Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

『トンマッコルへようこそ』

2006-11-13 00:48:36 | J.J.Y. Filmography


(Image source: nkino)
ご覧になった方々が口を揃えて、ヨカッタ、泣いた、とおっしゃるので、「そりゃー、チャン・ジンssi の脚本だもん、当ったり前よー」ぐらいの、なぜか鼻高々の勢いで(自称チャン・ジンの回し者なので)、あちこちの記事を眺めつつ、自分の記事も、もちろんチャン・ジン監督絶賛  記事になると思ってたのだけどね・・・

へへへ・・・堕ちました・・・誰にって、ハギュじゃないよ。これもなぜか皆さん一様に、ハギュがヨカッタとおっしゃるのだけど、ハギュは他にお任せして・・・今回、私の心を捉えたのは、最初から最後までチョン・ジェヨンssi。夫が村を出て9年間戻ってこないと嘆いていたあの村女がジェヨンssi を見つめる目と同じ眼差しで、釘付け状態。はっ、と気づいたら、ジェヨンssi しか観てなかったというか、目に入らなかったので、他の人がどんな演技だったのか正直あまりよく覚えていない。

『Guns & Talks』でも『小さな恋のステップ』でも、もちろんステキなんだけどね、トンマッコルの世界にはなくてはならない存在。リ・スファ(チョン・ジェヨン)は、強靭な精神力と優しさが共存していて、あの村女でなくともすがりたくなる・・・自ら指揮官の器ではないというセリフがあるけれど、実際にこの物語をひっぱっていくのはこの人だ

この作品におけるシンボリックな存在は、カン・ヘジョンssi と「ス・ミス」だと思う。カン・ヘジョンssi はトンマッコル村そのもののシンボル、妖精のような存在。彼女は、全身から何かが満ち溢れてくるような演技するから凄い。彼女は確実に作品ごとに違う顔を見せている。

そして、「ス・ミス」に、「That's life(これぞ人生)」 と言わせ、最後に涙を流させたのは、かなり意図的に反米要素を排除しているようにみえる。ユートピアには国境はないということか。

さて、この監督パク・クァンヒョンはこの作品が初メガホン。イケメン 監督なのよね。「『もののけ姫』の影響を受けています」ってハッキリ言っているところがいい。あのイノシシが出てこなかったら、そしてイノシシバーベキューがなかったら、みんな心を開くことはなかったに違いない。焼肉って偉大・・・

リ・スファが
村長に「どのようにしたら、このように穏やかに村を統制できるのか」とたずねる場面がある。さぞかし、仙人のような名言が飛び出るのかと思ったら、答えはあっさり、「たくさん食べさせること」。人心を掌握するには、まず「食す」ということなのか。このあたりも笑える一方でいて核心をついているところが、いかにもチャン・ジンssi らしい。

風景はファンタジックな仕上がりで観ていて美しい。たまにファンタジックすぎて、チャン・ジンssi の脚本の面白さとカブったり、競ったりしてて、面白さのインパクトがいまひとつで、もったいないな・・・どしてココ笑わないの? っていうところが続出だったほど、観客が静かだったのだけど、これは寓話的世界に入り込んでいたせいだと思う。

チャン・ジンssi がこの作品のメガホンをとっていたらどんな映像だったろうか? 空間の使い方、見せ方が面白くて、観客をうまく空間移動させる。そんなことを想像するのもまた楽しい。

ちなみにハギュ主演『天国からの手紙(原題:火星に行った男)』の脚本もチャン・ジンなのだけど、へっ、チャン・ジンだったの??? とあとから疑ったほど、チャン・ジン色が薄いような気がした。監督(キム・ジョングォン)が悪いのか、脚本(チャン・ジン)が悪いのか、主人公(シン・ハギュン)が悪いのか、ヒロイン(キム・ヒソン)が悪いのか・・・個人的にはヒロインがいただけなかった。どうもキム・ヒソンssi とは相性が悪いらしい私・・・『天国から・・・』もチャン・ジンssi が撮っていたら、また違っていたのに・・・

ともあれ、ジェヨンssi に堕ちてすぐに呼ばれたような気がする。シネマート新宿オープニング記念Week では、ジェヨンssi の出演作品が2本も上映される・・・もちろん駆けつけますわよ・・・

 



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
確かに彼なくしては成り立たない映画 (haru)
2006-11-13 08:44:39
lotusrubyさん、おはようさんです。
夕べコメ入れたいと思いつつ

ジェヨンssiね。
確かに私もハギュンに胸キュンでしたが
この映画確かにチームプレイ。
カン・ヘジョンとジェヨンssiとハギュンと他のス・ミスはじめとする面々も・・。

全部込み込みで愛すべき映画。
特にジェヨンssiは正直あんなに骨太のがっちりした演技をする人だと思っていなかったので驚きました。
「小さな恋のステップ」是非見てみたいです。

