ロンドン野郎

カナダのオンタリオ州ロンドン市で4年半暮らしたロンドン野郎。 この度本家大英帝国ロンドン市(近郊)へ参上。

夢の跡 - 旧CN鉄道車両整備基地

2008-05-17 03:30:52 | ロンドン街歩き⑥

先日Western Fairの機関車のお話の中で少し触れたかつてのロンドンの一大産業だった鉄道車両整備工場の跡地がWestern Fairのすぐ南にあります。 Western Fairの東脇のEgerton St.を南に下ると、ちょうどこのCN(カナダ国有鉄道)施設の間を通り、道路から施設の全体の様子が一望できます。

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今は貨物列車の操車場や古い車両の解体を主な業務にして、敷地もだいぶ小さくなっているようですが、それでも驚くほど広大な土地です。

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注意!リモコン機関車』。 こんなものがあるのを初めて知りました。 鉄道模型みたいですね。 一応立ち入り禁止の看板はありますが、何しろ特にフェンスも無いので、もっと中に入ろうと思えば簡単に入れてしまいます。

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オンタリオ州ロンドン市のダウンタウン方面。

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CN(カナダ国有鉄道)の南オンタリオ事業部のオフィスです。

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ディーゼル機関車。 実はこちらのディーゼル機関車は少し面白い構造になっていて、車で言うとハイブリッドなんです。 つまり、ディーゼル・エンジンで発電機を駆動させ、できた電気でモーターを回して車軸にパワーを送るのです。 何しろこちらでは長くて重い車両を引っ張る関係で、こういう構造が必要なのだそうです。

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CN鉄道の方から聞いた話で、10年以上前にケベック州で冬場に大フリージングレインが発生し、高圧線の鉄塔がバタバタ倒れて広範囲で停電が発生した際に、機関車を線路から外して、道路の真ん中をゴロゴロ走らせ、街の緊急発電機として使用した事があるそうです。 確かに理屈にはあっていますが・・・

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この車両は自動車輸送専用の貨車。 普通は何両かつなげて、車両と車両の間に橋を渡し、車を奥まで詰めて行きます。 何しろ北米大陸は広いので、自動車工場からの出荷はこういった鉄道輸送が今でも主流なんです。

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この施設のすぐ南のEgerton St.沿いにCNRA Parkという公園があります。 当然ここもかつては施設の一部だったのだと思います。 駐車場がちゃんとあるので、ここに車を停めておけば簡単に歩いて行ける距離です。 Western Fairも近いのでそちらからも歩けますよ。