ブルカ 2005年08月18日 17時43分57秒 | 写真:アフガニスタン ブルカ : カブール いまでも、ブルカを着用する女性は多い。 首都カブールでは、イラン風のチャドルの人もいれば、 洋装にスカーフだけの人もいる。 しかし、地方ではほとんどの女性が、 ブルカを着用している。 ブルカの強制はタリバーンの悪行のひとつのように言われているが、 ブルカはタリバーンの発明ではない。 もともとそういう習慣の国なのだ。 « ココナツ | トップ | 金融自殺への道「郵政民営化」 »
12 コメント コメント日が 古い順 | 新しい順 ブルカの不思議 (imo) 2005-08-18 19:21:26 またまた下世話な疑問ですみません。小さい子供はどうやって同じような色と形のブルカをかぶったたくさんの女性の中から自分の母親を見分けるのかなというのがいつも疑問なんです。女性部屋では前のベールははぐっているから顔が見える。小さい子は母親の脚を組んだところ、手が届く範囲から離さない。猿山みたいに小さい子はいつも母親から離れない。自分で動き回れるようになった子は声や雰囲気、身のこなしなど他の要素から母親の区別がつく…。色々考えてみましたが、疑問は深まるばかり。百聞は一見に如かず、今度観察できるのが楽しみです。この間「皇帝ペンギン」の映画を見た時も親子や夫婦がどうやって区別するのかとっても不思議だったのですよ。私から見ればペンギンは皆同じように見えるけれど彼らにすればそれぞれ違うのかもしれませんね。西洋人からは日本人の顔が同じように見えるのと同じで。目が見えない人も足音、声、話し方なんかでばっちり区別されますからね。ペンギンといいブルカといい母親(ペンギンの場合は父親も)の袋や衣服の中に子供を入れて保護したり、安心させたり、寝かせたりするというのが有史前からの智慧のようで奥深いなあと思います。生き物って何かに包まれると安心できるのかもしれません。家で以前飼っていたセキセイインコは父の丹前の胸元に潜り込んで眠るのが好きでした。後に残ったお土産が父にはいい迷惑でしたけど…。まあイスラムの女性の服装は、男性を性的誘惑から守り、女性を被害から守ると言われていますけどね…。 返信する imoさんへ (中司) 2005-08-18 23:28:50 なるほど・・・考えもしませんでした。そうですね、名前が書いてあるわけではないし、どれもそっくりですからねぇ。バザールではぐれたら、近くにいる女性は全部おかあさんということですね。カブールには、難民としてパキスタンやイランで生まれ育った人が大勢帰還してきているので、イラン風のチャドルやスカーフだけという女性もけっこう目にしました。外国で育った若い女性には、すっぽりかぶるというのは、抵抗があるのかもしれないです。アフガニスタン戦争が始まる直前に、白人の男性リポーターが、ブルカで変装してアフガンに潜入し、してやったりとレポートしてました。しかし、かような取材方法は感心しないと思ったものです。本人はいたく自慢のようでしたが。ブルカをかぶると男性と女性の区別もつかないということは、やはり、おかあさんもわからないということか。ブルカの謎は、まかせました。 返信する わしが答えてしんぜよう・・・ (pk2001) 2005-08-18 23:53:03 imoさんへ>イスラムの女性の服装は、男性を性的誘惑から守り、女性を被害から守ると言われていますけどね…。 つまりそういうことですね。 そういう社会状況、社会習慣の中で、女性が一人で行動するようなことはまずありません。 女性が家の外で行動する際、必ず身内の男性が彼女らについて回ります。それは大人の場合もありますし、子供の場合もありますが、とにかく「男」が護衛として女性に同伴します。基本的に、子供はその男性が連れて動きます。 とは言っても、子供にはブルカの向こうの母の顔が分かるようですよ。いやホントに・・・ 返信する Unknown (タリバンファン) 2005-08-18 23:58:11 わぁ、、、このブルカ女性の写真、なんというか神秘的な感じ。周囲の色と、ブルカの色とのコントラスト、また、明るさと暗さ、不思議な感じ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・imoさんのお話は奥が深いですネェ。