ロンドン野郎

カナダのオンタリオ州ロンドン市で4年半暮らしたロンドン野郎。 この度本家大英帝国ロンドン市(近郊)へ参上。

Live Free or Die Hard (ダイハード4.0)

2007-07-27 10:28:23 | ニューヨーク街歩き

日本でも大ヒットしている映画ダイハードの第四作『ダイハード 4.0。 先日ニューヨークをフラフラしている際に見てきました。 実はその日ニューヨークは今年最強の熱波に襲われ最高気温36℃を突破。 あまりの暑さに映画館に一時避難をしたという事情もあったのですが、久々のダイ・ハードは結構面白かった。

                                 

内容は日本でも報道や宣伝で何となく知れ渡っているように、アメリカのインフラを乗っ取った超ハイテク、サイバー・テロ集団に、アナログ人間の代表選手ジョン・マクレーン刑事が立ち向かうお話。相変わらずかっこよかったけど、流石に前作から12年。 ブルース・ウィリスも結構オヤジになったりして(元々オヤジだった?)。

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ところで、この映画の題名『ダイハード 4.0。 何かコンピューター犯罪を連想させる結構うまいタイトルだと思っていたのですが、実は北米だけこれが違うのです。 Live Free or Die Hard。 これがこちらでのタイトルなのですが、日本人的には何だか訳が分からないですよね。

                     

これを紐解いて行くと、アメリカ東部のニューハンプシャー州のスローガンLive Free or Dieに行き当たるのです。 尤もこの言葉自体がまた良く分らないのですが、『我に自由を!さもなくば死を!』という結構過激な意味らしいのです。独立戦争の英雄スターク将軍のメッセージから来ているそうで、原文にはその後にDeath Is Not The Worst Of Evils.『死は最悪の事ではない』という言葉が続きます。 ニューハンプシャー州の車のナンバープレートにもLive Free or Dieの文字があります。

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映画の題名は、これをもじってLive Free or Die Hard。意味としては、『我に自由を!さもなくば華々しい死を!』といったところでしょうか。完璧なバイリンガルのある日本人に聞いたところ、Die Hardの意味には『死ににくい/なかなか死なない』の他に、『華々しく死ぬ』といった意味もあるそうです。

さて、話は戻りますが、ニューヨークで見たLive Free or Die Hard アメリカの映画館では、結構お客さん達が映画の場面と一体化して反応が面白いのですが、この映画で不思議だったのは、悪役の東洋系美人女性がマクレーン刑事に徹底的にボカスカやられる(普通アメリカ映画でこういうシーンはあんまりない)ところでみんな大笑い。 日本人的には、別に笑えるところでもないのですが、生意気な彼女とか、普段頭の上がらない女性上司とか、奥さんとか、思い浮かべていたんでしょうかね。 きっと、彼等は。

こういうアクション映画は、あまり英語の台詞が分らなくても楽しめるので、北米に来たら是非一度映画館に足を運んでください。


パステルカラーの変なオブジェ

2007-07-26 09:02:42 | アート・文化

オンタリオ州ロンドン市の街並には、あちらこちらにオブジェが点在しています。 最近フト気がついたのですが、街の中心部Wellington St.とDundas St.の交差点付近を中心に、落ち着いた街並とは明らかに異質なオブジェがポコポコ立ち並びじめました。 それがパステルカラーの金属製のツリーなんです。 まあ、見てください。

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絶対街並みにも調和していないし、意味も、存在意義も不明。 もしかすると灰色にくすむ冬景色を想定しているのかもしれないけど、どう見てもやっぱり変! 市役所の担当者は非難の嵐が殺到しているんじゃないかと勝手に想像しています。


こりゃぁ、かなり古い車だね

2007-07-24 09:37:02 | ロンドン街歩き②

週末のBeer Festivalの会場のすぐ前で、こんな車が駐車しているのを見つけました。 まだ乗っている人がいるんですね。

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この年代モノは1980年頃のシビックです。 もう25年以上も前の車です。 カナダではレストアしながら大事に乗っているような一部のビンテージ車は別として、こんな車が今の時代に現役で走っているのは非常に稀なんです。

