電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

燃えよドラゴン

2016-01-03 15:40:29 | 劇場公開作品研究

これはアンジェラ・マオの「電撃ストーナー」。

こんな映画があったのかと小学生だった当時、私は1冊の本を手に何かを思った少年だった。

ふと、懐かしの映画を久々に家でゆっくり見たりしていると
70年代、日本における状況がどの様であったのか少しばかり振り返ってみたくなる。
資料によれば、最初に公開された「燃えよドラゴン」が劇場公開されたのは1973年12月だった
という。(劇場公開①)
数えてみれば、今から42年も前。当時はまだ小学校に入る前だ。

その頃、私の記憶には残っていないが、もしかしたら倉田先生の「闘え!ドラゴン」ぐらいは
テレビで流れていたのを見ていたのかも知れない。
ブームが起きていた74年頃は、名も知らぬヒーローが活躍していた・・まぁそんな時期であったと思う。

父や兄の影響で燃えドラの名前はもちろん知っていた。
中学生になる頃には何度も見ていた。

かなり後になってから、こんなリーさんのシーンの存在を知ることになり、これがつまりジャッキー・チェンとの共演のシーンである。

ジャッキー・チェンの首をへし折るリー先生

そんな映画のより詳しい分析も一般的になったリバイバル上映時には近くの席にいたお客さんが女性にシーンの解説をしている光景を目にしたり、映画の見方も随分変わったと思ったりしていた時期であった。(その昔、シアトルのチャイナタウンで映画を見ながら奥さんにアクション解説していたのがブルース・リーその人!)

私の場合、この「燃えドラ」という映画に出演していた人物に注目せざるを得ない。冒頭のサモ・ハンをはじめとする強者たちである。

ネットでは出演者の情報もすぐ見つけられる。
常日頃不満をぶつけてはいるが、簡単に情報を知る手段として
私はウィキを利用している。内容的に怪しい部分を含んでいたり間違いも多いとは思っていても
その容易性(簡単にヒットするシンプルさ。利便性)を考えるとどうしても避けられないのだ。

ただ燃えドラのwikipediaには、なぜかトン・ワイの出演シーンについての
記述が殆ど無く、またトン・ワイ自身については全く触れられていない。
つまり、これを見てもトン・ワイの日本での知名度はその程度のものかと愕然としてしまっ
たりする。(2016/1/3現在)
スーリンについての議論も姉か妹かという話だが、そもそもどちらでも当てはまるsisterを日本語に訳すことはできないのである。

日本語では姉、妹と明確に区別された呼称であるが
米国においては単にsisterと言うだけで
日本のような習慣が無く、単語としては何の区別もない姉妹である。
一般的には妹でまったくOKだと思うのだが、WIKIを読むと姉でなければならない的な印象を受けてしまう。どちらかでなければストーリー上不都合が起きない限り、どちらでも構わないのではないだろうか。

画像:"BLOOD AND STEEL"オリジナル・スクリプト、スーリンの記述

wikiの記述を読んで思うのは
映画には脚本とか原作とかそういった物があるはずなのに
そういった資料の紹介なども無く、映像から見た結果に満足してしまい真相に迫らずに終わっているのが非常に残念である。

「ドラゴンへの道」の前、ブルースは羅維が監督し脚本を書いた「チャックノリスin 地獄の刑事」の出演を選択しなかった。

これは監督が海外の脚本家を使った映画を作ることを拒否したためだったそうだ。(羅維は代わり 
に主演には王道を起用することに!)
ブルース・リーとしては監督に不満だらけだったのだ。

ここで、オハラ役のボブ・ウォールの談話を紹介する。
「主人公がオハラを倒すところまでというのは
武道の精神に則ったストーリーであり、信頼出来るもの」であったとか。映画作りには共演者からの信頼というものが必要なのである。

