報道写真家から

我々が信じてきた世界の姿は、本当の世界の実像なのか

テント学校・青空学校

2006年02月24日 20時02分44秒 | ●パキスタン地震
地震で学校もほとんどすべてが破壊された。
多くの児童学生、教師が犠牲になった。

ほとんどの親が子供の教育が途絶えてしまうのではないかと危惧している。
教育に関しては、Unicefと多くの地元の教師の努力によってかろうじて維持されている。
しかし学校の数も教師の数も圧倒的に足りない。
もちろん、机椅子、黒板などの備品は無きにひとしい。

校舎はUnicefによって大型テントが贈られているが、
テントの外で授業をすることも多い。
テント内のスペースの問題もあれば、
震災の後遺症の場合もある。










































































































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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ayumiさんへ (中司)
2006-03-09 19:27:57
はじめまして。

ご訪問ありがとうございます。



広範で甚大な被害を被った被災地で、すでに教育再建にむけて大きな情熱が注がれていました。まだまだ、設備も教師も圧倒的に足りませんが、教育を絶やすまいとする人々の努力には、こころから敬意を感じました。



実際にかの地に滞在し、この目で多くを目撃しますと、何もできない自分を歯がゆく感じます。しかし、何かができるできないが大切なのではないとも考えています。多くの人々の思いこそが社会を動かすのだと思います。



知ることはとても大切だと思います。

僕にもまだまだ知らないことがたくさんあります。
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反省。 (ayumi)
2006-03-08 21:51:58
この子達は勉強のよろこびが本当に純粋にあるんですよね。

すごーくちびた鉛筆を大切に大切につかってたりとか。

援助してくれ、同情してくれってわけじゃないのかも

しれないけれど、何もせずにちんたら暮らしている私がいて

いいのかなぁ…と思います。まずは知ることが大切ですから。



伝えてくれてありがとう。

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tomoさんへ (中司)
2006-02-26 01:19:35
どこを歩いていても必ずテント学校があり、その都度訪問していたのですが、ムザファラバード郊外の、ある女子学校では撮影を承諾していただけませんでした。

そこは外国の援助で木造平屋建ての校舎が建てられていました。校舎はまだめずらしいので、多くの取材が来たそうです。

「いままでたくさんの外国の方が来られて、写真を撮っていきましたが、いまだにエンピツの一本も届いておりません。取材はもうお断りしております」

その言葉は僕には十分理解できます。女子学校の関係者は、援助が欲しいと言っているのではなく、あなたたちの取材とはいったい何なのか、という問いかけだと思います。

僕自身、何もできない無力感を感じます。



学校の外に出たあと、関係者の方に呼び止められ、「ここから撮ってもいいですよ」と言われました。その場から、三枚だけシャッターを切らせていただきました。
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Meeさんへ (中司)
2006-02-26 01:17:33
学校へ行くという当たり前だった環境が突然失われ、一から作っていくという状態になり、誰もが教育の大切さを改めて感じているように思いました。 ”衣食住”と言いますけど、”教”はそれに匹敵する人間の基本財だと思います。

教育は富を生まない事業なので、一番後回しにされる恐れがあります。にもかかわらず、多くのテント学校があります。それを支えているのが地元の多くの教師とunicefの努力だと思います。



山岳部の村でも、青空学校が営まれており、教育に対する意識の高さを感じました。しかし、ある村の女性教師は「震災以後、政府からは何の連絡もありません」と言っていました。山岳部での教育は、教師の自主的な活動だけが頼りというのが実情のようです。多くの教師の献身的な努力には頭が下がる思いです。



アザード・カシミール州の山岳地帯には、無数の村がありますが、いまだ政府の手もunicefの手も届いていません。僕が訪れることができる程度の場所でも、教師の自主的な活動が頼りでしたから、さらに奥地は言うに及ばないでしょう。
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Unknown (tomo)
2006-02-25 02:48:03
被災地での取材ご苦労様でした。

冬の冷たい雨の中のテント生活の写真は、心が痛みましたが、明るい空の下で学んでいる子供たちには、ほのぼのとしてしまいました。怖い思いをした子もいるでしょうに…



私も阪神大震災を経験しましたが、あの最悪な状況のわりにわ復興が早かったように今は思い出します。



先が見えない生活は不安でしょうね。

私に何も出来ないことが残念です。

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学ぶ (Mee)
2006-02-24 21:24:10
みんな、良い表情をして勉強していますね。

なんだか、学ぶということの原点を見せられたような気持ちになりました。



私も、勉強が大好きでした。

先生が、毎回、私の知らない話をしてくれる。

それがとても新鮮で楽しかったのを覚えています。



この写真を見て、教育、特に途上国の教育に何らかの形で携わることの出来る職に就きたいな、と改めて思いました。
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