ロンドン野郎

カナダのオンタリオ州ロンドン市で4年半暮らしたロンドン野郎。 この度本家大英帝国ロンドン市(近郊)へ参上。

ツララにご用心

2009-01-27 23:28:47 | ロンドン街歩き⑨

オンタリオ州ロンドン市の寒い冬。 こういう天気の良い日に限って、ひどく冷え込んだりするんです。 この日は寒いながらも穏やかな朝でした。

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雪は降りやんで、歩道の除雪も一応きちんとできています。 でも、こんな風に寒いながらも日差しが強い天気になるといったい何が起きるか・・・

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屋根の上で雪が日に照らされて表面が溶けるんですね。 それが水滴になって、軒から落ちかけると、今度は冷気にさらされて、こんな巨大ツララ に。

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長いところだと1メーター近くの大物もあります。 当然大きく長くなれば重くて不安定。 こんなものが二階の屋根から頭の上に落ちてきたら超危険 です。

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実際に頭に刺さったという話はあまり聞いたことがありませんが、これはタイミングと運の問題? そんな理由もあるのでしょうか。 さすがに出入り口の玄関のすぐ上にひさしが出ている家が多いようです。

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見た目は風情があって、きれいなんですけどね。 ちょっと風でも吹けば一気に集中爆撃ってことになりそうです。


冬のリスっ子達

2009-01-27 06:37:30 | ロンドン街歩き⑨

今年のオンタリオ州ロンドン市は、とっても寒いって聞いています。 寒い冬でも、ビクトリア公園のリスっ子たちは、いつも雪の中でたべものを探し回っていました。 少しかわいそうになります。

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本当はこういうことはしてはいけないのかも知れませんが、ロンドン野郎のアパートメントにはリスっ子用の胡桃の実が蓄えてありました。 これを公園に持って行って雪の中にポンっと落とすと、目ざとく反応するんです。 公園の中には胡桃の木は無いので、見たことなんか無い筈なのに、敏感にご馳走に気が付くから不思議です。 警戒しながらも、チョロチョロ寄ってきます。 さすがに大きな胡桃をそのまま咥えるのは難しいので、先ずはこんな風に手で抱え込みます。

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これを手の中でクルクル回しながら、少しガリと齧って、歯が引っ掛かる溝を刻んでからおもむろに咥えてスタコラ。 自分の安全な場所まで持って行ってゆっくり中の実をいただこうって魂胆です。

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ロンドン野郎が日本に帰国するときにはまだ袋に沢山胡桃の実が残っていたので、暗いうちに密かにドサッと撒いて置きました。 思わぬご馳走の大盤振る舞いにみんな喜んでくれたかな?


ありがとう!アクセス6万件

2009-01-25 22:29:58 | ブログ

もう日本に戻ってから半年以上が過ぎたのにしつこく更新を続けているロンドン野郎番外編ですが、今日アクセス6万件を突破しました。 見捨てずにアクセスし続けて下さっている皆様、本当にありがとうございます。

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自分でもよくこれだけ書き続けるネタがあると感心しない訳でもないのですが、最近気が付いたのが、右側のカテゴリ別の部分で、一番肝心の『ロンドン街歩き』のカテゴリーが極端に肥大化して、日本の高速インターネット環境でさえ開くのがほとんど不可能になっていること。  そこで一昨日から、分割作業を行い、ようやく『ロンドン街歩き①~⑨』に纏めなおしました。 ここを順繰りにクリックして頂ければ、オンタリオ州ロンドン市がどんなところか、もっともっとよく知って頂けるのではないかと思います。

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まだ書き足りない内容は色々あるのですが、さすがに最近は書き易いネタが少なくなってきたような気がします。 特にロンドン街歩き関係で。 でも、大丈夫。 あと半年くらいは続けるネタはありそうです(まだやるのか!?)。 もうしばらくお付き合いくださいませ。


地ビール?・・・英語は難しい

2009-01-19 22:33:52 | うんちく・小ネタ

ハマー自動車学校の話でフト思い出したのですが、この日の夜、近辺のレストランでお食事会がありました。 あちらの流儀で、とりあえず先ずバーコーナーで飲み物を注文します。

