ひいらぎ通信

日常のささやかな幸せを拾い集ようと、ブログ、始めてみました。

夏長崎からファイナル

2006年08月07日 | Weblog

20年間続いてきた「夏長崎から」がとうとう今回をもって終わることになりました。
広島に原爆が落とされた日に、長崎から広島に向かって歌いたい。チケット代は取らず、全ては主催のさだまさしさんが負担する
ということで始まったのが20年前。当時さださんは莫大な借金を抱えていました。にも拘らず、趣旨に賛同して、きっとこのコンサートを実現するために、さだ企画の面々は東奔西走したことでしょう。ゲストの方々も手弁当での参加だそうです。

このコンサートが今回とうとうファイナルを迎えるということで、
多分例年より参加者は多いだろうな、と思っていました。
が、これがね、予想を大きく上回る数の方が!!
開場して1時間ほどで私たちは到着したのですが、その時点で、入場のための列が長く長くできていました。

入場してみると、もうすでに区画割されたところに座る場所は残っていません。しょうがないので、通路に座り込んだり、垣根に陣取ったりしている方多数。開演時間になった頃には、入場制限で入場がストップされ、開場までのシャトルバスも、まだバスに乗るために待っている人が多数いるにも拘らず、運行をストップされたとの事。この時点で遅れて別便で長崎に向かっていた友人はバスを諦め、(初対面の)数人でタクシーに乗り合わせて開場に到着。どうにか入場することができました。
いやほんと、こんなに多いのは初めてです。まあ、私はこれが4回目なのであれですが、ほぼ毎回来られているらしい方も、やっぱり初めてのことだとおっしゃってました。
「できるだけ詰めて座ってください」
と再三放送がありましたが、多少身動きができるスペースが無いととってもつらいということが判明しました。座りなおすにしても(体が非常に固いので)とおなりの方に迷惑をかけながらになるし、体育ずわりも(体の固いものにとっては特に)結構辛い。足も腰も痛い状態で頑張りました。


まあ、それはさておき。
コンサートは思い切り楽しませていただきました。
例の「がんばらんば」、練習しないままの参加でしたので踊れません。その代わり一緒に大きな声で歌わせていただきました。ふと横を見ると、小学生の女の子がお父さんの肩車の上で、完璧に踊っていました。えらい!さださんは舞台の上で息切れ状態。でも、アンコールを求めるお客さんに、
「あんたらは、オニかぁ!」
と叫びつつも、2回目の「がんばらんば」をやってくれました。

さださんがこのコンサートで言い続けたこと。
「あなたの大事な人の笑顔を思い浮かべてください。その笑顔を守るためにあなたが何ができるのか考えてください。」
「どんな小さなことでもいい、できることをやっていきましょう」

「武器が悪いのではない。(武器を生み出すような)人を憎む気持ちが悪いのだ」と被爆したおばさんの言葉を元に歌も作りました。その歌が、この「夏長崎から」のテーマソングでもあったと思います。
最後に、来年は8月9日に広島から長崎に向けて歌うことを約束してくれました。
これが、本当の本当にファイナルになるんだと思います。
来年の8月9日。木曜日。平日。
分かりました。有給取って、行きますとも!
元相棒の吉田さん(グレープ)も、さださんから呼び出しがかかるたびに有給取って協力して(させられて?)いるそうですから、負けて入られません。(競争するようなことでは…)

さて、大切な人の笑顔を守るために、私たちに、私にできること。
それはきっと大上段に構えるような大げさなことではないと思うんですよね。
そして、きっとできることってたくさんある。

ゆっくりゆっくり日が沈んで行き、月が昇る。こんな景色も大好きなコンサートでした。


何はともあれ、20年間このコンサートを続けてくれたさださん、さださんを支えてきてくださったスタッフその他の方々、進んで参加してくださったゲストの方々、
お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
コメント (6)
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