ロンドン野郎

カナダのオンタリオ州ロンドン市で4年半暮らしたロンドン野郎。 この度本家大英帝国ロンドン市(近郊)へ参上。

一足早いサンタクロース・パレード

2006-11-27 09:46:37 | ロンドン街歩き①

11月25日土曜日の夜、オンタリオ州ロンドンのダウンタウンでは冬を迎える最大のイベント『サンタクロース・パレード』が行われました。 旧市街のメインストリートのDundas Streetを東から一時間 以上に渡り、様々な団体の趣向を凝らしたトレーラーやブラスバンド等の行進が延々と続くのです。 普段は若干(かなり?)さびれた感じのするDundas Streetもこの年に一度の大パレードを見るために、ロンドン中から市民が集まり、大変な賑わいになります。

実は恥ずかしい事に、ダウンタウンの真ん中で暮らしていながら、このパレードは初めてなのです。 手帳で確認してみると、去年は風邪でベッドに臥せっていたようで、その前の年はトロントに遊びに行っていたようです。 まだクリスマスには早いですが、毎年この時期なのは、他の自治体とのタイミングの調整もあるのかも知れません。 来年は我が家のポットラック・パーティとセットにしようかな。

クリスマスの時期は、何かみんな浮かれたような気分になります。 週末のショッピング・モールもいつに増して車で一杯になるし、街中でパーティが行われています。 街の飲み屋も大繁盛。 また、年に一度くらいは良い行いをしようというのも、毎年この時期で、チャリティーのイベントも年末に掛けてあちらこちらで行われるようです。 年末の社会鍋は日本と韓国(意外にも)の年末の風物詩ですが、救世軍”Salvation Army”の活動はオンタリオ州ロンドンでも活発です。

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Dundas Street沿いにはパレードを待つ大勢の市民でいっぱい。

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ダウンタウンの有名ストリップ屋さんSolid Goldの前も大変な賑わい。 右の屋台は綿菓子屋さん。 色がちょっと派手なの以外は、日本の綿菓子と全く同じです。

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ハーレー白バイ軍団の登場でパレードは始まります。

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2006年ロンドン市サンタクロース・パレードの始まり!

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ロンドン市内の巨大総合大学ウェスタン・オンタリオのマーチング・バンド。

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女性ロデオチームの登場。 この後、馬が突然ドバッとそそうをしてしまい、大きな水溜りが・・・

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スマート集団現る。

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一昨年のオンタリオリーグ優勝以来人気沸騰中のロンドン市のプロアイスホッケーチーム『ロンドン・ナイツ』。 の、応援団?

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スターバックスのコーヒー路上販売? 実は試飲キャンペーン中。 スタバも試飲会でもしなければならなくらい、ロンドン市内ではティム・ホートンとの競争で苦戦している。

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ロンドン発祥のカナダの大ビールメーカー『Labatt』のクラシック・トレーラー。 間違いなく博物館モノ。

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ロンドン市営バスもクリスマス仕様で登場。

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マーチング・バンドがカッコいい。

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謎のアラブ集団。

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アジ演説中のおなじみドナルド君。 世界中に何人いるんだろう。

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今年のサンタクロース・パレードは、何と50周年記念。

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カナダ郵政省。 クリスマス・シーズンはかき入れ時?

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Ho! Ho! Ho! 最後は今年のサンタクロースの登場で幕となります。


二足早いクリスマス・パーティ

2006-11-24 11:05:18 | うんちく・小ネタ

こちらで勤務している会社では、毎年11月の半ばに早々と伝統のクリスマス・パーティを催します。 またの名を「クリスマス・ダンス」とも言うのですが、何と今年は1500人もの人が集まりました。 会場は以前紹介したWester Fairです。 これだけの人数が入れる場所はオンタリオ州ロンドン市の中でもそんなにはありません。 この催しは、メシ(ディナー)をみんなで食べ、抽選会で盛り上がり、その後は大ダンス大会になるのがお約束です。

一応、クリスマスは宗教行事でもあるので、ディナーの開始前には簡単なお祈りがあります。 八百万の神を戴く日本人は、それはそれで適当に合わせておけば良い、といったら怒られると思いますが、それはおくびには出さず、一瞬は神妙なふりをします。

この日ばかりは、普段会社ではしけた制服に身を包んでいる我社の社員もビシッと決めて、見違えるような成りで集まります。 ダンス・アワーがまた延々と深夜一時ごろまで続くのですが、意外なのは、スローなバラード的な曲になると、フロアにみんなゾロゾロと奥様、または彼女を連れて集まりだし、これがアップテンポなクラブ的な乗りになると急に潮が引くように去ってゆくのです。 今年のハイライトは謎の和服美人。 カナダ人達の注目と羨望の的になっていました。

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会場のWestern Fair Progress Building。

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Western Fairにはスロットマシーンだけのカジノもある。 ちなみにパーティの後チョコッと寄ってみました。

