ロンドン野郎

カナダのオンタリオ州ロンドン市で4年半暮らしたロンドン野郎。 この度本家大英帝国ロンドン市(近郊)へ参上。

ニューヨークの絶品ハンバーガー - Shake Shack

2008-12-28 20:08:07 | グルメ情報

ニューヨークの五番街に沿って、23丁目と26丁目の間に挟まる公園Madison Square Parkのお昼時。 こんな行列ができています。 行列ができるからには何か美味しいものでもあるに違いない。 というのは古今東西どこでも同じ。

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ニューヨークで長蛇の列で並ぶといえば、エンパイア・ステート・ビル、自由の女神の島へ向かうフェリーの乗り場、そしてブロードウェイの当日券安売で有名なタイムズスクエアのTKTS、そしていくつかの有名な街角屋台Street Venderあたりが定番です。 行列ができるのはやっぱり大都会の証拠?

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今回の行列の先頭は公園の中の売店のような小屋。 ちょっとはこぎれいですが、やっぱりどう見ても売店の小屋みたいなものです。 その周りには折りたたみのピクニック・テーブルみたいな席が適当に並べられています。

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これが2004年7月オープンのハンバーガー屋さん、SHAKE SHACK 。 ものの本及びWEBによると、何軒も有名なお店を経営するDanny Meyerさんっていう超大物レストラン・オーナーが地域貢献の一環としてプロデュースしたお店だそうです。  上の写真はお客さんが並んでいる間にオーダーの準備をするためのメニュー看板。

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2005年にはニューヨークのベスト・ハンバーガーに選ばれたそうなんです。 この日は休日だったので、観光客っぽい人が多かったですが、普段は周りのオフィスからお昼ごはんを買いに来るビジネスマンやOLもいるに違いありません。 もっとも毎日こんな行列では、昼休みに食べる時間も無くなってしまうと思います。

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行例のお客さんが飽きないようにこんなお店のうんちくが書いてあったりします。 あ、ちなみにこの写真は今年の春。 今の季節じゃありません。

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ようやくたお店にどり着いて、右側のカウンターでオーダー。 品物は左側のカウンターで受け取ります。 オーダーのスピードよりも、作るスピードの方が遅いので、そのまますぐに受け取れる訳ではありません。 にしては、待っている人が少ないのは・・・

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オーダーの際にはカウンターではこんな機械を渡されるんです。 これを貰ってまずは席を確保。 そうこうしている内に10分くらいすると。 ”出来たよ合図”でこれがビリビリ振動する仕掛け。 こういう仕掛は待ち時間の長い繁盛レストランなんかでも見かける事がありますよね。 

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そしてついに出てきたSHACK BURGER DOUBLE! パテのお肉が驚くほどジューシー。 一口かじると、中から肉汁ジョワーの世界です。 これを本当にハンバーガーと呼んでよいのかと思うほど、申し分のない素晴らしいお味です。 あまりにも繊細すぎて別世界のハンバーガーだったので、何となくブログで紹介するのも躊躇していましたが、一度写真だけは3万アクセスありがとうのページで使わせて貰いました。

ニューヨークへお越しの折には、是非とも話のネタに一度こいつをガブっとやってくださいませ!

SHAKE SHACK
southwest corner of Madison Square Park,
at 23rd St & Madison Ave.
New York, NY

(34丁目のMadison Square Gardenとは全然違う場所なので要注意です)


もう一つのニューヨークの朝ごはん - Ess-a-Bagel

2008-12-24 22:40:33 | グルメ情報

こちらもニューヨークのある意味最も典型的な朝ごはんです。 それはベーグル。 日本でも最近人気のあのモチモチとした触感のどっしり重みのあるパンです。 ユダヤ人の多いニューヨークにはベーグルの名店がいくつもあるんです。

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どういう訳か、ベーグルの朝食にはミルクティーが合います。 別に何の決まりも流儀も無いのですが、いつもならごく当たり前にコーヒーを頼むのに、ベーグルの時だけはミルクティー。 これ何なんでしょうね、いったい。

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今朝のベーグルはレーズンシナモン。 これにクリームチーズを塗りたくるのが定番。 ベーグルには何故かクリームチーズなのです。 普通のトーストやフランスパンのバケットにクリームチーズってあまり思いつかないのですが、ベーグルの場合はこれがお約束みたいなものです。 ちなみにベーグルってユダヤ人のパンって云うのは何となく知っていましたが、ポーランド系ユダヤ人が発祥なんですって。