>百聞は一見に如かず、今度観察できるのが楽しみです。アフガニスタンに行かれる御予定でしょうか(あとで、そちらのブログ見にいきますね)私のMIXI友達は、1年前、アジア各地を旅してパキスタンからアフガニスタンに入る予定(諸事情で断念しましたが)で、ブルカを購入して 歩く訓練をしたそうです。それまで、パキスタン男性の好奇な視線が気になってしかたなかったけれど、ブルカを着ると安心したそうです。でも 初めてということもあり、あれを着て颯爽と歩くのは、至難の業だと言ってました。アフガニスタン関連の日本の古い新聞記事明治初期だったかなぁ、、、、”女性は袋のようなものを被り、眼だけ穴が開いていると”書かれていた記憶があります。外敵から女性を守るため、という 意味合いもあったように感じます。タリバンのブルカに関する ”布告”を以前どこかで原文だと、言われるものをネットで見たことあるんですが”国が安全になるまで”と、書かれてました。アフガニスタンの文化であるとも。また、(乾いた大地という本による)アフガニスタンにしばらく在住していたある男性の話によると、たとえば、パシャイ族や遊牧民、もともと、ブルカを着る習慣の無かった部族には強制はしなかったとのことでした。それにしても、以前、ブルカ着用は女性の人権蹂躙と騒ぎまくった、人権活動家?達は今も、同様に活動しているのでしょうか? 返信する Unknown (タリバンファン) 2005-08-19 00:11:29 あっ、、、すでに、imoさんの疑問にpk2001さんがお答えになってますね。なるほど、やはり、そうでしたか。女性の一人歩きもさせてくれないタリバンは、酷い、女性の自由がないじゃないか、みたいな話も多く聞きました。全てが、女性保護、という 優しさからの社会習慣だったのですね。>子供にはブルカの向こうの母の顔が分かるようですよ。いやホントに・・・そうですか、感心します。母と、子供の絆の強さなんでしょうか。日本では、子殺しのニュースが頻繁だというのに。 返信する まかせたゾ (imo) 2005-08-19 00:16:37 中司様、なんかよそ様のお宅をお借りして何ですが…>pk2001さまっつうことは、今度の私のbody guardは…。>中司さま、おじゃましました。 返信する 勉強になるなあ (中司) 2005-08-19 02:05:29 みなさま、いろいろと勉強させていただきました。大いにご活用ください。ちなみに、ブルカごしに写真は撮れるのでしょうか。 返信する むむむっ! (pk2001) 2005-08-19 09:50:03 >中司さんなんと、ブルカごしに撮影とは・・・考えもつかなかった。どうなんでしょうね。写真は撮れるんでしょうかね。一つ言えることは、めちゃめちゃ目立ちますやね。>タリバンファンさん「女性を守る」ことと「女性を差別する」こととは紙一重の世界でありますね。さいきん日本で普及しつつある通勤ラッシュ時の「女性専用車両」。あれは「女性保護」?それとも「女性隔離」?日本だってこんなもんです。>imoさん・・・・・かっかっかっ 返信する わかりました。 (imo) 2005-08-19 09:55:34 ブルカ越しに撮影できるデジカメね。リストに加えておきます。 返信する ブルカというのですか (大高) 2005-08-20 12:52:01 ほんとうに、幻想的できれいです。皆様のおはなしを読ませて頂いて女性差別も女性養護も紙一重なんですね、と分かりました。愛情を感じたら女性擁護に感じるのかな・・・。 返信する はじめまして。 (sato) 2005-08-27 12:14:31 こんにちは。初めて書き込みさせていただきます。タリバンファンさんのコメント「タリバンのブルカに関する ”布告”を以前どこかで原文だと、言われるものをネットで見たことあるんですが”国が安全になるまで”と、書かれてました。アフガニスタンの文化であるとも。また、(乾いた大地という本による)アフガニスタンにしばらく在住していたある男性の話によると、たとえば、パシャイ族や遊牧民、もともと、ブルカを着る習慣の無かった部族には強制はしなかったとのことでした。」