シナリオは製作過程でいろいろ変わっていって細かく見ていけば矛盾もあるらしい。映画を作り上げる事。これには相当の苦労が感じられる・・。

このシナリオはどこから来たものだろうか?
そして、燃えドラはリーさんにとっても、プロデューサーにとっても”賭け”だったとい
う。欧米の観客たちはこの手のアクションを本当に受け入れてくれるのか?
そんな思いで製作された作品であったそうである。

ブルース・リーの映画に対する熱意があったこの「燃えドラ」は

諸々の問題が起こり完成は容易ではなかったにせよ、最高の形で世に現れた。

ラストの鏡の部屋はアイデアの勝利で、映画的な映像美として興奮させられるものだと思う。(古い映画でも使われたそうだが・・)

実際私自身もハラハラ、ドキドキ興奮し楽しませてもらったシーンである。

80年代、富山敬による吹き替えでTV初放送された。当時刊行されたMOVIEコミックスはこの富山Verがベースになっているのは明らか。
何と言っても最初に出来た日本語版ですから重宝される訳なのですね。

 いわゆるフィルムコミック

実写取り入れ式のコミックのためタッチはもちろん異なる。今やスマホの時代なので、こういったフィルムコミックの手法を取り入れて積極的に過去の資産を活用してもらいたいのだが。

鍵谷幸信氏の著書に掲載されたアメコミ風燃えドラには、単に本での紹介ということであるのか要約したショートVerが展開された。これは面白かったので是非フルバージョンで見たいものである。

 「燃えドラ」ザ・アメコミ

英語圏に登場した燃えドラは本当の意味でマーシャルアーツだった。

そういった意味では、シフリンが作曲したテーマに乗せて

米娯楽映画のように一気にアメリカン・カラーに一変したのである。
 

「燃えよドラゴン」・・・。

日本では、これ以前のカンフー映画というのは無かったというのが真実であり、最初の功夫片であることは何物にも代え難い事実である。

テレビでの最初の放送は「鬼神ヶ谷の決闘」で、
以前私が書いた記事(⇒こちら)の通り、
燃えドラ公開以前でも
台湾製のカンフー作品なども輸入されていなかったのである。

香港とアメリカの合作とはいえこれが最初のスタートとなり、
現在に至るまでドラゴンへの道(Way of the Dragon.)は続いているのです。

 

 

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フィルムセンター「Mr.BOO!」

2012-07-27 00:00:00 | 劇場公開作品研究

フィルムセンターで「Mr.BOO!」を観てきました。劇場で観るのは初めてで、とても楽しみにしてましたから、もう開演まで待ち遠しかった(笑。

「プロジェクトA」と同じ、青い画面の東宝東和提供が出たあと、
カラフルな映倫のタイトルが表示されました。(字幕監修はやはり前川宏司氏でしたね)これはもちろんはじめてみるもので、ちょっぴりうれしい気持ちに。

次の瞬間、とんでもない光景が。
朝日は確かにありました・・・。しかし、なんと、ハーベストのロゴ吹っ飛ばして始まったオープニングクレジットは英語で表示されてるではありませんか!(おかしいな。てっきり中文と思っていたのでこれはかなり意外でした。)
英語というのもはじめて見ましたが、音声は広東語!(当たり前!英語はしゃべらん。)がうちょーあ。

そして、これも驚愕なのですが、どなたかにコメントしていただきましたが、サムの役名は”ミスター・ブー”(字幕を読むと・・ですね)となっているではありませんか。これはあとで謎が解けます(?)。

注目していたのは、例のシーン。
おや、ちょっと違うぞ。

チョンボが車を壊して、車をバックさせたところから蚊のシーンと続いてサモハン登場シーンがはじまって、例のサムのストップモーションの後、マイケルがサイフをゴムでスーツに仕掛ける場面から再開する編集になっていました。
これの方が分かりやすい編集だと思います。

ところで、サムの演じたキットという主役の青年。
でも字幕では”ミスター・ブー”。
サムはレストランでニンジンを食べた後、あちこちでブーっとオナラをすることになりますが(笑、今回の劇場版を御覧になった方ならきっとこう思うはず。
そう、どうしてサムがミスター・ブーなのか。
オナラをする人。つまり彼こそがMr.BOO!(爆。
(ブーはオナラだったんだね(笑)。本来はこういう意味もあったのではないかと思います。

ラストは、サムの歌う『半斤八両』をバックにDVDよりちょっと短い英語クレジット付きのエンディング。(これで100分のつじつまが合った!)