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なにしろ、冬場には寒さに加えて塩をガンガン撒きまくる世界有数の劣悪な環境。 韓国車が出回る前のこの時代の日本車はまだ安物、大衆向けで、錆への弱さには特に定評があったようです。 今の日本車の品質では考えられませんが。 だから、当時の車は10年もすれば、車体強度に影響するくらい錆穴が開いて完全にオシャカになってしまうのが通例。 この意味で、生き残りのシビックは大変なレアものなんです。

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ロンドンのビール祭り(Downtown London Beer Festival)

2007-07-23 09:32:19 | ロンドン街歩き②

  この季節オンタリオ州ロンドン市は毎週末お祭り騒ぎです。

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先日のブログでも少し書いたロンドンのビール祭りDowntown London Beer Festivalが金曜日から3日間ダウンタウンで開かれています。 ロンドン野郎のアパートからほんの5分くらいの近場の会場(先日の無料ロックコンサートと同じ駐車場)だったので、昨晩出張ってまいりました。 上の写真はロンドン生まれの大ビールメーカーLabattのクラシックなビール輸送用トラックです。

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入口で25ドルの入場料を支払うと、5ドル分のチケット貰えます。 会場には地場のビールメーカー各社のテントが並んでいて、一杯一ドルで夫々試飲させてくれるんです。 それで中央のステージでは無料コンサート。 どうも先日のロックコンサートの流れをそのまま受けているみたいで、設備も流用しているみたいです。 主催は先日のFM局HAWKに加えてLondon's Best RockのFM96、それにAM980 CFPLです。

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たかだか5ドル分のチケットでしたが(追加購入もできる)、テントを渡り歩いて飲んでいる内に結構酔っ払ってきてしまいました。

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その内暴れる奴も出てくるだろうということで、警官も待機。 本当は彼らも一杯やりたいでしょうね。

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暗くなるころ、ステージではツェッペリンのコピーバンドみたいなのが演奏開始。 かなり上手かったんだけど、お客さんはみんな相当酔いが回って、全然乗らない。 一生懸命煽っているボーカルのお兄さんが少し哀れを誘っていました。 なんか映画のSchool of Rockの冒頭シーンみたい。 お祭り騒ぎはまだまだ続きます。


最近街でよく見かけるこのおじさん

2007-07-22 08:40:55 | うんちく・小ネタ

最近オンタリオ州ロンドン市の街を歩いていると、この仙人のようなおじさんのBillboard(宣伝看板)を頻繁に見かけます。 ロンドンだけではなく、トロントも含めてオンタリオ州全体であちらこちらに見かけ、テレビCMも放映されています。

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実はこの方はDavid鈴木さんという、カナダでは知らない人はいないくらい超有名な環境学者なんです。 鈴木さんは日系カナダ人の三世。 1936年バンクーバー生まれで、第二次大戦中は強制収容所で過ごした経験もあるそうです。 戦後両親と共にカナダ東部に移り、中学高校生活はこのオンタリオ州ロンドン市のLondon Central Secondary Schoolで送っています。

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この看板。 最初は家電メーカーの宣伝かと思ったのですが、実はオンタリオ州政府が電力会社と共同で進めている省エネ推進事業に一役買っているのです。 日本ではかなり一般的になってきた白熱電球のソケットでそのまま使える電球型蛍光灯の普及が一つのテーマです。 これを使えば自動的に電力消費量が何分の一にもなる優れものですが、カナダでは認知度がまだまだです。

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赴任先の会社でも電気はいつまでも点けっ放し、冷暖房は「もうお許しください」と謝りたくたくなるくらいガンガン。 基本的に全てが豊かなカナダでは、省エネ啓蒙も結構大変なんです。

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