カトリック高円寺教会ANNEX

2004年に晴佐久昌英神父様により成人洗礼をうけた『おやじ』の[信仰告白]風コラム

『トゲ』

2006-10-27 08:26:36 | Weblog
 久しぶりに一本のTVプログラムをしっかり観た。



 某国営放送がやってるやつ。



 おもしろかった。



 途中までは。



 おもちゃの企画開発会社の社長が出てきた。



 ぼくは「企画」という言葉に弱い、っていうかツボだ。



 畑は違うけど、昔、企画開発部門にいたこともあるし、なんだかスキだ。





 「企画は、『トゲ』だ」





 その社長が言った。



 『トゲ』と言うのは「違和感」なのだと。



 面倒臭いから支持される、遊び心を刺激し、くすぐるのだと。



 万人受けする気の利き過ぎたものはおもしろくない。




 ただしその『トゲ』が「とげとげし過ぎている」とマニアックなものになってしまう。一部に熱烈な支持を得るがヒットしない。




 「「のどごしの良さ」みたいな感覚」なのだと。




 ここが難しい。ぼくも実感したから。




 そして迷ったり方向性が見えなくなったら




 発想の「原点に立ち返れ。」




 この辺りは、まぁ企画開発者の定石みたいなもので共感もしたし、あらためて「なるほどな」と思わされた。




 企画の現場はフラフラしてたり、フツフツしてたり、ドロドロ、ネチャネチャしてたりで、酒飲みながらのブレーンストーミング楽しそうだった。




 しかし後半がいただけなかった。




 「さすが」というか「したたか」というか



 元勤めていた会社の大ヒット商品を「伝説のロボット」と位置づけ、それを凌駕する新しいロボットを企画開発するという。



 二ヶ月ほど試行錯誤して企画を練り上げ、クライアントを勢揃いさせてプレゼンした。



 これは国営放送を使った大々的な企画提案で、問題提起であり、一種のパフォーマンスでしょ。ある意味すごい。



 番組の流れか、製作側の思惑か、出演者側の手腕か、知る由もないが



 もちろんぼくが「斜め」から見ちゃったからかもしれないが



 ちょっと「いやらしさ」みたいなものが残った。






 いや、ちょっと待った。



 もしかしたらこの「いやらしさ」が




 『トゲ』だったの?




 まんまとハマっちゃったのかぁ。




 さて、今度の日曜日は「教会まつり」です。10時半頃からはじまります。




 教会の企画モノ。




 期待以上の演出を用意してお待ちしております。




 テーマは「秋の収穫を神様に感謝する」として、野菜や果物やお米の即売会をしたり、おいしい食べ物屋台が軒を連ねて、豪華景品の当る大抽選会ありの




 「まつり」です。




 来ないともったいないですよ。




 もったいないオバケ出ちゃいますよ~。




 はじめての方、この機会に是非どうぞ。




 ちなみにこの楽しい企画には




 『トゲ』ありませんから。







 神に感謝。
Copyright© 2006 Luke8488

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2 コメント

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なるほど (たもん)
2006-10-27 12:51:35
そういう見方もありますか。

だけど、もしそれが、

嫌らしかったり、

あざとかったり、

するものであったなら



伝説になるでしょうか?



という時点で失敗でしょう。
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やっぱり見てたね。 (luke8488)
2006-10-27 13:05:48
いま既に伝説化しているものはぼくも認めるのですよ。たしかにメガヒットしたからね。いまでも確固たる市場とニーズを形成しているのも事実だし。



番組自体も「ほ~」って感じで見てればそれなりなんだけど



元の所属会社の商品を引き合いに出したり、あたかも「ロボット業界のスペシャリスト」大集合(プレゼン場面のことね)みたいなことされちゃうとクライアントへの恩返しとかゴマすりだなと感じちゃうんだよね。



こんな感じのTVの取材とか受けたことあるんだけど「脚色」「演出」「スポンサーへの配慮」のオンパレードだったから。



出てた人がどうのこうのって話じゃなくて、今回は番組の作り方がぼくには気持ちよくなかった。



たぶん目に丸太が突き刺さってるから純粋に見られないのです。
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