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で、この美味しそうなベーグルのお店は、ニューヨークで超有名なEss-a-Bagel さん。 観光ガイドにも必ず載っている超有名店です。 この日、休日だったせいもあって、地元客だけではなく観光客で大入り満員でした。

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入口はこんな感じ。 さりげなく高級そうなベーグル屋さんです。  お店の中のカウンターにはベーグルだけではなく、ベーグルには挟むありとあらゆる食材がケースに並んでいます。 一ヶ月くらい通っても、その全貌を理解するのはまず不可能。 ベーグルはそのくらいバリエーションがあって奥が深いんです。

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お店のウィンドウにはお約束のZAGAT SURVEYのステッカー。 それになんかのチャリティーの感謝状。 新聞記事の切り抜きは、日本でもベーグルが大人気っていうウォールストリート・ジャーナルの記事です。

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よっぽど日本人のお客さんが多いのでしょうか。 日本語のメニューまで店の外から見えるように張り出していました。 おそるべし!地球の歩き方

Ess-a-Bagel
831 3rd Avenue
New York, NY 10022
Phone: 212-980-1010
Fax: 212-980-4315


ニューヨークの朝ごはん - Carnegie Deli

2008-12-23 07:09:34 | グルメ情報

和食屋さんのお話から少し飛んで、今度はあまりにも典型的なアメリカンなニューヨークの朝ごはんです。 そのお店は・・・

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以前ニューヨークB級グルメのお話で紹介したニューヨークで一番有名なデリ、Carnegie Deli カーネギー・デリさんの朝ごはん。 このお店は朝6時半から翌朝の4時まで営業。 殆ど24時間営業に近いのですが、きっとその間の2時間半が掃除時間なんでしょうね。

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勿論、このお店は名前のとおり、カーネギーホールブロードウェイに近く、数多くの有名な俳優や女優、それに有名人のサイン入りの写真が壁中にベタベタ貼ってあります。 いつもは観光客で大入り満員の事が多いのですが、さすがに早朝は閑散としていますね。

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北米、どこの食堂でも必ず並んでいるのがケチャップとマスタード。 いつも不思議に思っていたのですが、この一番有名なハインツのケチャップガラス・ビン 入りのやつなんですよね。 誰もが経験するのが、ビンの口からなかなか中身が出てこない。 無理やり振ったりすると今度はキャップが外れてそこいら中にケチャップが飛び散る大惨事にもなりかねません。 もっと安っぽいビニール製のマスタードの容器みたいなやつに入れれば、ずーっと合理的だと思うのですが、ケチャップだけはガラスビンの容器にこだわるお店が何故か多いんです。

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トーストの数よりもよっぽど多いジャムがごっそりサーブされます。 こんなのをお土産にこっそりポケットに入れても野暮なだけですから、そんな恥ずかしいことするお客さんはあまりいないでしょうね。

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あっ、すみません。 食べかけで。 カーネギー・デリの朝食は本当に量が多いんです。 とっても美味しいんだけど、これだけで昼食は10時間くらい後じゃないと入る余地がないくらいくらいおなかいっぱいです。

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7番街に面したお店の入口。 よく見ると『世界最高』まで書いてありますね。 見た目決して大きなお店でもないのですが、通販までやっているデザートの有名な巨大チーズケーキはニューヨーク市内の別の場所に工場があるようです。 ラスベガスにも支店らしきものがあるみたいですよ。

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7番街をもう少し北にあがるとはす向かいの位置に有名なカーネギー・ホールが。 カーネギー・デリの名前もここから来ているのだと思いますが、この訴訟社会のアメリカで、よく商標権が問題にならなかったと不思議です。

The CARNEGIE DELI
854 Seventh Avenue, at 55th Street,
10019 NYC
Phone:(800) 334-5606


イーストビレッジの高級和食屋さん - EBISU

2008-12-22 06:33:16 | グルメ情報

先日、ニューヨークのイーストビレッジの映画撮影のお話を書きましたが、その後チョイっと夕飯を食べに行ったお店を紹介したいと思います。

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イーストビレッジの中心、St. Martks Pl。 ここで映画の撮影は行われていたのですが、お目当てのお店は、もう一本北側の静かな佇まいをみせる9th Street沿い。 この日のロンドン野郎の頭の中は和食で一杯でした。 やっぱり、NYへ行ったら一度くらい旨い寿司が食べたい!

