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クールジャパン

2023年09月28日 23時00分00秒 | 様々な話題

日本人には当たり前のことでも、
外国人が見ると「クール」に見える、
ということが沢山あるようですが、
そんな「日本のクール」を紹介。
そういった記事はネットに山ほどある中、
鴻上尚史の「クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン」
(講談社現代新書)の内容を紹介。
鴻上尚史といえば、作家・演出家で、
NHK BSの番組「cool japan」の司会者だった人。
2009年10月に放送した100回記念番組の時に、
世界各国100人の外国人にアンケートを取り、
「これはクールだ」と思ったものをあげてもらった
ベスト20

解説文はブログ筆者によるもの。

1位 洗浄器付き便座

いわゆる「ウォシュレット」。
しかし、これは商品名。

外国人は日本のホテルでこれに遭遇して、
驚くようです。
その結果、買って帰ることに。

私自身、昔行ったハウステンボスのホテルで
ウォシュレットに出会って驚愕。
直ちに購入して、家に設置しました。
紙で拭くのではなく、
水(しかも温水)で洗浄してくれるなんて、
何たる清潔、何たる便利。

中近東などでもトイレには、
尻を洗うための水が出るホースがありますが、
ホースを手に持たなければならない。
不潔。

それを、水の噴出口を便器の中に装着して、
ボタン一つで水が出るようにしたところが、
日本人の工夫。

インド人は便所にコップに入れた水を持ち込み、
お尻を洗いますが、
これに使うのが左手。
だから、左手は不浄の手とされています。
インドに行ったら、左手に注意。
インド人が日本に来て、
寿司職人が寿司を握るのを見たら、
どう思うのか、一度聞いてみたい。

テレビの番組で、日本在住の外国人が
里帰りの時、日本のものを持っていく、
というのがありますが、
その時、持っていくものに、
この洗浄器付き便座が多い。
やはり、日本に来ての驚きは、これが一番らしい。

この洗浄器付き便座、中国などでは
富裕層を中心に普及が進んでいますが、
欧米で普及が進まないのは、
火傷をした時の裁判が怖いからだという話を聞いたことがあります。
なにしろ、マクドナルドでコーヒーをこぼして火傷したのを、
お湯が熱すぎたからだと因縁をつけて、
億単位の賠償金を取る国ですからね。

2位 お花見

日本の桜は外国でも有名で、
桜の時期に合わせて日本に来る人がいるくらいです。
桜の季節になると、
何だか心の中がザワザワしてしまうのが日本人。
もはや伝統文化といえるでしょう。

3位 100円ショップ

「安物買いのゼニ失い」と言ったのは、
はるか昔の話。
今は、100円で高品質な生活用品が買える。
外国人にとっても安いようで、
100円ショップで外国人の姿をよく見かけます。
アメリカやヨーロッパにも
1ドルショップや1ユーロショップがありますが、
品揃えが違う。
しかも、次から次へと新製品が出て来る。
これも、日本人の工夫の力でしょう。

4位 花火

打ち上げ花火は、日本は世界一の水準。
よく仕組まれた花火の数々が
夜空を飾る様は、外国人にも驚異。

また、手持ち花火も驚きらしく、
特に線香花火は「わび・さび」の表現と受け止められるらしい。
そういえば、外国映画で、
子供が手持ち花火で遊ぶ場面は見たことがありません。

5位 食品サンプル

合羽橋道具街で食品サンプルを売るお店は、
外国人用の観光ガイドブックに載るようになりました。
色付けされた蝋で表現された
本物そっくりの食品サンプルは、
まさに職人芸。
外国人にとっては驚きです。

6位 おにぎり

日本のコンビニは世界一だと言われています。
豊富な品揃えの中でも、おにぎりに注目。
具がツナマヨネーズやベーコンとチェダーチーズ
というように好みは日本人と違っていますが、
手軽に求めて、すぐ食べられる和食として人気。
1→2→3と開ける手順も魔法のよう。

7位 カプセルホテル

カプセルがずらりと並んだ風景が
外国人にはインパクトがあるらしい。
昔は劣悪なものもありましたが、
今は設備も向上し、
安心して使えるようになりました。

私も1年ほど前、名古屋でカプセルホテルを初体験。
よく工夫された仕様に感心させられました。

3000円ほどで一泊できるなら、
ホテルを「寝る場所」と割り切る人にはリーズナブルでしょう。

8位 盆踊り

毎年、夏になると、団地の広場で開催される盆踊り。
流れるのは「お富さん」や「東京五輪音頭」。
いつ無くなるかと思いつつ、既に数十年。
なくならない。
どうやら、日本の伝統的文化行事の一つのようです。

外国人には物珍しいようで、
やぐらを囲んで輪になって踊るのが、
たまらなく魅力的に映るらしい。

南米やアジアの日本人街でも
盆踊りが開催されているといいます。
やはり日本人のDNAに潜む何かなのでしょう。

9位 紅葉狩り

春は桜、秋は紅葉。
これも日本人の感性がなせるわざで、
外人には、「花はまだ分かるが、葉っぱなんか見て、何が嬉しいのか」
と理解できない人も多いと聞きます。
しかし、比較的日本滞在の長い外国人の中には、
黄緑、黄色、赤と様々な色に変わる秋の葉の風景を
綺麗だと思い始める人も増えているらしい。

