2003年に駐レバノン特命全権大使を勤めていた天木直人氏は、著作『さらば小泉純一郎!』の中で、外交官から見た小泉首相の従米外交の姿勢を徹底的に批判している。結局のところ、誰が見ても小泉首相は、自己保身のためにブッシュ大統領に気に入られようとしている従米主義者にしか見えないということだろう。「総理をこれ以上野放しにしていては、日本は世界の笑いものになってしまう」と元外交官の天木氏は述べている。
天木氏は、レバノン公使であった2003年に、イラク戦争に反対する公電を日本に送り、小泉首相の対米追従外交を批判した。そのため、外務省から「勇退」をせまられることになった。実質的に外務省を「解雇処分」となったのだ。「勇退」後に書いた『さらば外務省!』は22万部を売るベストセラーとなった。以来、講演などに忙しい日々を送っている。『さらば小泉純一郎!』は第二段である。
天木氏の二作目『さらば小泉純一郎!』で、ある代議士の殺害事件のことを知った。
2002年10月25日、石井紘基議員(民主党)は、自宅を出て迎えの車に乗ろうとしたところを暴漢に襲われ、刃物で刺され殺害された。明らかに暗殺である。犯人は逮捕されが、犯行の動機や背景については明らかになっていない。一審、二審とも無期懲役。現在、最高裁へ上告中である。
故・石井代議士には、『日本が自滅する日』『官僚天国日本破産』など多くの著作がある。
小泉首相が進めている構造改革で本当に日本は再生できるのか。7年も前から構造改革の必要性を直言してきた衆議院議員である著者が調べあげた事実を基に検証すると――。日本の「経済」は極端にいえば、国と地方と合せて、国民の税金と貯金、年金、保険積立金など350兆円を上から流し込んで消費しているだけのものだ。つまり、市場特有の拡大再生産機能によって生み出される果実はないに等しい。“市場”が死亡状態となり、借金が借金を呼ぶ財政破綻構造に陥っている。積もり積もったほんとうの借金額は1000兆円を超えている。日本再生の鍵は国家体制を官制経済から市場経済に移行させることである――。小泉首相は構造改革を経済政策や金融政策と混同していると批判し、著者渾身の真の構造改革のための25のプログラムを提示する。日本を破産させる利権システムの全貌を踏まえた提言には、著者の日本再生への思いがこもっている。
Amazon.co.jp、『日本が自滅する日』レビューより
日本の代議士の中にも、故・石井紘基氏のような信念の人がいたのだ。国民のために、政府の本当の姿を明らかにし、不正腐敗を暴き、為政者に諫言することが有権者の代表の大きな使命だ。
それに比べて、「造反」したかと思うと、選挙で当選した途端、手のひらを返して「郵政民営化」法案に賛成するような議員諸氏もいる。自己保身のために簡単に有権者を裏切る元「造反」議員が、国民の利益のために行動することはないだろう。次の選挙では、こぞって落選するに違いない。そんなことも彼らはわからないのだろうか。有権者よりも小泉純一朗氏の方が怖いと思ったら大きな間違いだ。
石井紘基氏の著作はすぐにでも読みたいと思い、京都の大型書店に行ったのだが、一冊もなかった。ネットで調べてみると、ほとんどが絶版になっていた。なんとか手に入れて読みたい。命を賭して書かれた本を読まずにはいられない。
巨大な利権構造を暴き、真実を明らかにする著作物を書くということは、生涯を死の危険とともに暮らすとういことだ。本当の勇気、信念がなければできることではない。そうした人はそんなにはいない。紛争地で写真を撮るのとはわけが違う。
天木直人のホームページ
http://amaki.cc/
故・石井こうき氏HP
http://www014.upp.so-net.ne.jp/ISHIIKOKI/index.htm
故・石井こうき事件の真相究明プロジェクト
http://homepage1.nifty.com/kito/ishii/
天木氏は、レバノン公使であった2003年に、イラク戦争に反対する公電を日本に送り、小泉首相の対米追従外交を批判した。そのため、外務省から「勇退」をせまられることになった。実質的に外務省を「解雇処分」となったのだ。「勇退」後に書いた『さらば外務省!』は22万部を売るベストセラーとなった。以来、講演などに忙しい日々を送っている。『さらば小泉純一郎!』は第二段である。
天木氏の二作目『さらば小泉純一郎!』で、ある代議士の殺害事件のことを知った。
