ロンドン野郎

カナダのオンタリオ州ロンドン市で4年半暮らしたロンドン野郎。 この度本家大英帝国ロンドン市(近郊)へ参上。

Jack Astor'sで夕ご飯

2010-03-31 06:21:04 | グルメ情報②

ある晩、ロンドン野郎は夕ご飯を食べにフラリとJack Astor'sさんへ出向きました。 カナダのオンタリオ州ロンドンの街には二軒ある、チェーン・カジュアル・レストランです。 先日紹介したアメリカのT.G.I.FRISAY'Sのカナダ版みたいなお店かな?

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このお店に初めて入ったのは、今思い出すと1995年頃の出張中。 もう15年も前だったんですね。 ロンドン野郎がカナダに駐在した2003年末の頃も何かとってもキャピキャピしたお店で、ウェイトレスのお姉ちゃん達は超フレンドリー。 テーブルに敷いた紙のテーブルクロスにクレヨンで名前を書いて『私、ルーシー。よろしくね』みたいな感じだったんです。

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それがあるとき急に大改装。 ジェントルなちょっぴり高級っぽい店になってしまったのが残念でした。 それでもカジュアルで典型的なBar & Grillレストランには違いありません。 上のバナーはLondon発祥のビールLabatt BlueとホッケーチームLondon Knightsを引っかけたローカルな宣伝。

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という訳で、本日の夕食は生ビールを片手にバー・カウンターで。 上の写真は今年のロンドン野郎の年賀状に使ったので、見覚えのある方もおられるかも知れません。

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で、メインディッシュはBaby Back Rib。 なかなか贅沢です。 もっとも、一見超巨大に見えるのですが、半分は骨なので、実際にはそれほどの量はありません。

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これがまたビールによく合うんです。 日本じゃなかなかできませんね。

Jack Astor's London South
1070 Wellington Road South
London,ON
N6E 3V8
519.680.3800


トロント CNタワー前の再開発 其の参

2010-03-25 22:50:22 | トロント街歩き②

1960年頃のここいらの航空写真を発見しました。 Union Stationの南側は西方向にかけて本当に一大鉄道基地だったんですね。

1960

左下に在りし日の機関庫も写っています。 Union Stationの周りの高層ビル群もある程度できているし、手前には高速道路Gardiner Expresswayもあるので、そんなに古い時代ではない事が分かります。 でもCNタワーSky Domeも無い時代。

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こういう機関庫の施設は日本にもあります。 京都の梅小路機関区は鉄ちゃんと修学旅行の定番。 カナダにも鉄ちゃん鉄子はいるんでしょうかね。

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この茶色い機関車はCNではなくCP Canadian Pacific鉄道の車両。 現代でもCNとCPはカナダ中に競うように鉄道路線を走らせているライバル。 勿論多少は路線の位置は違うのですが、殆ど並行して走っているので、どうやって住み分けているのかいまだに謎です。 Img_0781

機関庫の一番右端の部分は家具屋さんになっていました。 左の端は地ビール工場Steam Whistleですが、建物の中にはちゃんと歴史的な機関車が展示されている部分もありますよ。

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そして、定番の蒸気機関車。 日本のC62なんかと比べてもかなり大きいですよね。

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上右の建物は給水塔。 蒸気機関車に水を補給する施設です。 一番上の1960年頃の写真を見ると、今の位置にはありません。 以前は朽ち果てた廃墟みたいだったのですが、敢えて場所を移したのは、将来こういう博物館の施設の一部にするつもりだったのでしょうか。 給水塔の上の看板Leon'sはカナダの家具屋さんチェーン。

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これも建設中の施設の一部なのですが、普通の線路とは別に妙に幅の狭い小さな線路が敷設されている部分があります。 きっと子供用のアトラクションとしてミニSLを走らせるんだと思います。 大人も楽しいかも。

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最初のお話でも触れた地ビール工場のSteam Whistle Brewing(”汽笛”醸造所)。 このビールはこの中でも飲めるし、普通のBear Storeでも扱っていますよ。

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コンベンション・センターからの眺めです。 ちょっと数えてみると、展示されている機関車が5両。 カバーを被って展示待ちの車両が3両。 スペース的にもまだまだ余裕があるので、これからが楽しみです。

また行けるかな?

このお話、


トロント CNタワー前の再開発 其の弐

2010-03-24 21:39:55 | トロント街歩き②

で、これがCNの古い機関庫。 機関車の保管と整備を行う車庫です。 扇方に広がる建物に機関車を収納するドアが沢山並んでいます。 数年前この場所はペンペン草の生えるただの原っぱ。 機関庫も地ビールの工場の部分以外は半分廃墟みたいなものでした。 

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そして、この機関庫の一帯を往時の姿に戻し、鉄道博物館にしようというのが、このプロジェクト。 機関庫の前には巨大なターンテーブルが配置されています。

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何でこんなになっているかって、機関庫のドアに線路をピッタリ合わせて誘導する役目と同時に、機関車は蒸気の時代から基本的に前後一方向の構造。 だから方向転換の場所が必要なんです。 ターンテーブルの上に載っている小さなディーゼル機関車は、向きを変えた大型機関車を機関庫の中に押し込んだり引っぱり出したりする役目を果たしていたのでしょう。 だから、例外的に前後対照の構造になっているんですね。

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ターンテーブルは本当に巨大。 カナダの機関車はこれがまたデカイんです。 ロンドン野郎が住んでいた2007年頃には既に一部工事も始まっていて、白いビニールを掛けた機関車数両運び込まれていましたが、いったいここに何ができるのか興味津々だったんです。