ある方(日本人)は、ビール、それも地元のビールが飲みたいと、『ローカル・ビア、プリーズ!(Local Beer, Plesae!)』って注文したんですね。 そしたら出てきたのがこれ。  ここはインディアナ州なのに、ミズーリ州セントルイス市製の聞いたことも無いビール。 よく見ると、『低炭水化物 Low Carbohydrate』って書いてあるんです。 そうなんです。 店員さんは『ローカル』『ローカロリー』を間違えてしまったんですね。

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海外に出ているとこういう話はよくあって、一番典型的なかなり多くの日本人が経験している失敗は、中華料理屋で『たまには白いご飯が食べた~い』と、『ホワイトライス、プリーズ!』この場合、まず間違いなくチャーハンが出てきますチャーハン=フライドライスと聞き間違えるんですね。 英語的には、スチームドライスSteamed Rice、というのが正しいようです。

ロンドン野郎だってそういうことは結構ありました。 ロンドン在住中一番悲しかったのは、ステーキ屋さんで高級なお肉を注文して、『焼き加減はミディアム・レアで』って言ったのに、出てきたのはなぜかウェルダン。 自分の発音が悪かったのかとそのまま泣き寝入り。 念入りに火を通してガチガチパサパサになった美味しくもないお肉をかじり、お肉の代金どころか、チップまで払ってしまいました。 やっぱり気の弱い日本人です。 しくしく・・・


HUMMER DRIVING ACADEMY- ハマー自動車学校

2009-01-16 08:01:05 | 車・バイク

しばらく空関係の話題が続いたので、今度は陸の自動車のお話。 これも当時の赴任先の研修の一環で経験した、ちょっと珍しい自動車学校です。 2004年の秋です。

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その名もHUMMER DRIVING ACADEMY。 あのアメリカ軍の軍用車両で有名な超ヘビー級の多目的車HUMMER ハマーの自動車学校なんです。 この学校では一般のハマーのオーナーの為のコース以外に、軍の研修にも使われるそうです。 場所は米国のインディアナ州です。

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これがオリジナルのハマー。 軍用車としてだけではなく、民生用にも市販されている車です。 とにかくゴツイ! デカイ! エンジンは6.5Lのターボ・ディーゼル

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タイヤなんかは、弾が当たって穴が開いても、最低限の走行性能が維持できるような構造になっています。

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インパネもまたゴツイ! 自動車の運転席とは思えない作りです。

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そうなんです。 この自動車学校では、こんな風にハマーの不整地走行能力を最大限引き出すノウハウを教えてくれるんです。 アクセルとブレーキを同時に踏んで、ゆっくりトルクを車輪に伝え、滑りやすい路面でもタイヤを空転させないテクニックなんかも普通の車でも応用できそう。

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この程度の不整地走行はへっちゃら。 何にも問題なく走破できます。 残念がらこのオリジナルのハマーの一般向けの販売は2005年に中止されてしまいました。

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こちらはHUMMER H2、ハマーH2。 ハマーの販売権を入手したGMの大型SUVのコンポーネントを使って新たに作り出した一般道の走行に主体を置いたモデル。 それでもH2はAM General自身の工場で生産されています。

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H2でもこの走破性! その上でもしっかりハイウェーも走れてなかなかの優れもの。 ちょっとばかりロンド野郎も欲しくなる車でした。

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普通の車だったら殆ど横転しそう。 コースの中には池もあって、ハマーはその中にも入って行きます。 水が運転席の床にドンドン入ってくるのですが、池を抜けると、また水もサーっと引いてゆきます。 要するに水が入ってこないと、車体が浮いてしまうので、そうならないように敢えて簡単に水が室内に入る構造になっているんですね。

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こんなゴツイ車でも、オリジナルのハマーの車体はアルマイト加工されたアルミ製。 軽量化が図られています。 何故かって? ヘリコプターでぶら下げて空輸する為だそうです。

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オリジナルのハマーの工場の隣に建つAM General社のハマーH2の工場。 この工場は当時少量生産ながら最新鋭の工場です。 別の場所のGMの工場ではもっと一般化したハマーH3というモデルが生産されていますが、昨今のガソリンの高騰、それに続くこの世界的な大不況で、ハマーの販売も激減です。 報道によるとこのブランドは現在売りに出ていているものの、未だに買い手が決まっていないそうです。

何もかもエコエコのこの時代、もしかしたら時代遅れかも知れませんが、こういう車が世の中にあっても良いと思うロンドン野郎でした。