「充電終えた4人…来年のスクリーンは私たちにお任せを」の記事([2006/12/27 09:55 쿠키뉴스])で、来年期待される4人の俳優にジェヨンssi があがっているので紹介。以下記事の要約。
・国内映画関係者たちは、口を揃えて来年の忠武路はバブル明けだと言う。
・今年封切られた国内映画の 70% 以上が損益分岐点を越えることができなかった。「来年の(映画製作への)投資状況は保守的になる」、「トップスターのキャスティングが無条件投資につながりにくい」
・国内年間映画観客数 1億4552万人、上映韓国映画 108編、国内映画マーケットーシェア 60% など、一見好成績な韓国映画だが、実際は「見かけ倒し」である。
・これからは能力のある新進気鋭の監督や、それを消化できる俳優へと重点がシフト。個性と能力を発揮する俳優の役目はより重要なエレメント。
・来年注目される俳優と出演作品のリストアップ。
(Image source:kukinews)
ファン・ジョンミン-『幸せ』『黒い家』
多様なジャンルで八色鳥演技を広げたが、今年は『死生決断』以外に活躍がなく惜しかった。来年は、2本の映画で期待高まる。『幸せ』では、純愛路線とは正反対で、愛の前でもエゴイズムを貫く現実的なキャラクターを、『黒い家』では、殺人事件をベースにスリラーと恐怖に挑戦。
チャ・テヒョン-『馬鹿』『覆面ダルホ』
来年は2本。『馬鹿』では、ガス中毒で知恵遅れとなった青年役。『覆面ダルホ』ではロック歌手を夢見た主人公が、覆面を被ったトロット歌手への道へ進むコメディを。
チョン・ジェヨン-『正しく生きよう』
風変わりな職業を持つ主人公を情感こもったキャラクターで消化する俳優チョン・ジェヨン。4月封切りの『正しく生きよう』では、生真面目すぎていつも損をする警察官が、銀行強盗予防訓練の強盗役として投入され変わっていく様を描く。奇想天外な警官の姿を通じて彼の新しい一面を期待。
イム・チャンジョン-『1番街の奇蹟』
再開発の任務で1番街に乗り込むが、予測できない村の人々に翻弄される、コミカルで人間味あふれるキャラクターに期待。
むふふ、俳優にとってはチャンス到来。個性と演技が正当に評価されるのだから。その反面、作品性もかなり問われることになりそう。
今年は何かと「俳優の知名度と興行成績」が取りざたされた韓国映画界。俳優の知名度だけでは、集客に結びつかないということ、コンテンツの質が改めて再認識された年とも言えるそうだ。要は、製作側の姿勢であって、シナリオの陳腐さや作りこみの足りなさ・チープさを置き去りにして、観客にも見えてしまった感があるとか。
日本で公開された韓国映画の興行の失敗は、マーケティングのミスも見逃せない。『クェムル』の失敗は、あきらかにあの化け物にある。怪獣映画に慣れている国民性に真正面から怪獣で勝負するなんておバカすぎる。しかもパクリ度があまりに高い。あの映画の中で描かれた家族像はすごく良かったのに、もったいない・・・
『トンマッコル・・・』や『王の男』も失敗と言われているけど、どの程度だったのかな。私的には、この2作は見てよかった映画なのだけど。日本で知名度のある俳優がいない作品の割には、公開初週はBOX OFFICE Top10にランクインしていた。『トンマッコル・・・』は、『木更津キャッツアイ』や『父親たちの星条旗』と公開が重なり、『王の男』は、『硫黄島からの手紙』と公開が重なり前週には『武士の一分』が公開されているから、興行成績はかなり苦戦したに違いない。意外にも『Sad Movie』が初週6位にランクインしてたけど、チョン・ウソン効果? この映画はクオリティ面では、上記3作からははるかに劣ると思うけど・・・
もともと韓国映画はニッチなマーケットだけど、手堅いファンはいるよね。とにかくクオリティの高いものを公開してほしいなぁ。