先日紹介したGrand Bendはロンドンの北にあたるヒューロン湖岸のリゾートでしたが、今回はロンドンの南のエリー湖側のPort Stanley(ポート・スタンレー)を紹介します。 Grand Bendがどちらかというと、ちょっとアメリカのWest Coastの亜流っぽいキャピキャピした雰囲気があり
ましが、Port Stanleyはもう少し落ち着いた湖岸の 別荘地的な雰囲気の街です。 ロンドンからWellington St.を南に40分程St. Thomas(Jumbo君の像のある街)を通り過ぎて下った突き当たりにPort Stanleyはあります。 やはり流石
は五大湖。 見渡す限りの大湖原。 対岸は何も見えません。 ビーチの砂浜の様子は海そのものです。 ちなみにナイアガラの滝は、エリー湖とオンタリオ湖の境にあります(ナイアガラのお話はまた後日)。
ビーチ付近の中心街と港は湖に面した低い土地にありますが、その周りは高台になっていて、別荘や一般の住宅 が湖を見下ろすような形で立ち並んでいます。 高台の見晴らしの良い場所には、高級住宅地もありますが、小さいながらも湖が見渡せるようなサンルームを備えた別荘風の家が集中している一角もあります。 夏場はとても気持ち良さそうですが、
冬場にはとんでもなく冷たい北風と吹雪にさらされる事請け合いです。 一度冬場に訪れたときには、普段たくさんのヨットやモーターボートが係留してある入江や港が完全に氷に閉ざされていました。 もちろん、そんなと
ころに大切な船を係留していたら氷に押しつぶされてしまうので、冬場は全部陸地に引き上げるようです。
街の中には、この入江から出てゆく船のために、跳ね橋があります。 小さいヨットでもマストは橋をくぐれないので、その都 度橋を上げています。 元々ある程度大きな貨物船が入る港町だった関係もあり、貨物や人をロンドン
他の地域へ輸送するための鉄道も19世紀の半ばから敷かれていました。 自動車輸送の発達で、鉄道輸送そのものは1950年代には幕を閉じたようですが、今でもPort StanleyからSt. Thomasの 間を昔の車両を使った観光列車が一日数回走っています。 この為にPort Stanleyの駅も現役です。
Port Stanleyでもう一つ紹介したいのは、Shaw’sアイスクリーム・パーラー。 ロンドンからWellington St.を下り、Port Stanleyの街の手前10分くらいの左側に、Home of Shaw’s Ice Creamの看板が目に入ります。 工場の一角が、アイスクリーム・パーラーになっていて、夏場はいつも大勢の人で賑わっています。 この場所を発見したのは偶然だ
ったのですが、Shaw’sのお店はロンドン のWhite Oaks Mallなんかにも入っています。 店のシステムは単純で、31アイスクリームなんかと同じように、ガラスケースに入ったたくさんの種類の中から自分の好きなものを選んで、コーンに乗
せてもらいます。 コーンも何種類かありますが、私のお勧めは一番大きなワッフルタイプのやつです。 好きな量のアイスをコーンに詰めてもらって、その場で重さを計り、隣のレジで会計します。 支払い中に片手に持ったアイスを床にポロッと落とす悲劇を防ぐために、レジの横にコーンをさす穴のあいた「アイス置き台」があります。 お客さんを見ていると、子供たちから、お年寄りまで千差万別。 みんな「ここに来たらこれを食べなきゃ」といった感じで嬉しそうにコーンに山盛り詰めてもらっています。 ちなみにアイスの味は意外にもサッパリ系。 絶対日本人の口にも合うと思いますよ。