いやぁ、「Mr.BOO!」まさに最佳喜劇!!
広東語コメディってやっぱり楽しいですし、いいですよね~。
ということで、あとはDVDで広川太一郎の爆笑日本語バージョンを楽しむのも良し。サムやリッキーのコメディもまた観たくなってしまうのでした。

そうそう、窓口で販売してたパンフレットによると、フィルムセンターの貯蔵庫とも言えるフィルム保存棟が相模原にあるそうなんですよ。
ウチから車で30分もあれば行けそうな距離にこんな施設があったことに驚かされました!
元米軍キャンプの跡地でよく車で横を通るたび広いとこだなぁって思ったりしてましたね。外国映画も8000本以上あるそうですけど、この中に香港映画はいったいどの位あるのでしょうね。
パンフレットからは施設が見学できるのかどうか分かりませんでしたけど、見学に行ってみたいなぁ。

 

 

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クレージーモンキー笑拳

2012-07-06 00:00:00 | 劇場公開作品研究

「Mr.BOO!」に代表されるコメディ映画も昔の香港映画の特色でもあったと思いますが、79年香港で大ヒットしたのはコメディ映画「ザ・ポップマン」を抑えて(注1)、第1位に輝いた「クレージーモンキー笑拳」(原題:『笑拳怪招』)でしたね。
でも、香港で1位になったからといってやはりそのまま日本に持ってきても映画会社は受けはしないと踏んだのですね。

日本での劇場版(80年4月公開)だと広東語でしたけど、アニメーションが挿入されていたり、主題歌を流してみたりと、日本のアレンジを日本人向けに思いっきり入れ込んだ、逆に言うと日本人にしか見れないバージョン、日本人にしか楽しめないモノになってしまっていたかも知れませんね。
 劇場版

当時の人気を調べてみると(注2)あまり順位はよくなかったようで、テレビで昔、何度か放送されたのに笑拳があまり支持されないのって、(でも、いまだに日本で「酔拳」に絶大な人気があるのは、やはり”酒”。酔っ払いの拳法が凄いと思ってしまう。)喜怒哀楽の拳法なんてどこかつかみ所が無くって中途半端で、感情よりも人間の状態(眠っている、死んでいる、酔っている、狂っている(病気)・・・etc)を表す方が面白いってこともあるんじゃないかと思うのですね。

小説読んでたら八足麒麟は足技が早くて八本に見えるから八本足とか書いてありました。キリンじゃなくてタコみたいですね(笑。

 

字幕は山崎剛太郎氏。
CRAZY MONKEYなのだ~

上の画像の鉄の爪・任。この任を”エン”と訳したのがなんとも不思議ですが、リュウ・バチョン(笑)こと柳葉刀なんて人までしっかり字幕に刻まれてました。劇場版はスコープサイズで見れるのが利点ですけど、このVHSはあたまの方だけがそうなってたみたいでした。。そして、モンキー・パンチ先生とのコラボもここまで・・。

最近はまた日本語版(吹き替え)の良さを実感しつつ、いろいろ気になってたことを思い出したり、今まで気がつかなかった事とかを整理しながら
記憶も薄れてしまいますので、何がよかったのだろうとか、どの辺が突っ込みどころだったのだろうかなんて考えています。「笑拳」は劇場版にあったディーン・セキ(石天)の出演シーンがまるまるカットされてしまってもしあったらどうなってたのかなと思うのですが、何といってもシーフー(李昆さん)の声がバカボンのパパなんですからね(笑。(ジェームス・ティエンの声はハイジのおじいさん!!)あそこでバカボンを出されたら一溜まりもありません!