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まず、注文するのはビール。 ちょっと大きめのサッポロです。 実はサッポロビールはカナダ製。 スリーマンという中堅のカナダのプレミアム・ビール・メーカーを買収し、そこで生産されているんです。 ロンドン野郎が住んでいたオンタリオ州ロンドン市からそんなに遠くないGuelphという街です。 やっぱりビールは鮮度が命! 現地製だと鮮度が確保されているだろうと信じて、日本ブランドのビールを飲む時はいつもサッポロを指名していました。

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そして、この和食屋さんの名前はEBISUさん。 なかなかの高級店です。 基本はお寿司なのですが、その他の一品ものもどれも一工夫、二工夫してあって、とっても美味しいんです。

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よく考えてみると、日本にいたときよりも、お寿司を食べる機会って多かったような気がします。 NYへ来れば、カナダ以上に良い寿司ネタが入ると言われています。 それだけお金と需要があるんでしょうね。 以前このお店では日本人の若い女性寿司職人がカウンターで一心不乱に寿司を握っていました。 なんかすごくカッコ良かった。

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イーストビレッジの若者や観光客で賑わうSt. Marks Plの謎の日本食レストラン街からは少し離れた、静かな一角の建物の半地下にEBISUさんのお店はあります。 このお店を知ったきっかけは、駐在先の後輩の奥様からなのですが、探して探してこの界隈をさんざん歩き回って、どうしても見つからずにあきらめた瞬間、魔法のように目の前にあったのが最初です。 それ以来NYに出張る時は一人でフラリとよく行きました。

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別に秘密の隠れ家という訳ではありませんが、知っているとちょっと自慢のできそうな和食屋さんです。 手書きのちゃちな黒板はちょっとご愛敬ですが・・・

(最近の情報によると残念ながらEBISUさん、閉店されてしまったようです)

EBISU
414 9th Street
New York, NY 10009

Tel: 212-979-9899


これ何の映画?もう一つのNYの映画ロケ

2008-12-20 19:44:02 | ニューヨーク街歩き

これもニューヨークの街、ちょうどGrand Central Terminalから北へ通るPark Avenueをフラフラ散策していた時です。 多数の警察車両が通りを埋め尽くしていました。 そういえば何カ月か前にスチームパイプの大爆発事故があったのはこの辺だったかなあ。

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でも様子が少し違う。 武装警官隊が囲んでいる建物は、ニューヨークのランドマーク的な存在でもある超高級ホテルThe Waldorf-Astoria ウォドルフ-アストリア。 日本の昭和天皇陛下もご宿泊されたという大変な由緒あるホテルです。 かのマッカーサー元帥も一時期このホテルを自邸にしていたという話もあります。

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おそろしくものものしい雰囲気ですが、これ、実は映画の撮影だったんです。 パトカーなんかはたぶん本物。 非番の警官も多数エキストラなんかで出演しているんじゃないでしょうか。 NYPDではそういうことを公式に認めているんです。

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この有名なホテルでいったい何があったという設定だったのでしょう。 実はこの時もやっぱり何の映画だったのか、確認できなかったんです。 にしても、こんな超高級ホテルを映画のロケに使うのを許可するなんて、なかなか太っ腹ですよね。 NYPDもそうですが、やっぱり街あげてニューヨークを盛り上げて行こうということなんでしょうかね。

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こんなことは実際には間違っても起きそうもないこの超高級ホテルの中で、宝石店に拳銃強盗が入り警備員が撃たれた本物の大事件があったは今年の11月15日。 つい最近のニュースです。 やっぱり銃社会のアメリカです。 万一街を歩いていて銃声が聞こえたら、まず身を隠し、自分を守らないといけません。 でも平和馴れして本物の銃声なんて聞いたこともない一般の日本人ではそんな発想がとっさに浮かばない。 インドのテロ事件もありましたので海外では要注意です。

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やはり裏通りには撮影隊の楽屋トレーラーがズラリと並んでいました。 こういうトレーラーを貸し出している専門業者があるんでしょうね。 トレーラーの中にはスターさんたちは専用の個室とかあったりするんだと思います。

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そういう訳で、誰かこの日のThe Waldorf-Astoriaの前での撮影が何の映画だったのか、分かる人がいたらロンドン野郎に教えて下さい。 いまだに気になってしかたありません。