***吉井和哉的日常生活***

アリ地獄に嵌って14年半 吉井和哉のない生活は、たぶん考えられない

1泊2日の旅@那須湯本温泉

2012-05-28 23:43:28 | 美味しい話とか旅の話とか

 

 

 

ダンナの誕生日を祝しての豪華1泊旅行(笑)は、
栃木県那須湯本の温泉へ。

 

出発は27日の日曜日。

温泉の前に、那須連山の麓に群生しているというゴヨウツツジを見に行こうと、
那須ゴンドラを目指しました。

が、

行く路のこういう景色に引っかかってなかなか先に進まず(笑)
水田とヒメジョオン、和んじゃうわ~。

 

那須ゴンドラの乗り口に着く直前、道路の右側に満開のツツジが現れてきまして、
「ちょっと見てみるか」と車を降りて歩いてみたら、まあ、凄い凄い。

斜面が全部ツツジ!

聞けば、ここは、23ヘクタールに20万本のヤマツツジ、レンゲツツジが咲き誇る
八幡ツツジの群落で、園地になっているんだそうです。

 

園地は散策路も整備され、間近でツツジを楽しむことが出来ました。

 

 

 

全体的には8分咲きくらいだったでしょうか。
なので、つぼみの可愛いさも堪能♪

 

こちらは園地の外れ。

この時季の緑は一年の中で一番美しいと思われ、
そこに花が色を添えるこんな路を歩くのは本当に幸せであります。

 

さて、目的のゴヨウツツジ。

5月下旬から6月上旬にはゴンドラ山頂一帯が3万本のゴヨウツツジで覆われるのだそうで、
意気揚々とゴンドラ(往復1,500円也)に乗り込みましたが、

山頂駅付近にある群生地のゴヨウツツジは、まだ葉っぱが芽を出し始めたという状態でして(汗)

でも、少し下った遊歩道に、やっとこさ数個だけ花をつけた木を見つけることが出来ました(笑)

 

清楚な花ですわ~。

ゴヨウツツジは別名シロヤシオという白いツツジで、
愛子さまのお印にもなっている花だそうです。

 

┐('~`;)┌ って感じのつぼみが可愛い(笑)

ゴヨウツツジは枝先に5枚の葉が輪生状につくことから名付けられたそうで、
確かに5枚の葉が付いてますね。

 

残念ながら、群生地の開花には2,3週間早かったようで
白い花で埋め尽くされた光景は見ることが出来なかったけど、
新緑もフカフカの地面もすこぶる気持ち良かったので、まぁ、良しとします(笑)

 

下りのゴンドラから満開のゴヨウツツジが見えたし(笑)

 

乗り口付近の斜面は芝桜とタンポポ満開だったしね(笑)

 

 

お昼は那須街道から少し入ったところにある『山里料理とそば ほし』にて。

 

 

木立の中のシンプルな建物。もうこれだけで「OK♪」です(笑)

 

庭のヒメシャガには木漏れ日で、ますます「OK♪」

 

 

木がふんだんに使われている店内は、木立の庭と続いているかのよう。

 

ダンナは『山菜と野菜の天せいろ』@1,890円

 

私は2種の蕎麦の『山里』@1,575円

 

山菜の天ぷらがビックリするくらい美味しい。
えぐみや苦みがこんなに美味しく感じるのは何故?
ダンナも「美味しい!」を連発してました。

本来はご主人が那須で採った山菜を使うのだけれど
放射能の影響で現在は中止しているとか。
罪深き原発よ。

で、お蕎麦も美味しい。
蕎麦粉100%だから、ツルツルとはいかずボソボソとひっかかるんだけど
とっても美味しい。
「今日は殻剥き機が故障しちゃって、殻が剥ききれませんでした。
本当はもっと白いお蕎麦なんですが、、」とお店の方が恐縮そうに言ってたけど、
なんの、なんの、めっちゃ美味しかったです。

添えられた蕗もネギぬたも、苦手なはずだったのに、全然OK、
というよりすんごく美味しい。なんででしょ?(笑)

 

てな感じで、
木立の中のレストランはとても素敵で、とても美味しゅうございました。 

 

