日系文化会館の中には、日系カナダ人の歴史も展示されています。
トロント在住の日系人の歴史は決して平たんなものではありませんでした。 戦時中の強制移住、強制収容の結果、西部からトロントを含む東部へ多くの日系人が移り住んだのです。
『初期の移民と労働』
『20世紀初頭の移民』
『日系社会の構築』
『市民として諸権利を求める闘い』
『戦争と追放』
(1941年真珠湾攻撃後カナダが日本に宣戦布告すると同時に太平洋岸地域からの強制移住が始まります)
『平原州の農家とオンタリオ州の労働キャンプ』
『強制収容所』
『ロッキーの東に再定住するか、日本に行くか』
(戦争が終わった後も東部への移住か日本への帰国が選択させられました)
『過去の修正』
(1988年、戦時中の日系カナダ人の強制移住の補償と名誉回復がカナダ政府によって正式に認められました)
『現在の日系カナダ人』
現在トロントの日系人社会は中国人のようにチャイナタウンといった特定のコミュニティを形成することなく、静かに、然し着実にカナダ社会の中に地位を築いています。
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以前、トロントのROMに日系人の強制移住の歴史の展示がありましたが、今でもあるのかな?
カナダでもアメリカでも日系人の強制収容の問題は歴史の中で負の部分として認識されていて、国としての正式な謝罪と和解が行われているのはやはり大人の国だと思うんですよね。 アメリカのワシントンDCでその記念碑を見たことがあります。
日本の日教組の自虐教育や反日サヨクの主張は別の目的を持った全く論外の話ですが、どんな歴史にも多面性があり、善悪だけでは決めつけられないものだと思っています。