これが事実なら私は今までメディアを通じて見てきたものは何だったのだろうと。。。中司さんのブログを読ませていただくたびにそのような思いに駆られます。 返信する satoさんへ (中司) 2005-08-27 15:16:54 我々は、あまりにも多くの事実から遠ざけられているため、いったい何を知らされていないのかが、そもそも分からない。それが現状だと思います。ひとつの指針としては、あらゆる情報を参考程度にしか信じない、ということです。なかなか難しいですが。僕はそれが習慣となっています。自分でウラを取っていないものは、基本的に信じないです。あらゆる情報のウラを取ることは不可能なので、重要と思われるものだけ、ウラを取ります。他のものは判断保留です。また、メディアがこぞって大騒ぎするものは、これは必ず疑った方が懸命です。そういうものはたいていウソです。近年では、「大量破壊兵器」がいい例です。”フセインはとんでもない兵器を持っている!叩き潰さなければ世界の脅威となる!”と、世界のメディアがこぞって大宣伝を行ないましたが、はたして、「大量破壊兵器」などどこにもなかった。現時点で言えば、「アル・カイーダ」です。このご時世に「アル・カイーダ」の存在を疑うなんて、これは世間から異常と思われるはずです。しかし、メディアは「アル・カイーダ」の存在を証明する証拠をいっさい提示していません。また僕自身、ウラが取れません。自分でウラの取れないものは信用しません。最後に、自分の「直感」も大切にしています。”何かおかしいなあ”とか、”何か感じが悪いなあ”と、そういうものを感じたときは、心に留めておきます。単に「直感」だけでものを判断してはいけませんが、「直感」に基づいて調査することも大切だとおもっています。「直感」もなかなかバカにならないです。我々は、事実や真実から遠く隔絶されている、という認識を持つことが大切だと思っています。フセインは善人ではありませんが、かといって悪魔でもありません。どこにでもいるような独裁者に過ぎませんでした。もちろん、独裁はよくありませんが、それを理由に他国が爆弾を落としていいはずがありません。ごく当たり前の理屈が、メディアの手にかかると、「正義」に置き換えられてしまいます。 返信する コメントをもっと見る 規約違反等の連絡
小さい子供はどうやって同じような色と形のブルカをかぶったたくさんの女性の中から自分の母親を見分けるのかなというのがいつも疑問なんです。女性部屋では前のベールははぐっているから顔が見える。小さい子は母親の脚を組んだところ、手が届く範囲から離さない。猿山みたいに小さい子はいつも母親から離れない。自分で動き回れるようになった子は声や雰囲気、身のこなしなど他の要素から母親の区別がつく…。色々考えてみましたが、疑問は深まるばかり。百聞は一見に如かず、今度観察できるのが楽しみです。
この間「皇帝ペンギン」の映画を見た時も親子や夫婦がどうやって区別するのかとっても不思議だったのですよ。私から見ればペンギンは皆同じように見えるけれど彼らにすればそれぞれ違うのかもしれませんね。西洋人からは日本人の顔が同じように見えるのと同じで。目が見えない人も足音、声、話し方なんかでばっちり区別されますからね。
ペンギンといいブルカといい母親(ペンギンの場合は父親も)の袋や衣服の中に子供を入れて保護したり、安心させたり、寝かせたりするというのが有史前からの智慧のようで奥深いなあと思います。
生き物って何かに包まれると安心できるのかもしれません。家で以前飼っていたセキセイインコは父の丹前の胸元に潜り込んで眠るのが好きでした。後に残ったお土産が父にはいい迷惑でしたけど…。
まあイスラムの女性の服装は、男性を性的誘惑から守り、女性を被害から守ると言われていますけどね…。
考えもしませんでした。
そうですね、名前が書いてあるわけではないし、どれもそっくりですからねぇ。
バザールではぐれたら、近くにいる女性は全部おかあさんということですね。
カブールには、難民としてパキスタンやイラン
で生まれ育った人が大勢帰還してきているので、イラン風のチャドルやスカーフだけという女性もけっこう目にしました。外国で育った若い女性には、すっぽりかぶるというのは、抵抗があるのかもしれないです。