こちらは南ヶ丘牧場の濃厚プレミアムソフトクリーム@500円

このソフトクリームは、イギリスで貴族や富豪のための牛乳として珍重された
ガーンジィ牛という牛のお乳からつくられたそうで、その甘くて濃いお乳は
世界一の美味しさと言われているそうな。

確かに甘くて、とっても濃かったです。
例えて言うなら、不二家のミルキーをそのままソフトクリームにしたカンジ。
一生に一度は食べてみてもいいかも(笑)

 

牧場のロバくんは、たくさんのお子ちゃまのお相手をして少々お疲れ気味。
ホントは私もお相手して欲しかった(笑)

 

 

さて、

今回のメーンイベントである、素泊まりのみのお宿、雲海閣さんは、

 

この通り、素敵な外観♪

トタン屋根の錆加減も上々♪
『かけ流しの宿』なんて布は無い方がよろしくてよ(笑)

 

部屋は意外と(失礼!)綺麗。ちゃんと32型の液晶テレビもあるし。

 

浴衣も丹前もタオルもあるし。

 



広縁から眺める緑も素敵。

ダンナはお宿のマンガ本に夢中。
手塚治虫の分厚い短編集は私も読破しちゃったけど(笑)

 

シンプルな洗面所。もちろんお湯は出ませんぜ(笑)


厨房です。
調理器具、食器、ある程度の調味料、電子レンジも完備されているので
宿泊客はここで自炊ができます。

 

こちらは玄関横のリラクゼーションスペース。
ちょっと豪華でしょ。


豪華さに気を許しながら(笑)、写真左奥を曲がると、

 

じゃ~~ん!

お風呂へ向かう通路です。

ここからが雲海閣さんのパラレルワールド(笑)

 

積善館のトンネルなんて屁でもないってカンジの、
この暗~~いトンネル。
スノコのたわみがまた絶妙なんですわ(笑)

そしてその先に待つ、

 

長~い階段。

ミシミシ、ギシギシ。

ここを降りなければお風呂に行き着きません。

ストロボをたいてみました。全部木作りで雰囲気出まくり。

 

脱衣所。

スッキリと清潔です。

で、

お風呂。

なんて、まあ素敵♪

洗面器はもちろんケロリン(笑)

立ちこめる硫黄の香り。たまりません。

巨大なアイススプーンみたいなのは湯もみ板。

これは湯量調節器、というかどうかは分からないけど、
木槌で杭を調節して湯量を加減するものかと思われます。

見ての通り、右の浴槽に注がれるお湯の方が多いので、そちらの方が熱くなり、
鮮度がいい分、白濁は薄くなります。
左が41度、右が44度くらいだったでしょうか。

 

泊まり客は他に3組くらいいたようですが、空いてそうな時間を見計らって入ったので、
こんな素敵なお風呂が貸し切り状態。

申し訳ないくらい贅沢な時間でございました。

 


夕食は外食。

予定していたイタリアンのお店に行ってみたら、真っ暗。
昼間は営業していたのに、夜は予告無しの休業のようでした(汗)

日曜日の観光地の夜は行き交う車も少なく、そのせいか営業しているお店も
ほとんど無く、「こりゃスーパーで食材を買って自炊か~」と肩を落としながら
路の角を見ると、ポッと灯りのついたお店が一件。

のれんには「わっぱ飯 おだやか」と。

ソロリと戸を開け「まだ大丈夫ですか?」と尋ねると、
店主は三つ指をついて「どうぞ、どうぞ、いらっしゃいませ」

ありがとうございますぅ~~~~(涙)

 

『おだやか』さんは、まだ出来て数年かなという、とても綺麗で
さりげなくこじゃれた感じの素敵なお店でございまして、そして、

 

いただいたわっぱ飯もおうどんもあんみつも、どれもこれも美味しいの。
特に豚角煮はもう絶品。その汁がしみ込んだご飯も美味しいったら。

ご主人も、(たぶん)奥様も、にこやかで、優しくて、、

お陰で、とても美味しく、気持ちのいい時間を過ごさせてもらいました。

お昼の『ほし』さんといい、『おだやか』さんといい、

那須の食事処ってレベル高いですね~~。


んで、その夜中、

またお風呂に入りたくて、でもひとりじゃ怖すぎるからダンナを起こしたんだけど、
爆睡しちゃってて全く起きず(汗)、
でも、どうしても入りたかったので、頑張って真夜中のあのトンネルと階段を制覇した私、