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早々とクリスマス。

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踊る。

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踊る。

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そして、もっともっと踊り続ける。

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パーティ・クィーン。 謎の和服美女現る。

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パーティは夜更けまで延々と、

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続きます。


戦没将兵追悼記念日(ポピー・デー)の事

2006-11-16 12:48:07 | ロンドン街歩き①

11月11日土曜日。 その週はホトホト疲れきっていたので、一度起きて朝食を取ったにもかかわらず、またベッドの中にもぐりこんで、夢うつつの怠惰の時を過ごしていました。 突然、遠くから聞こえるバグパイプの音色の目を覚まされ、時計を見ると11時半。 何だろうと思い、耳を澄ますと、ちょうどビクトリア公園の方から聞こえてきます。 これは絶対見に行かなければと、とっさに飛び起き、デジカメを片手に走りました。

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セレモニーそのものはちょうど終わってしまっていたのですが、ビクトリア公園の入り口にある戦没者追悼の碑の周りに、勲章を付けた軍服に身を包んだ退役軍人と思われる老人から現役のカナダ軍の兵士、そして一般の市民が大勢集まっていました。 その周りはテレビ局のカメラが並んでいます。

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11月11日は第一次大戦の終戦記念日。 カナダではポピー・デー(正式にはリメンバランス・デー)といって、戦没将兵追悼記念日であると同時に、退役軍人(ベテラン)に感謝する日なのです。 この日の前から、ポピーの花をかたどったバッジを胸に付けた人を街や職場で多く見かけます。 どの店でもカウンターに募金箱と共にバッジが置いてあります。

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一見平和なカナダですが、実は国連等の平和維持活動への参加は積極的に行っていて、いまでも世界中の危険な地域へ軍隊が派遣されています。 アフガニスタンでは既に数十人のカナダ兵が亡くなっており、かなり頻繁に政府機関の建物に半旗が掲げられてるのを目にします。 フト考えて見ると、カナダはある意味戦時下でもあるのです。 

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戦没者追悼の碑はカナダのどの町でも市役所の前などの中心地に必ずあります。 そして、こういった記念日には花が掲げられ、カナダのために亡くなった兵士に感謝し、追悼するのがごく自然な習慣になっているようです。

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ちなみにこのオンタリオ州ロンドン市の慰霊碑は本家英国のロンドンの慰霊碑と同じデザインとサイズで作られたものなのです。 日本的に言うと忠魂碑にあたります。 おそらく明治維新以降こういった英国の伝統に日本も倣って忠魂碑という形になったのだと思います。

 


ぺんぺん草のニューヨーク

2006-11-12 23:00:53 | ニューヨーク街歩き

一ヶ月ほど前の話ですが、たまたま仕事でニューヨークへ行きました。 カナダに戻る当日の朝、ホテルの近辺を散歩していたところ、カーネギーホールなんかがある7番街56丁目付近の様子がどうもおかしい。 道端に壊れた車が放置してあり、ぺんぺん草みたいな変な草が吹き溜まっているのです。 ????だったところ謎が判明。 映画の撮影でした。 土曜日の早朝とはいえ、ニューヨーク有数の繁華街の7番街を完全に閉鎖して、「廃墟の街」を演出。 しばらく見ていると黒いSUVがこの廃墟の街を疾走して行くシーンを何度も撮影していました。

スタッフに「何の映画?」ときいたところ、「I am Legend!」との事。 どんな映画だか全然知りませんが、この作り物の廃墟が実際の映画ではどんなになるのか、ちょっと楽しみです。 廃墟といっても、その先にはタイムズスクエアのネオンまで見えるので、きっとCGで後から相当手を加えるのだと思います。

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カーネギーホールの前にも壊れたタクシーが放置され、ぺんぺん草が。

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7番街は撮影のために全面閉鎖。 ご丁寧に道端に放置してある撮影用の車両はみんな埃をかぶったようにわざと汚してある。 タクシーもバスも撮影用車両。

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目立つカフェはジャングル状態にして隠す。

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スタッフのお姉ちゃんに侵入を阻止された。 20分くらいの間「あと5分で終了しますから」といい続け、「永久に続く5分間だな」とみんなにからかわれていた。

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閉鎖された7番街。 季節外れのクリスマスの飾りつけが。 もしかすると冬のシーンなのかもしれない。 その向うにはタイムズスクエアのネオンが見えるので、映画ではどうやって隠すんだろう。

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疾走する黒いSUVを撮影。 その前にクレーンにカメラを載せたトラックが走っている。 女性は撮影スタッフ。


ビル君と会ってきました。

2006-11-10 21:35:19 | うんちく・小ネタ

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こちらにいるとたまにはこういうチャンスもあります。 トロントで行われたチャリティーのイベントのパー券(古い?)が回りまわって手に入ったんです。 上院当選直後のヒラリーさんはいませんでした。 合衆国次期大統領まで狙う奥さんは時の人、旦那さんは過去の人、といった感じでもありましたが、やっぱり聴衆を引きつけるスピーチは驚くほど上手かったですね。 間合いの取り方とか、具体的な固有名詞の出し方とか、数字の使い方とか、ある意味勉強になりました。 主張の是非は兎も角としてですが。