2002年10月25日、石井紘基議員(民主党)は、自宅を出て迎えの車に乗ろうとしたところを暴漢に襲われ、刃物で刺され殺害された。明らかに暗殺である。犯人は逮捕されが、犯行の動機や背景については明らかになっていない。一審、二審とも無期懲役。現在、最高裁へ上告中である。
故・石井代議士には、『日本が自滅する日』『官僚天国日本破産』など多くの著作がある。
小泉首相が進めている構造改革で本当に日本は再生できるのか。7年も前から構造改革の必要性を直言してきた衆議院議員である著者が調べあげた事実を基に検証すると――。日本の「経済」は極端にいえば、国と地方と合せて、国民の税金と貯金、年金、保険積立金など350兆円を上から流し込んで消費しているだけのものだ。つまり、市場特有の拡大再生産機能によって生み出される果実はないに等しい。“市場”が死亡状態となり、借金が借金を呼ぶ財政破綻構造に陥っている。積もり積もったほんとうの借金額は1000兆円を超えている。日本再生の鍵は国家体制を官制経済から市場経済に移行させることである――。小泉首相は構造改革を経済政策や金融政策と混同していると批判し、著者渾身の真の構造改革のための25のプログラムを提示する。日本を破産させる利権システムの全貌を踏まえた提言には、著者の日本再生への思いがこもっている。
Amazon.co.jp、『日本が自滅する日』レビューより
日本の代議士の中にも、故・石井紘基氏のような信念の人がいたのだ。国民のために、政府の本当の姿を明らかにし、不正腐敗を暴き、為政者に諫言することが有権者の代表の大きな使命だ。
それに比べて、「造反」したかと思うと、選挙で当選した途端、手のひらを返して「郵政民営化」法案に賛成するような議員諸氏もいる。自己保身のために簡単に有権者を裏切る元「造反」議員が、国民の利益のために行動することはないだろう。次の選挙では、こぞって落選するに違いない。そんなことも彼らはわからないのだろうか。有権者よりも小泉純一朗氏の方が怖いと思ったら大きな間違いだ。
石井紘基氏の著作はすぐにでも読みたいと思い、京都の大型書店に行ったのだが、一冊もなかった。ネットで調べてみると、ほとんどが絶版になっていた。なんとか手に入れて読みたい。命を賭して書かれた本を読まずにはいられない。
巨大な利権構造を暴き、真実を明らかにする著作物を書くということは、生涯を死の危険とともに暮らすとういことだ。本当の勇気、信念がなければできることではない。そうした人はそんなにはいない。紛争地で写真を撮るのとはわけが違う。
天木直人のホームページ
http://amaki.cc/
故・石井こうき氏HP
http://www014.upp.so-net.ne.jp/ISHIIKOKI/index.htm
故・石井こうき事件の真相究明プロジェクト
http://homepage1.nifty.com/kito/ishii/
この石井さんて方の本、アマゾンでユーズドで売られてたけど、3800円ですってね。
読みたいと私も思ったんだけど、さすがに高いww
石井さんを支えた周辺の人の間で再販する動きはないのでしょうかねえ。
とても組織的な策略を感じで、国家の裏側というものを改めて垣間見ました。
そういえば、
天木直人氏の書いた本が話題になった、
そういえば、石井紘基さんが襲われた事件があったなぁ、、、
当事、多少なりともネットで読んだ記憶がありましたが、恥ずかしながら、深く考えませんでした。
きょう、中司さんの書かれた事を読みながら、なぜか、胸の鼓動のドキドキが聞こえるようです。
ネット上でもかなり多くの方々が
石井氏の本の評価をされていました。
問題意識をもって活動されている方々も多くいる事を知りました。
色々検索してみましたが、出版社そのものに
在庫は無いんですね。重複版も未定との事。
地元の図書館には無かったですが
偶然、大阪府の、某図書館にあることは
判りました。ということは、
各市の図書館にある可能性もありですね。
・・・・・・・・・・・・・・
>それに比べて、「造反」したかと思うと、選挙で当選した途端、手のひらを返して「郵政民営化」法案に賛成するような議員諸氏もいる
もう、本当に呆れてしまいました。がっかりです。
でも、出版社も恐れをなしているのでしょう。
日本の言論出版界もこんな体たらくではいけない。
残念です。
たぶんそこならあるのでは。
京都市の北の端なので紅葉も見られるかも。