う~ん。自分を褒めてあげたいわ(笑)

 

 

翌日。

朝食は朝陽が射し込むテラスで(笑)

サンドに使ったのは南が丘牧場で買った、ロシア黒パンという昔ながらのパン@630円。
素朴なお味がいたしました。

 

腹ごなしに殺生石の史跡を散歩。

殺生石は、那須で一番古い温泉の『鹿の湯』のすぐ近くにあります。

ちなみに今回泊まった雲海閣さんの温泉は鹿の湯からの引き湯です。

木道の左側に並ぶ千体地蔵。手が大きい~。

 

その後は、鹿の湯の共同浴場へ。

 

写真左側が浴場棟です。


 

女性湯。温度の違う4つの浴槽の向こう、階段を下りたところに、
もうひとつ大きめの浴槽があります。
月曜日の朝イチ、しかも営業時間ちょっと前に入らせてもらったので誰もおらず。
ラッキーでした。

こちらは脱衣棚の反対側にある、入浴準備のためのスペースといったところ。
かけ湯、打たせ湯、頭かぶり湯があります。

鹿の湯の正統な入浴方法は、ここでタオルを被った頭にひしゃくで汲んだお湯を
300回(!)かけてから、各自好みの浴槽に、まずは半身1分間、次に胸までを1分間、
そして肩までを1分、の計3分浸かるというものなのだそうですが、
私は腕を痛めてるので頭かぶりは省かせてもらいました。
っていうか、腕を痛めて無くても300回は無理だわ(汗)

写真を撮った後、お客さんは徐々に増え、そのほとんどが地元の常連さんというカンジで
少々排他的な雰囲気が漂っておりました。

元湯の品格を感じる『鹿の湯』はさすがの名湯、お湯も良かったし、
浴室のつくりもあちこち興味深くて楽しませてもらいましたが、
周りに気を遣わず、のんびり入るんだったら雲海閣さんのお風呂がいいかな~
と思った私でありました。

 

 

お宿を後にし、近くの駒止の滝へ。

溢れかえる緑の中に流れ落ちる白い筋。

 



写真が拙くて分かりにくいけど、上部にある淵のエメラルドグリーンと
ツツジのピンクに彩られた、とても優美な滝でした。

 


その後向かったのは、
雲海閣のご主人に「自然が好きならここがいいよ」と薦められた、

奥那須の沼原(ぬまっぱら)湿原。

まだ春になったばかりのような湿原は、そこに雲が出始め、
独特な雰囲気の景色を見せてくれました。

ニッコウキスゲが咲くという夏も素敵でしょうね。

 

コキンバイ

 

コバイケイソウの若芽 上から見るとユニーク。

 

ミネザクラ

 

クロサンショウウオ

 

散策してたら、どんどん雲行きが怪しくなり、遠くで雷が聞こえ、
「これはヤバイ」と、湿原から駐車場までの林道を急ぎ足で進んでいると、
近くで、ドーン、バキバキッ、という凄い音。落雷です。

翌日、山向こうの尾瀬ヶ原湿原でハイカーの方が落雷に打たれ
亡くなったというニュースを読んでゾッとしました。

湿原は身を隠す場所がないですもんね。要注意ですわ(汗)

 

 

湿原からの帰路、道路脇に『乙女の滝』という看板がありまして、



「乙女ってくらいだから、か細くで地味な滝なんだろうな」
と思いつつも降りていくと、

 

んま~~、

すぐ上に車が走ってるとは思えない、この別世界な風景は何?(笑)

 

いや、いや、本当に美しい。

そこで何時間でも過ごしていたくなるような、
緑と水に満ちあふれた素敵な場所でございました。

 

その後は雨も強くなってきたので、



土砂降りの高速を、テールランプを頼りにひた走って帰り着いたという
旅の終わりではありましたが、

自然に、温泉に、美味しいものに、そして、格安で格別のお宿にと、

大満喫の1泊旅行でございました♪