自分自身がどれだけ楽しむことができるのか、これが重要でこの日本語版を通して、アメリカ人が英語吹き替えを求めるのと同じように、日本語で聞ける楽しさ(日本的ギャグを笑う)、気楽さ(すぐに意味が分かる)、分かり易さ(全体を把握して感想を持てる)などを実感しています。

特別な思いがあるのでとりあえずジャッキー・チェン主演映画を除くと、いま現在の私の日本語版ベスト3は、
1.「モンキーフィスト猿拳」(師匠との対決の発展型。)
2.「少林寺拳道」(ニセ修行僧の活躍。)
3.「南北酔拳」(酔っ払い拳法の発展型。病拳が登場する。)
の順になるでしょうか。(一応、これはカンフー部門になりますか。)
カッコで映画を分類してみましたが、どうしてベストなのかを簡単に言うと私が日本語で頻繁に見てたという映画がそれでした。

コメディーはどうなるかなぁ??

 


注1:参考「ザ・香港ムービー下巻」「香港電影百科」
注2:「シネアルバム1981」

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Mr.BOO!メモ2

2012-07-04 00:00:00 | 劇場公開作品研究

広東語映画としての『半斤八両』はとても素晴らしいと思っています。

今回ご紹介するのはその『半斤八両』北京語版です。

オープニングには、ハーベストとホイ・ブラザースのクレジットが入ります。
嘉禾・許氏聯合攝製
これがなぜか入ってなかったりしますね。


焼付け字幕がうれしいですね。
あーら、つかまっちゃったー。

 

これはドラゴン大全集のP.109にあるのと同じシーンです。


そこのページにはシネ・フォントの字幕が右側に入った日本での試写プリントの写真が載ってました。試写では違うプリントで上映されたんですね。

日野さんの書いてた通りの北京語発声、中国語・英語字幕併用の”みかん映画”を見てることになってなんか不思議な気持ち。

この北京語版は、ランニングタイムが短くて約90分になってるのが残念ですが、音声も北京語版のセリフだと面白さが半減してしまうような・・・。

まだまだこの『半斤八両』にはいろいろあるようですので、調べてみようと思います。

 

 

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Mr.BOO!メモ

2012-07-03 00:00:00 | 劇場公開作品研究

今月、東京・京橋のフィルムセンターで上映されることになった「Mr.BOO!ミスター・ブー」(原題:『半斤八両』。本当にびっくりしました。
当日、場内は爆笑の渦になるでしょうね(笑。

というか、最初のゴールデンハーベストのロゴ。
これだけで鳥肌モノですね(爆。


まだ日にちがありますので見所などをちょっとメモしておきます。

もちろんタイトルは、”Mr.BOO!”(・・・のはず。)

つづいて有名な削除シーンへ。
最初の方の事務所の部屋のシーン。
マイケルがチョコボールをぶつけて「結構やるじゃないですか」とサム。

いきなり画面が切り替わって、サムとリッキーの会話へ。
ここのつなぎが不自然なので(無理やり押し込んだ感じ。)どうなってたのか
チェックしてみたいと思います。

ぽかーん
リッキー「凄い、早業!」
サム「軽いよ、こんなの。」
リッキー「俺もカンフーやれるかな?」
サム「その気になれば誰だって出来るよ。」
リッキー「どうして始めたんだ? カンフーを。」
サム「ん?動機は単純! こんな具合だよ・・。」
・・・と、ここまで。

そして、海辺のシーンへ。(約3分)
これがサムとサモハンが対決するシーンで劇場公開時に挿入されたというお話。

このシーンまで
ここまでが「ギャンブル大将」のDVD特典に収録されていますが、
上記の二人の会話の部分がDVDには無いのです。(情報提供:リバーズさん)

上映時間は100分だったそうですので、NTSCのDVDは約96分なので
あと1分ぐらい他のシーンがあっても良さそうな感じですね。

あと気になる点といえば・・・ハーベストのロゴのあとの朝日。(これってホントにあるのかな??)

