報道写真家から

我々が信じてきた世界の姿は、本当の世界の実像なのか

「脅威」の正体

2005年12月08日 23時43分50秒 | ■対テロ戦争とは
世界には常に「脅威」がつきまとっている。
古くは「共産主義の脅威」だ。
しかし共産圏は勝手に自壊していくほど脆弱だった。
冷戦とは、虚構にすぎなかった。

世界はようやく「平和」になるかと思われた。
しかし、冷戦と入れ代わるように、なぜか「テロの脅威」が現れた。
少し前には「大量破壊兵器の脅威」などもあった。
そして、いまは「鳥インフルエンザの脅威」だ。
われわれの周りは実に「脅威」だらけではないか。
しかし、これらは本当にわれわれにとって「脅威」なのだろうか。


たとえば、「テロの脅威」は捏造だ、と僕が言うと、「テロは実際に起こっているではないか!」、という人もいるだろう。テロが実際に起こっているのは事実だ。しかし、テロがあるたびに、すぐに不可解な事実も出てくる。マドリッド、ロンドン、アンマン、すべてそうだ。辻褄のあわないことがいつも出てくる。メディアが流す情報と、実際のテロ現場にはズレがある。これはどういうことなのだろうか。911などは、数百を越える矛盾が指摘されている。

テロというのは、判で押したように「アル・カイーダ」やその系列の犯行とされる。しかし、証拠は一切ない。ネット上の犯行声明など高校生でも作れる。しかし、世界は証拠もないのに「アル・カイーダ」の犯行を微塵も疑わない。世界のメディアがそう言うから、そう信じているにすぎないのだ。テロ報道に関して、メディアはまるでガイドラインでもあるかのような報道をしている。メディアは決して矛盾を追求しない。「テロの脅威」とは、矛盾に満ちた当局発表とそれを垂れ流すメディアの報道によって作られているにすぎない。

確かな事実があるとすれば、「テロの脅威」がなければ、アメリカの「対テロ戦争」は成り立たないということだ。テロに対する戦争なのだから、テロの存在が必要不可欠だ。そして、実際、世界で爆弾が炸裂している。そして、忘れた頃にビン・ラディンの”肉声テープ”やザワヒリのビデオがメディアに登場する。「テロの脅威」がある限り、アメリカは世界を傘下におさめることができる。

イラク戦争で、イラク爆撃の最大の理由とされたのは、言わずと知れた「大量破壊兵器」の脅威だ。しかし、あれだけ宣伝されたサダムの「大量破壊兵器」はどこにもなかった。「大量破壊兵器の脅威」はまごうかたなき捏造だった。

「鳥インフルエンザの脅威」もこれらの脅威と変わらない。
虚構の産物なのだ。

もしいま僕が、「東京大地震が数年以内に起こる!」と言っても誰も真に受けないだろう。関東で大地震が100%起こることは、関東の住民の100%が認識している。それでも、誰も僕の言葉を「脅威」とは感じないはずだ。なぜなら、予測不可能なことを予測しているからだ。大地震は明日起こっても不思議ではないし、100年経っても起こらないかもしれない。予測できないことに、人間は「脅威」を感じないのだ。「不安」と「脅威」とは別物だ。不安とは漠然としたものであり、脅威とは具体的なものだ。予測できない「脅威」を口にしても、それは虚構と変わらないのだ。

では逆に、人に「脅威」を与えたければ、「予測できる」と思わせればいいのだ。ここに、「鳥インフルエンザの脅威」のカラクリがある。

おそらく誰もが、「鳥インフルエンザ」は人間に感染すると思い込んでいる。確かに、中国政府は「鳥インフルエンザ」感染による人間の死亡例を報告している。しかし、「トリ→ヒト」感染である限り、問題はない。なぜなら「ヒト→ヒト」感染しない限り感染爆発はないからだ。「ヒト→ヒト」感染するためには「鳥インフルエンザ」は劇的に「変異」しなければならない。その可能性はいったいどれくらいあるのだろうか?

われわれはこれに関して何の情報も与えられていない。だから、漠然と「鳥インフルエンザ」はヒトからヒトへ感染するのではないか、というイメージを持つ。情報が少なければ、イメージは膨らみ恐怖も膨らむ。

「鳥インフルエンザの脅威」も「東京大地震の脅威」も何ら変わりはない。どちらも、来るべき可能性なのだ。では、なぜ「鳥インフルエンザ」の方だけを大騒ぎしているのだろうか。

それはやはり、「脅威」を煽ることによって、儲かる人がいるからだ。製薬会社や、医療機関、投資家、そして我らがラミーこと、ラムズフェルド氏などだ。「鳥インフルエンザの脅威」が大きくなればなるほど、利権も大きく膨らむのだ。

これが、われわれをとりまく「脅威」の正体だ。
様々な「脅威」を捏造し、人々を煽って、他国を侵略し、金を儲ける。
そんな連中の方が、「鳥インフルエンザ」よりもよほど「人類への脅威」だと思う。


「冷戦」後の巨大な鉱脈=「対テロ戦争」
http://blog.goo.ne.jp/leonlobo/c/f7b7bed0bb71bef84ab628f00de761cc

"Al Qaeda does not exist and never has"
http://english.pravda.ru/mailbox/22/101/397/13821_AlQaeda.html


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2 コメント

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悪党 (タリバンファン)
2005-12-09 03:35:10
>ネット上の犯行声明など高校生でも作れる。



いつも、不思議に感じてました。



犯行声明がアルカイダ系のWEBで放映されたとか

報道されますが、本当にそうなら、辿っていけば

どこ、誰、がわかるはずなのに、

流し続けられるのが変です。



アルジャジーラに持ち込まれたというテープも

不思議です。

たとえば、幼稚な書き方しかできませんが

”指紋を調べてみた”

とかの報道はありません。テープがどこの国で作られたもの、とか。





鳥インフルエンザ、で 大儲けできるのが

あの、ラム爺、と 知ったとき、

そこまで、やるのか!根っからの悪党め!

と、思いました。



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タリバンファンさんへ (中司)
2005-12-09 17:30:56
WEBに関する捜査がなされたという話は聞かないですね。しているのかもしれないですが、情報はほとんどありません。その気になれば、網を張ることもできるのでは、と思うのですが、こうした方面からの、アプローチはなされていないようです。誰が犯行声明を出しているのかがわかるとまずいのでしょう。



ラムズフェルド氏は、実業界出身なので、さまざまな利権を持っているようです。製薬会社、発電会社(原発)、証券会社などの重役を兼任してます。国防長官という立場をこうした方面の利権に行使しないはずはないでしょうね。
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