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今になってようやくその全貌が見えてきたんですね。 でも、去年の12月の時点でまだ一部で工事は継続中でした。 もしかすると今年の夏くらいには完全オープンかも知れません。

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よく分かりませんが、ちょっと年代物のCNのディーゼル機関車。 基本的にカナダのディーゼル機関車はディーゼル・エンジンで発電を行い、実際の車輪の駆動は電気モーターという方式。 超長くて重い貨物列車を引っ張るにはディーゼル・エンジンでは非現実的に巨大なクラッチや変速ギアが必要になるので、それがいらない電気モーターは理にかなっているんです。

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まだビニールカバーを被った展示前の車両が残っています。 多分、もう少し長い時間を掛けながら、コレクションも充実して行くんでしょう。

もう少し、この場所のお話にお付き合いください。

以下、次号に続く。


トロント CNタワー前の再開発 其の壱

2010-03-21 22:29:26 | トロント街歩き②

トロントの最大の観光名所というと、やはりCNタワーとその周辺になってくる筈です。 CNタワーそのものについては、以前、塔(CNタワー)を登るとそこは『雪』だったっていうお話で、紹介した事があるので、よかったらクリックしてみてください。

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ダウンタウンのすぐ南側、オンタリオ湖のハーバーフロントを挟む絶好のロケーションに、CNタワー、野球場のロジャース・センター、アイスホッケーのエアカナダ・センター、コンベンションセンターといった主要施設が並ぶ広大なスペースが残っていたのは、かつてこの一帯がCN (Canada National Railway) カナダ国有鉄道の施設だった背景があります。

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トロントの陸の玄関口Union Stationユニオン・ステーションの北側には、カナダのウォールストリートと呼ばれる金融街の高層ビル群が林立しています。

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鉄道が旅客輸送の中心から遠ざかった現在でもプラットフォームが並んで、往時を偲ばせています。 この駅のことも一度トロントの陸の玄関 UNION STATIONっていうタイトルで紹介した事があるので、これも良かったらクリックしてみて下さい。 写真はコンベンション・センターからの眺め。

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駅前旅館The Fairmont Royal York。 駅前旅館というのは冗談ですが、駅と同時に1927年に開業した歴史ある巨大高級ホテルです。 開業当時は周りを囲む金融街の高層ビルなんてありませんから、トロントのダウンタウンの中でも、その高さと大きさが大変な威容を誇っていた筈です。

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そして、これが駅のすぐ南側に位置するAir Canada Centerエア・カナダ・センター。 簡単に言えばアイスホッケー場なのですが、バスケットの試合やコンサートなんかも行われます。 NHLのトロント・メープルリーフスとNBAのトロント・ラプターズの根拠地です。

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右側に見えるのが全天候型のドーム球場。 元々はSky Domeっていうそれらしい名前だったのですが、ある日突然ケーブルテレビの大手Rogersの手に渡り、Rogers Centerに改名されていました。 ロンドン野郎がカナダに住んでいた間の話なので、それほど前の事ではありません。

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かつて機関車の修理整備を行っていた機関庫の一部を改造したビールの醸造所Steam Wistle Brewing。 かなり素朴な味のビールです。

そしてこの古い機関庫周辺が今大変貌を遂げつつあるんです

以下、次号に続く。


もう一つの飲茶屋さん - 龍軒閣 Dragon Court

2010-03-17 07:17:08 | グルメ情報②

カナダのオンタリオ州ロンドン市である程度本格的な点心、飲茶を食べる事ができる中華屋さんはそんなにいくつもありません。 あのKen'sさんが”伝説”になってしまった今、ロンドン野郎が知るのは、先日紹介したHong Pingさんと、この龍軒閣 Dragon Courtさんの二軒だけです。

龍軒閣 Dragon Courtさんはロンドン市在住のmonyoさまからの情報です。 昨年のロンドン市出張中、週末の昼食に出張ってみました。

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ちなみに場所は最近紹介したInternational Fish & Chipsさんの真向かい、そしてチキンウィングのRing-a-Wingさんのすぐ並びです。 オンタリオ州ロンドン市のような地方都市で美味しい中華を探そうと思ったら、客層が鍵。 やっぱり東洋系のお客さんの割合が多いお店は要注目です。

勿論、トロントのような大規模なチャイナタウンがあるわけではないので、週末の飲茶の時間でも、さすがにワゴンで次から次へ回ってくるようなことはありませんが、この日のお昼時、 三十人くらいのお客さんの中で白人系のカナダ人はただ一人。 少し居心地が悪そうでした。

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ロンドン野郎が大好きな定番の中華ちまき。 ハスの葉っぱで包むのが本物。 香りが全然違います。

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こんな感じのエビギョーザも飲茶の定番ですね。

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なんかの魚の卵が乗ったシューマイ。 こういうシューマイ一つでも、日本で食べるのより、味に深みがあるんですよね。 味がしっかりしているので、特に醤油を付ける必要もありません。

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スープ蒸しスペアリブ。 これを食べると日本人的には思わずビールが欲しくなりますが、どうも中国の人たちは、飲茶でお酒を飲むって習慣が無いみたいです。 このお店はLLBOですけど、中華のお店自体お酒を置いていないところも結構あります。

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オンタリオ州ロンドン市内で数少ない飲茶が楽しめる中華屋さん、龍軒閣 Dragon Courtの場所はこちら。

龍軒閣 Dragon Court
931 Oxford Street East
London, ON N5Y 3K1
(519) 453-8888