カトリック高円寺教会ANNEX

2004年に晴佐久昌英神父様により成人洗礼をうけた『おやじ』の[信仰告白]風コラム

『颯爽と』

2006-10-21 08:48:26 | Weblog
 先日お食事会にお招きいただいた時に



 オフィス街のとある地下鉄の駅で家族と待ち合わせをしていた。



 時刻は夕方の6時半ごろ



 通勤ラッシュの時間帯。



 その駅の立地的な要因もあってかそれ程混雑もしてはいなかった。



 改札の外の券売機の横で次々に入っては出て行く東京メトロを眺めながら



 乗り降りする人たちのことも眺めていた。



 これから飲み会に行くのだが、出掛けに仕事を頼まれちゃったと愚痴るOL三人と年上の同僚っぽい男性。



 何度アプローチしても「キンコーン」って改札口に拒否られちゃうおばさん。



 乗り慣れないと非常にややっこしい路線図とずっとにらめっこしてるおじいさん。



 妙に話し声のデカイ体育会系の女の子の集団。



 ネクタイ外して酒場へ向かって戦闘体制に入っているおやじ三人。







 「ピカーン」か





 「キラーン」か







 一瞬、その音が聞こえたようなくらいに



 天気のイイ朝に、閉め切ったカーテンから差し込む朝日のように



 バブリーなパーティー会場で使われるレーザービームのように



 ひとりの女性が通り過ぎた。



 顔が好みとか、スタイルが抜群だとかでヘンなエロエロおやじのアンテナに引っ掛かったってニュアンスではなくて



 ちょっと遠くて残念ながら顔も良く見えなかったんだけど



 とにかく



 『颯爽と』通り抜けていった。



 清々しい突風が吹きぬけたんじゃないかと思うくらいに。



 銀座赤坂方面行きに乗ってったんだけど、どこに行ったのかはもちろん知らない。



 お友達と食事だったのか、お気に入りの男性とデートだったのか



 泥沼の精算か、勝負のときか



 ショッピングか、夜のお仕事への出勤だったのかは



 大きなお世話だし



 知る由もないが



 どうにもこうにも



 きりっと、ピシッと、気合みたいなものがビッシビシ伝わってきた。



 なぜかはわかんないけど、そこだけ異空間だった。



 たぶん



 自分に今



 最も欠けている部分だから



 輝いて見えたのかもしれない、きっとそうだ。





 ゆるくてスミマセン。




 「颯爽」とか


 「美しく」とか


 「凛として」とか



 プロセスではドン臭くて、泥んこにまみれてて、ボサボサで、なおかつカッコウつけるのではなくて


 弱ってる時はとことん弱っていて



 でも



 キリッと


 キラッとを忘れることなく。





 神に感謝。
Copyright© 2006 Luke8488 

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2 コメント

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多角形 (たもん)
2006-10-21 14:35:59
自分から見た人。



自分から見た自分。



人から見た自分。



人から見た人。





見方を変えるだけで、



光をあてる角度を変えるだけで、



見え方は変わりますよね。

もしかしたら、貴方もすごく

輝いて見えるかもしれないし、



そうじゃないかもしれない。







どっちにしても、「良い色メガネ」で、



人や自分を見れたら、



幸せだと思います。
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いつも (luke8488)
2006-10-21 17:28:40
「良い色めがね」かけていられるように修行します。



自分の都合でめがねかけかえないようにね。
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