次男のスタンリー・ホイの登場シーンなんかも見所ですね。
兄弟3人

エンディングもどうなってたのかこれもお楽しみということで、
いまから興奮して眠れなくなっちゃいますねー。はーやく来ないかな。

 

 

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超立体映画「空飛ぶ十字剣」

2012-05-16 00:00:00 | 劇場公開作品研究

 
読者の方より「空飛ぶ十字剣」の話題が少しありましたので、こちらのネタを。

3Dというのが当時の売りだったこのカルト作品ですが、残酷シーンが満載だったことでも有名ですね。

パンフを読んでみますと、ウルトラ・キュービック方式と書いてあるんですけども、要するにアナグリフという方式で赤と青の映像を合成してるんですね。 左目用の映像と右目用の映像を別のレンズで撮影して、偏光フィルターを通して特殊なスクリーンに映し出すという方式になっています。
 合成

これを赤と青のメガネ偏光フィルターメガネでみると、
 これは「ジョーズ3」のヤツです(笑

断頭クワガタ剣や空飛ぶ十字剣、飛んでくる矢、岩石、布棍(ドニーが「天地大乱」で使ってたヤツ)、パイ・インの鉄の爪などなど、その他もろもろのが飛び出て見えるという今じゃ信じられない時代のお話です。
 断頭クワガタ剣!!

(追記)※イメージ(注:これはアナグリフです。赤青メガネを使って見ます。)

脳みそシーンに3D効果つけたら、さらに迫力がついてビヨーンと飛び出るかどうかはわかりませんけどね(爆。

 
金剛も森で倒れてしまうのだっ。

フラッシュ・レッグがパイ・インの後頭部に直撃!!の巻。

十字剣をブン回す白鷹になりてぇー。


※Amazonで購入可。(下記画像をクリックすると、詳細のページへジャンプします)


 

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必殺ドラゴン鉄の爪

2011-09-30 00:00:00 | 劇場公開作品研究

ブルース・リャンの主演作が74年のブームのとき劇場公開されました。『生龍活虎小英雄』という原題の「必殺ドラゴン鉄の爪」です。過去、ブログ記事でも確か書いたことがありました。(何を書いたのかまったく記憶なしですが(汗)。

ブルース・リャンをはじめてみたのはいつだったのかなぁ?最近は70年代のさまざまな映画の香港での出来事ばかり研究していたので日本国内での劇場公開作については少し遠のいていました。

 『生龍活虎小英雄』オープニング
ストーリーのお浚いはこちらで。
出演したスターはブルース・リャンをはじめ、「クレイジー・パートナー」のウォン・ユンサン、ジェームス・ナムなど。女性は少ないのですがフー・チンさんも出演。
では名場面集をどうぞ。

彭老大ことブルース・リャン登場!

テレビではここから始まった(!?)


探偵(黄一清)のウォン・ユンサン(左)


”鉄の爪”木野中佐、ジェームス・ナム

敬礼!(左から孟海、王元泰、韓国材、呉明才)

フーチンとリャン

若き日のチャン・ウーロン

せまい道をゆくハン・コーツァイ

そういえば先日、知り合いの大先輩からこの「必殺ドラゴン」に関するお話を教えていただきました。「必殺ドラゴン」を当時劇場でも鑑賞されていたそうで(これだけでもかなり貴重な体験談と思います)、少しあとになってテレビで放送されたときは大幅にカットされていて番組解説の後、チェン・ラウの変装を見破った後のリャンのアクションシーンあたりから始まったそうです(少し編集かな?)。日本軍も某民族連合と呼び名を変えられてたんだそうです。当時はまだ70年代前半でしたから今とは世の中も随分違っていたかと思うのですが日本の置かれた立場はいまとさほど変わっていないようにも思えます。
先日挙げました倉田氏の数々の出演作もブームに乗っていくつかの作品は日本の劇場でもかかっていました。私は「復讐のドラゴン/武道大連合」ぐらいしか知らなかったのですが、倉田さんの出演した香港や台湾の映画でも結局のところ日本人が大いに関係ありますし私のように古い作品が大好きなファンだって日本には大勢いるのですからね。日本のこと、日本の将来、そんな話はここでは置いといて、いつでもそんな昔の映画をみていたい。敵が日本人であろうとなかろうと戦う(もちろん、スクリーン上で。)映画を見る理由なんて不要で、気軽に映画を楽しむ。私はそんな楽しみ方をしています。
またいつか74年頃のようなブームが何かをきっかけに起きて欲しいなぁと思います。新作もいいけど旧作の上映。どれか一本だけでいいのですが(でもやっぱりコレ。「必殺ドラゴン鉄の爪」!!!)劇場で上映したのならファンは絶対足を運ぶはずです。いまの映画館の宣伝マンは軍服を着ているじゃないですか、・・ってあっちは鷹の爪だったか(爆。

