いつものように午前6時10分前に起床。
この時間に起床したら、仕事に行かなければ…と内心、諦める。
いつ、仕事に行けない病が再発するのか?ドキドキしながらの目覚め。
経験したことの無い人には、わかり得ることの出来ない感覚。
起床して、郵便受けから新聞を取り、台所でお湯をわかす。
仕事休みの日は珈琲を作り、仕事の日は白湯を飲む‐これが朝の一服。
朝は殆どといっていいほど、食が進まないので、軽く朝食を済ませる。
1日のうちで、ガッツリ食べるのはいつも夕食。
仕事前、仕事中は気を休めることが出来ない為、いつも帰宅してから…
心身ともに解放した状態で食事を取る。食事が美味しいと思える時間でもある。
朝食を済ませ、両親運転のもと病院まで送迎。
天気が良いと前方に富士山が、後方に筑波山がみえるこの地域は…
私にとって二つの味が楽しめる、そんな地域にも思える。
白衣に着替え、申し送りを受け継ぎ業務へ。
今日も患者様と沢山、口ゲンカをした私。
勿論、これも患者様の個性を理解した上でのケンカである。
ねぇねぇ…
私、これを吊り下げることが出来ないから、
ちょっと持ち上げて点滴台に吊り下げてよ。
うん?
別に吊り下げなくても、そこに置いてやればいいんじゃないの?
先日、主治医の先生も話していたでしょう?
点滴台に吊り下げるよりも、そこに置いたほうが、サイフォンの原理で、
最後まで入るって、聞いていたでしょ?
確かに、聞いたけれど…
それじゃ、時間がかかってなかなか終わらないんだもの。
ちょっとだけなんだから、吊り下げてよ。
あのね…
早く終わればいいってものじゃないでしょ?
自宅へ帰るためのリハビリとして自立して行えるように…
今、練習しているんでしょ?
大切なのは、早く終わらせることではなくて、きちんと自分で行えるかどうか、
そこなんじゃないの? 違う?
そんなのわかっているわよ!
もう…
○○さん(私)は、いっつもそういうんだから…(笑)
ついムキになって、逆らってしまう私もバカだから仕方ないけれど、
こうして逆らえるような看護師さんがいないと、張り合いがなくてつまらないけど…
あぁ、つい、逆らってごめんなさい…(笑)
今日も患者様から感情的な発言が聞かれたかと思えば、
数分後、談笑する患者様と私がいる。
患者様からみて看護師とは一体何なのか‐
最近、よく考えるのです。
入院費を払っているわけだから…
大切な命を預けているのだから…
看護師が、身の回りの世話をしてもらうのは当然だと考える人。
当然と言えば当然、だけど看護師は介護士でもなければヘルパーでもない。
ナースコールが鳴る。
呼ばれて行ってみれば、『携帯電話が落ちたから、拾って下さい』とのこと。
私は黙って取って渡したけれど、自分で取ろうとする姿勢が全くない。
何でも看護師に頼む。
自分でやろうとしない。それを問いただせば、決まって…
『やれるなら自分でやっているわよ』そう言うのだ。
悲劇のヒロインになりつつある人ほど、甘えている。
痛くとも、リハビリだと思って指先を動かす‐その姿すら見えない。
だから、
私はいつもそういう患者には冷たく突き放したように接する。
リウマチだろうが、何だろうが…
自分の身体が動かなくなることを恐れ、積極的にリハビリに参加しているのなら、
尚更、ありとあらゆる動作もリハビリとして捉え、自立して行うべきなのだ。
リハビリの時だけ一生懸命行い、それ以外の時間帯は…
何一つ自分から動こうともせず寝たきり状態、看護師に頼みっぱなし。
それじゃ、いつまで経っても身体機能の維持や回復は見込めない。
看護師が患者様に手を差し伸べる。
差し伸べる箇所を間違えると、患者様の自立に繋がらない。
見極めが求められるなかで、見極めを知らない患者様は、当たり前のように…
『病院に入院してるんだもん、それくらいやってくれてもいいじゃない?』
という言葉が飛んでくる。
飛んでくる度に、私は患者様にいう。
私は、○○さんの専属ヘルパーじゃないですから…
何でもかんでも、『はい・はい』と返事して手伝うワケには行きません。
1から10まで全て手伝って欲しいというのならば、私ではなく…
御家族の方に来てもらって身の回りを手伝ってもらって下さい。
看護師が手伝うのにも限界というものがありますから、どうぞ…
ご協力をお願いします。
冷たいようだが、いつも言う。勿論、
患者様の個性を重視した上で言葉を選び話している。
じゃないと、言いたいことも言えない、ナースコールも押せない、
そんな患者様になってしまうから…。
患者様とのコミュニケーションは、業務のなかで一番神経を使うところ。
神経を使いつつも、正しいことは正しい、間違っていることは間違っている…
きちんと言わなくてはならない。
例え相手が、病に侵されている身の人であろうとも…。
明日は、なるべく穏やかに業務を行うことが出来ればと願う。
まぁ…
10人が10人、看護師の言葉に耳を傾けるとは思っていないけれど、
今日は、あまりにも口ゲンカが絶えなかったので、しまいには…
『私を疑う前に、まず自分を疑いなさい』とポロッと言葉を吐いてしまった。
患者様には、爆笑されてしまったけれどね。
長々と話したけれど、
今日は、仕事のこぼれ話を書かせてもらいました。
次回は、
先日、まめ家に仲間入りした出目ピンポンの記事でも書きたいと思います。
相変わらず、愛情度が☆☆☆☆★なピンポンですが…(爆)。
Thank you very much for accessing.