アフガニスタン戦争が始まる直前に、白人の男性リポーターが、ブルカで変装してアフガンに潜入し、してやったりとレポートしてました。しかし、かような取材方法は感心しないと思ったものです。本人はいたく自慢のようでしたが。
ブルカをかぶると男性と女性の区別もつかないということは、やはり、おかあさんもわからないということか。
ブルカの謎は、まかせました。
>イスラムの女性の服装は、男性を性的誘惑から守り、女性を被害から守ると言われていますけどね…。
つまりそういうことですね。
そういう社会状況、社会習慣の中で、女性が一人で行動するようなことはまずありません。
女性が家の外で行動する際、必ず身内の男性が彼女らについて回ります。それは大人の場合もありますし、子供の場合もありますが、とにかく「男」が護衛として女性に同伴します。基本的に、子供はその男性が連れて動きます。
とは言っても、子供にはブルカの向こうの母の顔が分かるようですよ。いやホントに・・・
神秘的な感じ。
周囲の色と、ブルカの色とのコントラスト、
また、明るさと暗さ、不思議な感じ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
imoさんのお話は奥が深いですネェ。
>百聞は一見に如かず、今度観察できるのが楽しみです。
アフガニスタンに行かれる御予定でしょうか
(あとで、そちらのブログ見にいきますね)
私のMIXI友達は、1年前、アジア各地を旅して
パキスタンからアフガニスタンに入る予定
(諸事情で断念しましたが)で、ブルカを購入して 歩く訓練をしたそうです。
それまで、パキスタン男性の好奇な視線が気になってしかたなかったけれど、ブルカを着ると安心したそうです。でも 初めてということもあり、あれを着て颯爽と歩くのは、至難の業だと言ってました。
アフガニスタン関連の日本の古い新聞記事
明治初期だったかなぁ、、、、
”女性は袋のようなものを被り、眼だけ穴が開いていると”書かれていた記憶があります。
外敵から女性を守るため、という 意味合いもあったように感じます。
タリバンのブルカに関する ”布告”を以前どこかで
原文だと、言われるものをネットで見たこと
あるんですが
”国が安全になるまで”と、書かれてました。
アフガニスタンの文化であるとも。
また、(乾いた大地という本による)
アフガニスタンにしばらく在住していたある
男性の話によると、たとえば、パシャイ族や遊牧民、
もともと、ブルカを着る習慣の無かった部族には
強制はしなかったとのことでした。
それにしても、以前、ブルカ着用は女性の人権蹂躙と
騒ぎまくった、人権活動家?達は
今も、同様に活動しているのでしょうか?
すでに、imoさんの疑問にpk2001さんがお答えになってますね。
なるほど、やはり、そうでしたか。
女性の一人歩きもさせてくれない
タリバンは、酷い、女性の自由がないじゃないか、みたいな話も多く聞きました。
全てが、女性保護、という 優しさからの
社会習慣だったのですね。
>子供にはブルカの向こうの母の顔が分かるようですよ。いやホントに・・・
そうですか、感心します。
母と、子供の絆の強さなんでしょうか。
日本では、子殺しのニュースが頻繁だというのに。
>pk2001さま
っつうことは、今度の私のbody guardは…。
>中司さま、
おじゃましました。
大いにご活用ください。
ちなみに、ブルカごしに写真は撮れるのでしょうか。
なんと、ブルカごしに撮影とは・・・考えもつかなかった。
どうなんでしょうね。写真は撮れるんでしょうかね。
一つ言えることは、めちゃめちゃ目立ちますやね。
>タリバンファンさん
「女性を守る」ことと「女性を差別する」こととは紙一重の世界でありますね。
さいきん日本で普及しつつある通勤ラッシュ時の「女性専用車両」。あれは「女性保護」?それとも「女性隔離」?
日本だってこんなもんです。
>imoさん
・・・・・かっかっかっ
皆様のおはなしを読ませて頂いて
女性差別も女性養護も紙一重なんですね、と分かりました。
愛情を感じたら女性擁護に感じるのかな・・・。