「遠足に行く日」って正確な邦題は何ていうんですか?ちょっと興味があるんですけど。ご存知ですか?
『天国からの・・・』は辛かった。
ハギュンはね。いいんだけど。
あれがチャン・ジン???これしか知らない私が言うのもなんですがあれは・・ない。(笑)
シネマートはシニャン狙いだったのに・・ジェヨンssiも観に行かないといけないかしら。
しかし・・Brianと同い年にして2児のパパ。
う~~ん。やっぱBrian結婚させてみたいなぁ~
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ジェヨンさん好きだけど・・・ (ナカッチ)
2006-11-14 00:13:27
lotusrubyさん、初めまして。

映画の感想が面白くて、少し前から拝見させて頂いてました。
私はハギュファンなので、表題の「トンマッコル」で、とうとう来たか~と勢いよく“続き”をクリックしたら・・・
トップの画ジェヨン兄になんですね。
拍子抜けして笑っちゃいました!
lotusrubyさんの仰る通り、チャン・ジン監督がメガホンとってたら、どんな仕上がりになったんでしょうか。2バージョン観てみたいです。
全く違ったジャンルの作品になってしまうかもしれませんね。

ところで、シネマート新宿でのジェヨン氏作品って、
「ウエディング~」の他は何ですか?
シニャン氏とジェヨン兄で3本分予約入れてますが、
もう一本あったとは
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よろめき (lotusruby)
2006-11-14 00:35:17
haru さん、こんばんはー。

>ジェヨンssiは正直あんなに骨太のがっちりした演技
ふふふ、でしょ、でしょ・・・
Brian のバボ発言で、こちらへ傾きそうな勢いです。
そうそう、ジェヨンssiは、カレと同い年。やっぱり落ち着き方が違う??(爆)大きなお世話だけどね。
ちなみに全然関係ありませんが、私の大好きなミスチルの桜井君も1970年生まれ・・・どうも1970年生まれの男に弱いみたい

『遠足に行く日』は、『マイ・キャプテン キム・デチュル』(舌かみそう!)だと思いますよ。文化財盗掘師の話です。VCD持ってますが、まだ見てない・・・ははは

シニャンssi&アン・ソンギssi の作品は観たいですね~
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ハギュも好きなんだけどね・・・ (lotusruby)
2006-11-14 00:47:46
ナカッチさん、はじめまして。ようこそです。

ハギュも俳優としては好きなのですけどね、よろめくところまでいかないだけなのです。私は、この作品だと断然ジェヨンssi なの

ほんと2バージョン欲しいですね~チャン・ジン監督だったら、ファンタジーな流れにはならないかもしれませんね、あくまでも想像ですが・・・

シネマート新宿でのジェヨンssi出演作品は、リュ・スンボムのお兄ちゃん、リュ・スンワン監督の『血も涙もない』です。見に行きたくなるでしょう?

また遊びにいらしてくださーい
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ジェヨン (ヒス・T)
2006-11-15 22:51:52
こんばんは。来ちゃいました。
遅いコメですが。私も実はひそかにジェヨン派です。
堕ちてはないんですが、あの映画ではジェヨンなんです。はい。試写会映像のヘアスタイルを変えてしまいたいです。あれは何かの役作りでしょうか?

>彼女は、全身から何かが満ち溢れてくるような演技するから凄い

同意見です。へジョンの第一声を聞き、どこから声出してるんだろう・・・と(笑)。

反米排除してましたか?私は先入観で観てたのかもしれないですわ。

>チャン・ジンssi の脚本の面白さとカブったり、競ったりしてて、面白さのインパクトがいまひとつで、もったいないな・・・どしてココ笑わないの? っていうところが続出だった

ファンタジーと面白さの共存は本当に難しそうですよね。多分ニュアンスが随分違うんだろうなと凄く興味ありますわ。シネマート行かれますか。またニアミスかもですね。

>Brian のバボ発言
許してあげて下さい。ああいう人だから(笑)。
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こっちも許して (lotusruby)
2006-11-16 21:57:09
ジェヨン派ヒス・Tさん、こんばんはー。
よかったわ・・・ジェヨン派がいらして・・・
「ひそかに」って(笑)、まぁハギュ派が多勢ですから、私たちはマイナー組らしい。

試写会時のヘアスタイルは、次の作品がチンピラだからでしょうか
作品ごとに容姿が変わってしまう人ですから、許してあげてください。

>反米排除してましたか?私は先入観で観てたのかもしれないですわ。
米軍の愚かさで笑いをとりながらも、スミス君の涙でどこかフォローしているような気がしたのです。何しろ朝鮮戦争という重苦しい背景に、反米感情を乗せたくなかったのではないかと思いました。

はい、シネマート、ジェヨンssi の『ウェディングキャンペーン』と『血も涙もなく』の2本は行きます。ヒス・Tさんも?リュ兄さんの作品ですか? ジェヨンssi を観てニヤケている人を見かけたら声をかけてください。きっと私です。
リュ兄さんの『相棒』は来週の東京フィルメックスで見る予定。
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