(Image source: celtoslavica.de/chiaroscuro/<WBR>films)
一応見ておかないと消化不良なので・・・
この作品はもう、アラン・ドロンの圧倒的な存在感に押し切られたという感じ。
久しぶりにドキドキ、ハラハラ。この映画、たしか大昔にTVの「ゴールデン洋画劇場」なんかで見たはずなのに、ちっとも覚えていなかった。エンディングだけは強烈なので、覚えていたけど・・・。
1960年製作だから、45年以上経ってもなお、ドキドキ、ハラハラ させられるなんて、この映画の持つ力ってすごいなぁ。ストーリー性は現代にも通じるし、誰も入る余地のないスキのなさ。そりゃ、だれもがパクリたくなるような作品。
吸い込まれそうな青い瞳と長ーい睫。彼の完璧な容貌と、本当に演技なのかと思うほどのリアルな表情にもドキリとさせられる。屈折していながら孤独で狡猾。目の泳ぎ方、いかにも育ちが卑しいという食べ方。
フィリップを殺した後、トム1人が船の上で波に翻弄されるところなんて、セリフもないのに、冷静さの裏に隠れた彼の心理状況を表しているかのようで、見ている方が船の上で酔って しまいそうな気分だ。
京都の古刹の風景にガイジンさんが似合わないように、太陽がまぶしい地中海の風景にアジア人は似合わない。ヨーロッパ特有の世界なのだなぁと思う。あのけだるさは、デカダンスの象徴なのでしょうかね。女と金を手に入れさえすれば、「太陽がいっぱい」な気分になれるって、切ないわ 。
余談ながら、英題はこんなにもバラエティが・・・
Purple Noon (UK) (USA) → 紫の真昼
Blazing Sun (UK) → 灼熱の太陽
Full Sun (Australia) (literal English title) → 満ちる太陽
Lust for Evil (USA) (reissue title) → 邪悪な欲望
今朝TVでガンホオッパのインタビューで知りました、グエムルの英題が「The Host」。
グエムルを生んだ社会を指してつけたらしい(監督かスーパーバイザーかが名づけたのかな?)
久々にぐっとくるタイトルだったのでワタクシ的に○
『太陽がいっぱい』の英題イマイチどれもしっくりこないのは「太陽がいっぱい」に慣れ親しんだせいかしらんねぇ
↓記事フィルムツアー厳しい日程ですね、せめて週中以降か2回目を6時とかにしてくれればいいのに
前売り、3回以上みないと当日より高値ってどーなのって思う本日・・・で3回分スケジュールとにらみ合ってる今宵です
↑の目を見ると、「トム」って感じじゃないわね、確かに。でもアメリカ人青年の役だから、「トム」っていかにもありふれた名前よね。
「クェムル」の英題、どうして「The Host」なのかなぁ、と思っていたの。一気に解決、スッキリしました。ありがとうございます。
先行予約には手数料がかかるけど、一般発売でもどうせ手数料かかるから仕方ないですね。チケ持ってて行けなくなるといやなので、当日券で入ろうかなぁと思ったりして。でも、東京で当日券って、きっと無理だよね。入れなくてムカつくのもやだし・・・
これからお風呂の中で考えるわ~