デトロイト国際空港の話ついでに、もう一つ飛行機ネタです。 今回トロントからデトロイトまでは、カナダ製の小型のジェット機ボンバルディアCRJ200。 元々はノースウェスト航空の機体だったのですが、既にカラーはデルタに塗り替えられていました。 あ、写真のメープルリーフのマークの飛行機は、トロント空港なのでエアカナダの機体です(今回は特に関係ありませんでしたが)。
ま、それは本題じゃなくて、少々遅れ気味ながら、とりあえず全員ゲートから機内に搭乗し、席に着いたのですが、いつまで経ってもドアは閉まらず、操縦席付近で何やらコソコソやっています。 メカニックも乗り込んできました。
その内に、突然機内アナウンスが。 『3台あるコンピュータの1台が作動不良を起こしているので、一旦飛行機の電源を全て落として、再起動を試みます』。 飛行中じゃないので、特に驚くことも無いのですが、飛行機の電源が突然落ちると何が起こるのか、というのが次の写真です。
電源を落とした瞬間に、逆に最低限の非常用のランプが点灯するんですね。 天井のEXITの照明に加えて、座席に沿って床に張られた通路誘導の照明もオン。 座席のポケットに入っている非常時の対応の小冊子には、『床の誘導灯に従って避難して下さい』、と書かれていますが、実際に点灯しているのを見るのは初めてです。飛行機が不時着したりしたら、こうなるんですね(いきなり墜落じゃ、こんなの見ることもありませんけど・・・)。
それで、結果どうなったかというと、やっぱりコンピュータの再起動はうまく行かず、全員一旦機外に退去。 最終目的地がデトロイトという乗客は少ないので、みんなデトロイトでの乗継便の時間を気にしてやきもきです。 ロンドン野郎の場合は、デトロイトでの成田便への乗継時間が4時間もあったので、幸いにも余裕はありました。 結局、もう駄目かと思われた頃になって、『たった今直ったので搭乗再開!』とのアナウンス。 2時間遅れの出発でした。
さすがに命が掛っていますから、故障している飛行機を『なんでもいいから飛ばせ!』と騒ぐお客さんはいませんが、乗り継ぎがあったりすると、旅程が全部滅茶苦茶になることもある訳で、大迷惑です。 ちなみにロンドン野郎の経験でも、機体の故障で本当に日本への乗継便に間に合わなくなったことがあります。 その時は航空会社がホテルを用意して、食券を出してくれました。 ま、それで済む、ということではありませんが、文句を言っても仕方ないということでしょうね。