『リタと大学教授』
原題: Educating Rita (リタの教育) イギリス 1983年
監督: ルイス・ギルバート
出演: マイケル・ケイン、ジュリー・ウォルターズ
イギリス映画をもう 1 本・・・
気になってるのは、ジュード・ロウじゃなくて、マイケル・ケインの方だったり?
『アルフィー』 のルイス・ギルバート&マイケル・ケインのコンビ。『リタと大学教授』 も、もともと1980 年初演のウィリー・ラッセルの演劇をベースとして映画化された作品。ロンドンでは 20 年間続演された大ヒット舞台劇。
この作品の VIDEO、ずっと探していたのだけれどなぜか入手困難。見られないとなるとますます見たくなるのが人情ってもの。ちょうど友人もこの作品を探していて、「ついにオークションで競り落とした~」 との朗報 さっそく見せてもらった。
教養のない美容師のリタ(ジュリー・ウォルターズ)は、自分を見つけるため文学を学ぼうと、公開大学のフランク・ブライアント教授(マイケル・ケイン)を訪ねる。教授は昼間から酒を飲み、あまりやる気がないが、小遣い稼ぎのため公開大学を担当する。
文学の知識のまったくなかったリタが、フランクや学生に囲まれて、どんどん知識を吸収して、感じること、学ぶことの楽しさを得る姿がとても印象的。
リタとフランク。この 2 人、同じ英語を話しているとは思えないほど、響きが違って聞こえる。これだけで 2 人の階級格差が滲み出ている。公開当時、現代版 『マイ・フェア・レディ』 と称されたそうだが、無教養の女性を教育によって、淑女に仕立て上げるとプロットはほぼ同じ。となると、『マイ・フェア・レディ』 の原型と言われているバーナード・ショウの戯曲 『ピグマリオン』 にも通じるのかもしれない。
ともあれ、「本当の教養とは何ぞや?」 とそんな重苦しいこと考えたくないと思っても(笑)、自然と考えさせられたりする。
リタと同じ労働階級の人々は夜になるとパブに集まりみんなで歌を歌う。その傍らで、リタの母親が 「もっと良い歌があるはず」、「もっと良い歌を歌いたい」と呟く。その言葉にリタは学業へ駆り立てられる。もっと良い歌を歌いたいと言うリタの母親の表情は切実だ。
しかし、一通りの教養を身につけたリタにフランクは、「良い歌は見つかったか。君は別の歌を歌っているだけだ」 と言い放つ。
このセリフは、なかなかこたえた
言い得ている。自分もついつい別の歌に走ってしまうなぁと。それで良い歌を歌っているような気がしているけれど。
この作品、コメディでもあるけれど、ただ笑うだけでのコメディではないことは言うまでもないが、ラブストーリーになりそうでならない、微妙なところも見所。
そして、ラストがとても切なく、リタはカッコイイ!!
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しかし、セリフが難しすぎて全く聞き取れず…^^;
有名な戯曲みたいですが、映画を先に見てから舞台にいったら、もう少し理解できたのかなぁ、と。
でも入手困難なんですね、この映画^^
舞台を見ていないのに言うものなんですが、基本的に2人の掛け合いみたいなところが多いので、映画だと平面的でちょっと間延びした感じがして、舞台の方がきっと面白いのではないかと思いました。
>でも入手困難なんですね、この映画
今回見つけてくれた友人もなかなか見つからなかった~と言っていたもので。
ある所にはあるのかも^^