電影フリークス ~映画のブログ~

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兩虎惡闘

2009-11-17 22:33:23 | 七十年代作品【1973】
七十年代總覽看倉田のコーナーその4です。ファースト・フィルム社の『死對頭』に次ぐ金剛・倉田主演映画第2弾。今回はTシャツ姿の倉田さんだ!これは若くないとちょっとできませんよね~。(最初で最後かな?ホントにラフな格好の倉田さんであります。)

そういえば倉田さんのフィルモってどの映画も大きく扱われているからか割合作られた事が明確になっている方であり、抜けというものが殆どない。(本人が知らないところで勝手に作られたものを除いて)これはご本人も100本単位の本数に出演とかではないので殆どは記憶に残っているのでしょう。

不明瞭である為、よく名前が挙がる作品は『除暴』や『上海猛虎』、『猛男』といった辺りだろうか。これらも機会があれば取り上げてみたい作品である。

もしかしたらあと1本ぐらいはあるのかも知れないなと思ったので、パラパラと台湾の資料をめくってみると、美鴻公司の『一對一』という作品があった。
ここには倉田さんの名前がはっきり書いてある。他の出演者には林鳳嬌と董力だけ記されていた。(監督は林福地)現状はこれだけだ。実際にその映像を見た訳ではないので詳細は不明だが74年に公開されていることやがいるところから類推すると、これは董力が出演した林福地作品のシーンを編集、挿入した別映画なのかも知れない。

編集して別映画になったもので有名なのは南海影業の『旋風方世玉』という作品。
これは「復讐のドラゴン」から流用されている。(「ドラゴン少林拳」では倉田さんのシーンはカットされている)
確かにクレジットには入っているが・・。

また、激突ドラゴン武術に載っていた『鳳舞雲天』は香港長江電影公司の『一鳳東飛九萬里』(81年。但し、台湾題)という孟飛主演の作品である可能性が高そうだ。
これにはご本人のお言葉の通り、倉田さんは出演していないと思われる。
そのシナリオ本がコレ。古龍原作の陸小鳳の話のようだ。これがどうして紛れ込んでしまったのか謎である。


こういったつなぎ合わせた映画ではなく純粋な一本の映画ということで言えば上記の理由から現在挙がっているものがほぼ全てであり、残るは他国の別題の別verがあるか先の紛い物のどちらかになるだろう。

そして本作。
香港でお蔵入りになってしまった前作で剣龍監督は表現方法を考えさせられたのでは?と思う。折角苦労して撮ったのに公開されないなんて映画を作った側からすればかなりのダメージだ。



金剛&倉田の刑事コンビが送るバイク、カーアクションも全開!の痛快アクション映画となっている。

いつものように習字の練習、練習っと。今回は横に長い半紙を使用してみました。


さてストーリーのはこんなところ。

電気工事夫に変装した金剛は電灯を修理するフリして高いところから凶器を投げ、ボス(馬驥)邸宅のプールにいた手下を抹殺。
オフィスビルにクレーン車で侵入。逃げ込んだ敵をやっつけ、クレーンで脱出・・。と思ったら車を相棒(倉田保昭)に乗っ取られ、クレーンにしがみ付いたまま道路を爆走する。敵も後を付けて来た。クレーン車を止め、すぐに乱闘がはじまって追っ手を蹴散らした。
上司は自動車整備士のおじさん(魯平。奇峰名義。この人ってなんかこの時期も好きですねぇー)に扮し、ヤクザ(山茅。コワーイ顔。本物っぽい(笑))から狙われる。そこに相棒が駆けつけ悪党一味をやっつける・・・。



倉田さんはあっという間に敵を倒しながら金剛ともバトルをひたすら繰り返すのです。

若い衆の一人には、龍方も・・。(李健民。この時期には多数端役で出演!金剛さんの足技の餌食になっていましたが。)



高飛も若いなぁ~。


今回は大細眼(宋莱名義)にボコボコにされてしまった倉田さん。毎度こんな役ではありませんがいろんな役を演じられていた事が見る側にとり嬉しく思いました。
(そういえば金剛って倉田さんと共演する前は何をしてたんでしょうね?)
尚、龍飛(ロン・フェイ)はオリジナル・ポスターに金剛、倉田と並んで名前が記載されていたが本編には出演していなかった。クレジットにも名前が無かったから予定変更されたのかも。また次も楽しませていただきます。終


次回は、テレビ放映された郭南宏監督の「怒れドラゴン」を取り上げます。



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