Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

ドラマリーディングって

2008-05-16 02:20:55 | Arsな時間


Director's Choice
パルコ劇場ドラマリーディング・シリーズ Vol.2
2nd  「見知らぬ女の手紙」
作:ステファン・ツヴァイク
翻訳: 池田信雄
演出: 行定 勲
出演: 中嶋朋子 西島千博

終演後~
"パルコ劇場 ドラマ・リーディング VOL.2" 開催記念

トークショー  行定 勲 × チャン・ジン
"ジャンル(映画、舞台)も国境も越えて"
映画、舞台に活躍する気鋭の演出家二人、大いに語る!


ドラマリーディングの演目自体が私を引きつけたのではなく、その後のトークショーが目当てであることは、バレバレでしょう。最近、残業続きなのですが、水曜日は NO残業デー!ってことは、これは 「来てくれ」 ってことかしらんと勘違いしたまま、退社後いそいそとパルコ劇場へ

私の場合、そもそも、ドラマリーディングって何???というところから始まるのですが・・・。
恥ずかしながら、ドラマリーディングというものにこれまで参加したことがありませんでした。近所の文学館で開催される朗読会には参加したことがあります。わりと有名な俳優がやって来て、芥川龍之介の短編小説などを朗読してくれるのです。

まぁ、ドラマリーディングと言っても、朗読の延長のようなもので、出し物が小説から戯曲に変わり、出演俳優の数が増えるだけだろうと、単純に考えていたら完全に裏切られました。

終演後のトークショーでチャン・ジン監督もこの行定勲演出の 「見知らぬ女の手紙」 は、「ドラマリーディングというよりも舞台劇そのもの」 と評していましたが、まったくその通りでした。

「見知らぬ女の手紙」 は、ある女が名前も告げずに、ある男を長年慕い続けたその情念を手紙を通じて綴るという話で、モノローグ(独白)劇です。

中嶋朋子ひとりが 80 分間ほぼずっーと手紙を読むという形で語りかけるため、彼女の集中力に圧倒されるというか、見る方も同じぐらいの集中力と緊張感を強いられました(笑)。終演後、「お疲れさまでした」 との行定監督の第一声で、ようやく緊張感がとけた感じがしました。

行定監督いわく、もともと動きの少ないモノローグを、しかもリーディング形式にするのに、観客をどうやってずっとひきつけるかということに苦労したとのこと。

中嶋朋子の後ろでは、ダンサー西島千博がコンテンポラリーダンスのような動きを見せて、手紙の中で 「愛する方」 と呼ばれる相手の男の存在を寡黙に描き、メリハリをつけて演出されていたため、リーディングだけという単調さは免れていました。

モノローグって聞いただけで、敬遠しがちなのですが、意外と入り込めるものもあるようです。


さて、このドラマリーディング・シリーズは、PARCO 劇場の空いたスケジュールを利用したトライアウト企画。

PARCO とチャン・ジン監督とのつながりは、現在、ソウルで開催されている 「演劇熱戦 2」 のプログラムに、PARCO と縁の深い三谷幸喜作 「笑いの大学」 が組まれたことがきっかけとなり、今回、チャン・ジン作・演出によるドラマリーディング「不器用な人々」が上演されることになったそうです。


初夏だというのに 10℃台前半で寒かった水曜日。私は劇場で配布された毛布にくるまって座っていたのに、チャン・ジン監督は Gパン&Tシャツにキャップ&ピンクの派手なスニーカーで登場。思わず、若いっ と呟いてしまいましたが、気合が入っているせいでしょうか・・・

行定監督のドラマリーディングを 「まるで舞台劇」 と評した後、「こちらの方が有利だな」 と呟き、PARCO 劇場の担当者から 「勝ち負けじゃないんですから」 と突っ込まれ、負けず嫌いな性格をチラリとのぞかせていました

「不器用な人々」は 30 秒に 1 回笑える作品で、韓国の観客を笑わせる自信はあるけれど、日本では観客がどう反応するのか、緊張感と不安でいっぱいなのだそうです。「緊張」 と 「不安」 という言葉を繰り返して使っていました。

このドラマリーディング
で 「面白くない」 と言われたら、二度と日本で演劇をやることはないとキッパリ。ということは 、「面白い」 と言われたら、日本市場にも本格的に進出してくれるのかもしれません。ちなみに PARCO さんは今後もチャン・ジン監督とやる気満々でしたが・・・


そんなわけで、今週末は楽しみです。

「不器用な人々」
パルコ劇場ドラマリーディング・シリーズ Vol.2 
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*現時点(2008/05/16 02:00)で残席わずか




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2 コメント

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いよいよ (izumin)
2008-05-16 23:03:08
明日ですね^^
水曜日のSuda Day、行きたかったですが、
仕事が許してくれませんでした(涙)

格好からして気合入ってるようですがw
ジン様が期待するほど、韓国の観客みたいに
ドッカンドッカンウケないと思うんですけどね(苦笑)
日本人、リアクション薄いですし。
朗読だと派手に動きもつけられないでしょうから、
色々と動きで面白かった部分は省かれるだろうしなぁ。
ある程度は監督のシンパが集まるでしょうから
笑ってくれるでしょうけど、日本の演劇関係者が見て、
どれだけ面白がってくれるかで、今後が決まるんでしょうね。
ジン様はある意味、勝負かけてますね。こりゃ。

パルコさんはやる気でしたかw
何かと最近面白い原作不足だろうし、
もともと三谷びいきなんだから、
ジン様の戯曲も面白いと思ってくれてるんでしょうね。
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スリル? (lotusruby)
2008-05-17 01:22:38
izuminさん、現地ではやはりドッカンドッカン受けていたのですか~

ジン様かなり気合が入っていましたし、期待と緊張が入り混じっておられる様子が手に取るように伝わってきました。

>日本の演劇関係者が見て、どれだけ面白がってくれるかで
どれだけジン様の面白さが通じるのでしょうかね。自称シンパの私には通じて欲しいですが(笑)、ソコはウケルところでしょ!ってところをハズしたりしそうなスリルも味わえそうですね。

izuminさんの場合、現地でご覧になったことですから反応の違いも比較できて、さらにスリル度UPですね。
あー、楽しみ
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