今回は少し違った遠州グルメのお話です。
ロンドン野郎が生息する遠州浜松市。 新幹線浜松駅を南口に出てほんのニ三分歩いた路地裏に、ひっそりと一軒の焼鳥屋さんがあります。
その名前も『陣太鼓』さん。 この街では知る人ぞ知る焼き鳥の名店です。 といっても決してコジャレ系でも無ければ、敷居の高い所謂高級店ではありません。
いきなりドドンと焼き鳥盛り合わせ。 亭主の息子さんが備長炭の超強火で豪快に焼き上げる串。 秘伝のタレに浸かったネギマ、ハツ、レバー、カワなんかの串の盛り合わせが、キャベツの上に載って出てきます。 どちらかというとワイルドな串も、ネタが驚くくらい新鮮。
このお店で、シオだ、タレだと、面倒な注文するお客さんはいません。 秘伝のタレ一本。 一応メニューらしきものはありますが、細かい事は抜きで、先ずはお任せの盛り合わせを注文するのが流儀。 このほかにも鳥刺しやレバ刺しなんかもあるし、第二ラウンドで多少細かい串の内容の注文できます。
そしてお飲み物の基本はホッピー! 生ビールなんてコジャレたものは置いていません。 このホッピーが盛り合わせの串とキャベツとタレに絶妙に合うんです。 戦後ビールが高かった時代に代用ビールとして誕生したホッピーも今や健康飲料として完全復権です。
連日常連さんで賑わう『陣太鼓』さん。 ある意味、幻の焼鳥屋さんでもあるんです。 何故かって? 夜の8時頃にはあっという間に店仕舞い。 サラリーマンが残業を終えてチンタラ街に出たのではもう手遅れです。 ちなみにオープンは平日4時、土曜日は3時とのこと。 駅のすぐ側なので出張者が新幹線で東京へ帰る前にちょいと一杯、というのもアリだと思います。 浜松の名物は鰻だけではありませんよ。
陣太鼓
静岡県浜松市中区砂山町322-12
(浜松駅南口セブンイレブンの脇の路地を入る)