は

図書館の自由に関する宣言

 1954年:全国図書館大会採取択  1979年:日本図書館教会総会改訂


  図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することを、もっとも重要な任務とする。

   (中略)

  この任務を果たすため、図書館は次のことを確認し実践する。

•第1:図書館は資料収集の自由を有する
•第2:図書館は資料提供の自由を有する
•第3:図書館は利用者の秘密を守る
•第4:図書館はすべての検閲に反対する
•第5:図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る


読むも読まないも、決める自由を私は保持したい。


そして、「風立ちぬ」。
こちらには、日本禁煙学会なるところからクレームが来たとか。
「風立ちぬ」にクレーム 喫煙場面多いと禁煙学会 ネットで賛否論争広がる

私は嫌煙家です。
座るのも泊まるのも禁煙席。
煙草の副流煙を吸っただけで気分が悪くなります。
そんな私でも、
このクレームは、いちゃもんとしか思えない…。
「風立ちぬ」はまだ見ていないけど、
見てから、もう一度この件についてはコメントしようかと思いますが、
それでも、作品を見るときに、煙草うんぬんという観点で見るのは嫌だなあ。

自分の中の「ねばならない」を他人に強制する人が多いという事か。
そして、数は対してなくても、声さえ大きければ、
強要力も大きくなるという事か。

なんだかなあ。
自由の範囲って、こうやって決めていくものじゃあないでしょうと思う。


と、今日はかたい那覇市になりました。
おしまい。
コメント
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