ロンドン野郎

カナダのオンタリオ州ロンドン市で4年半暮らしたロンドン野郎。 この度本家大英帝国ロンドン市(近郊)へ参上。

Western Fairの機関車

2008-05-08 11:49:46 | ロンドン街歩き⑤

オンタリオ州ロンドン市の東方面にある農業品評会場、兼競馬場、兼多目的スペースWestern  FairのDundas Street沿いの一角に古い蒸気機関車が展示してあります。

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結構前から気にはなっていたのですが、碑文を見るとこの1910年製の86号機関車、1958年にカナダ国有鉄道からロンドン市に寄贈されたものだそうです。

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この86号機関車は2-6-0 Mogul型機関車の最後の生き残りの一つで、鉄道の支線用に開発されたものとの事。 日本的な感覚では結構な大きさの機関車です。

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もう少し歴史を紐解くと、ロンドンの街に初めて鉄道が通ったのは1853年。 ハミルトンからの路線でした。 そして、1887年にはカナダ太平洋鉄道の路線がロンドン市にまで到達し、この街が太平洋から大西洋まで結ばれることになりました。

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鉄道はロンドンの街に飛躍的な経済発展をもたらしたと同時に、鉄道自体がロンドン市の一大産業にもなったのですが、Western Fairに隣接する鉄道修理工場が1966年に閉鎖されるに至り、約一世紀に渡る鉄道の中心地としてのロンドン市の役割も終わったそうです。

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それでも、鉄道は国土の広いカナダにとって、今でも重要な輸送手段です。 このロンドン市界隈でも色々な場所で往時の様子を偲ばせるものが残っているので、それを探訪する旅も結構面白いかもしれません。 ロンドン野郎は決して『鉄ちゃん』ではありませんが・・・(しつこい!)