夏に来た外国人は蝉の鳴き声を聞いて、
何という騒音、と思うそうで、
秋、虫の声にわび・さびを感ずる日本人の感性は
理解の外に違いありません。

10位 新幹線

初めて乗った外国人は、
スムーズな発車、
揺れが小さく快適なことに驚くらしい。
更に、時間に正確なこと、
事故が極端に少ないこと、も。
中国や台湾、韓国、英国の高速鉄道も乗りましたが、
快適さは、まさに世界一。

11位 居酒屋

似たものにイギリスのパブがありますが、
食べ物の豊富さで比較になりません。
なにしろ、魚も肉もご飯も何でもござれ。
洋食のパスタやカレーまで守備範囲が広い。
その上、ビール、日本酒、ワイン、ウィスキーなど、
酒の種類も豊富。
更に、安い。
こんなお店は外国にはありません。

12位 富士山登山

エベレストやモンブランに登るのとはわけが違う、
庶民の登山経験。
しかも、日本一高い山。
外国人が見て美しさだけでなく、
登ってみたい、
と思うのも当然ですが、
最近では軽装など、装備不足も目立つ。
ただ、帰国後の自慢話にはなるようです。

13位 大阪人の気質

こんなことまで外国人は分かるか、
と思うが、
大阪人のボケのノリのよさが驚かされるという。
不思議。

14位 スーパー銭湯

最近、温泉に入りたがる外国人が多いらしい。
外国では、シャワーと浅いバスタブ。
それがお湯たっぷりの温泉で
身体を延ばす快感にめざめたのか。
それにしても、全裸で人と一緒に入浴する習慣がないはずなのだが・・・

スーパー銭湯は、遠出しなくても、
都会で温泉気分が味わえるのがいい。

15位 自動販売機・コンビニ

世界中で、自動販売機が町中に置かれているのは日本だけ。
外国ではホテルのロビーやショッピングモールなど屋内。
ところが、日本は、町にちょっとした隙間があれば、
自動販売機が置かれる。
日本にこれだけ自動販売機が多いのは、
もちろん、治安がいいから。
外国では、道端に自動販売機があったら、
一晩で壊され、中の商品とお金を奪われる。

それと、品物の豊富さ。
飲物だけでなく、アイスやパン、お菓子も売っている。
温かいうどんが出て来るものもある。
しかも、故障が少ない。

アメリカでもヨーロッパでも、お店が近くにないと、
水ひとつ簡単には買えない。
時間が遅く閉店している場合は、手に入れることは絶望的。
なのに、日本では、街角で買える。

当たり前で日本人は気付いていないのだが、
どれだけ便利な国なのか。

コンビニも便利そのもの。
近くにコンビニがある限り、
深夜でもたいていのものは手に入る。
電球も電池もアルコールもタバコもノートも。
ニューヨークでもロンドンでもパリでも、
こんなものが深夜に手に入る都市はない。

なお、コンビニのサンドイッチも世界一。
外国でサンドイッチを食べた人は、
パサパサしたパンと貧弱な具に驚いたことでしょう。
あんなもので満足しているのか不思議でなりません。

16位 立体駐車場

立体駐車場とは、
建築物や機械装置によって
駐車場を多層化または立体化した駐車場のことをいいます。
それは、価格の高い地代を節約するために
上に伸びたのですが、
外国人には、すごい新鮮に映るらしい。
しかも、コンピューター制御で
自分の車が出て来る仕掛けも驚く。

17位 ICカード

代表的なのが交通系カード。
外国では、電車の乗るのには、
チケットやコインを買わなければならない。
1週間使用可能のカードもありますが、
使い勝手が悪い。
目的駅までの料金を調べる必要もなく、
タッチ、タッチで精算できるのは、
ものすごく便利。
しかも、それで買い物もできる。

18位 ニッカポッカ・地下足袋

Knickerbockersは、膝下で締まるゆるい半ズボン。
裾が邪魔にならないので、狩りやゴルフなどで使われてきましたが、
日本では鳶の作業着として定着。
基本的にはひざ下まで丈があるゆったりとしたズボンのことを言い、
裾の部分を足袋の中に入れて着用します。
このスタイルが外国人にはカッコよく見えるらしい。
分からないものですね。

19位 神前挙式

神社で行われる日本古来の伝統的な挙式スタイル。
神職と巫女に導かれての入場、
御祓い、祝詞奏上、三々九度の盃、
誓詞奏上、玉串拝礼、巫女の舞
などが外国人の目には新鮮に映るらしい。
衣装・ 髪型も魅力的。

20位 マンガ喫茶

昔、喫茶店には、週刊マンガ雑誌が必ず置かれていました。
今は、不朽の名作から最新作まで、
コミック数万冊、雑誌常時100タイトル以上を品揃え。
その上、パソコンを使え、ゲームもでき、
個室、ペアルーム、
ドリンクバー、シャワー、バスルーム、食べ物があり、
宿泊が可能。
こんなの外国にはありません。


こうしてあげてみると、
日本独特に進化した様々な文化形態であると分かります。