今宵の一枚はLee Konitz&Martial Solalのデュオアルバム、「November talk」レーベルはHoro Records、録音は1977年11月。Free Jazzの範疇に入るのだろうか。?Lee Konitzがこんな演奏をするとは意外である。Lee Konitzといえば、枕詞的にLennie Tristano、cool Jazzだが、たしかにFreeの形を取りながらどこかcoolである。熱くならないのだ。正直Free Jazzはとっつきにくく、あまり好きではないがこのアルバムは音色自体暗くはない。片面20分弱あるB面もなんとか聴き通せる。
Martial Solalに関しては恥ずかしながら聴いたこともないし、名前も知らなかった。フレーズが明晰だが音色は冷たくならず、聴いていて心地よい。暖かくウエット、Lee Konitzとうまく補完し合っているのかな。?興味深いのはA面の2曲目、多重録音であたかもasが2本で演奏しているかのような録音。左右から旋律が違う音が流れる。これはおもしろい。より音に深みを与えている。
side A
1.November talk
2.Blues Sketch
side B
1.Rhythm Sweet
(personnel)
Lee Konits(as)
Martial Solal(piano)