DDG175『みょうこう』乗艦記最終話です。 舞鶴は日本海に面した帝国海軍の拠点として発展した港町です。 旧海軍時代のレンガ造りの建物も点在してなかなか風情のある街並みなんですよ。
『みょうこう』艦内見学も後部甲板に向かいます。 上方に並ぶ丸い三つの塊。 これ何だと思います。 実は救命いかだ。 非常時に海に落とすと自動的に膨らむ仕組みです。 これは軍艦だけではなく、一般の船にも広く搭載されている装備です。
でこちらの円筒状の物体は。 対艦ミサイル発射機。 その向こうの構造物は一応煙突のような形状の排気管。 と言っても、現代の軍艦を動かす機関は蒸気タービンやディーゼルではありません。 意外にも航空機と同じジェットエンジンなんです。 従って燃料も軽油や重油ではなく、航空燃料のケロシン。 簡単に言うと灯油です。
舷側に装備されたこの筒は三連装短魚雷発射管。 手作業で45度、目標潜水艦の方に向け、圧搾空気で発射! 意外と古めかしい装備です。
後部VLS垂直ミサイル発射装置は61セル。 こちらの方が前部のVLSより数の上では圧倒的に多くなっています。
後部艦橋と消防ホース。 流石に大量のミサイルを一斉発射しようものならそれだけでも艦体に類焼したりする事があるのかも知れません。
VLTの後部には飛行甲板がありますが。 ヘリが着艦可能というだけで、格納庫は装備されていません。 次級のあたご型からは格納庫も装備されています。
横付けされているDDH143『しらね』との間にはこんな巨大なゴム風船的な防舷材が挟まれているんです。
お隣の艦齢32年のヘリコプター搭載護衛艦DDH143『しらね』と比べると、隔世の感がありますね。 ちなみに『しらね』の艦橋の向かって右端の窓に表示されているのは海将補旗。 この時はこちらが艦隊の旗艦だったようです。
という訳で、映画『バトルシップ』の話から、軍オタ的な話題になってしまいましたが、ロンドン野郎、飛行機だけではなく、船の写真もかなり撮り貯めていますので、少しずつ公開したいと思います。
とりえあず、この話題はお終い