でもチョビヒゲと言い、マントといい、このオッサンてば総統に似すぎだなぁ(笑)

 

 

 

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子連れドラゴン女人拳

2010-07-05 02:09:59 | 劇場公開作品研究
73年製作の『子連れドラゴン女人拳』。この映画が74年に劇場公開されたそうなんですが(なんと、日本語版)当時のスチール写真やロビーカードなどでしか見たことはありませんでした。
しかし、今日その本編映像を見る機会に恵まれました。
長い間見たくとも見れなかった映画を実際に目にする瞬間というのは本当にドキドキしますね。
この映画の監督はウー・ミンシュンという人で武侠片のFearless fightersや『鬼見愁』などでも知られていると思います。
功夫片もいくつか撮っているのですが、これがその1本なんですね。

この時期の作品では良く見られる埠頭の積荷下ろし風景からスタート。
いつものように揉め事が始まるのです(笑)。
復讐劇ですがそもそも「子連れドラゴン」・・・って、チャールズ・ヒョンが
子供を連れてるのか、スン・チャーリンはいったい誰なんだ??って疑問があったのですが
すべて解決してくれます。
チャールズヒョンのパワー全開で一人で敵を倒してゆく姿はさすがで
逞しく爽快です。動きはとてもカッコいい。

とにかくちゃんと見る時間無いのが悔しいところ・・。
毎日少しずつ見ることにしようか、どうしようか。(ロビーカードもどこかに隠れてしまっているし。探してからもう一度見てみようと思う)

北京語音声なのですが、台湾の国華という会社が製作していました。(クレジットにて確認)なので一応台湾映画かな??
なぜ邵氏と関係があるのか不明なのですが、早くリリースして欲しかった作品でした。

先日、BIGはハズれちゃったけど・・、こんなときにきっと神様が楽しみを与えてくれたんだと確信しました。(こっちの方がずっとうれしい!)
今晩は興奮して寝れないかも知れません(笑。そんな劇場公開作品でした。









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清宮秘史

2010-04-17 21:01:42 | 劇場公開作品研究


芳賀書店「シネアルバム76・KUNG FU!ドラゴン大全集」に載ってましたのが、日本公開/香港・台湾フィルム全リストでした。(ちょっと古いので最後が80年に公開された『クレージーモンキー笑拳』になっています)
このリストは何度も何度も見ては、「へぇー、こんなのが日本語版でやってたんだなぁ」とか「『空飛ぶ十字剣』は3Dだったんだねぇー。」などとぼやいていましたね。

そのリストの最初に書いてあった映画が『清宮秘史』(Sorrows of the Forbidden City)という49年(48年かも?)の作品。
これの日本劇場公開が53年で、東和映画ってさっぱり分からないのですが(苦笑)、当時の映画館で(もちろん白黒で上映でしょうね)西太后の映画が公開されていたとなるとすごいですね。

監督が画像の通り、朱石麟となっているのでこの本に書いてある映画で間違いないと思います。
(香港映画ではないですけど)セリフが少ないですがどうやら大作っぽいです。(しかしオール北京語で字幕なし・・・。残念。)

以前某所でこの映画の紹介番組(北京語)が見れました。とっても貴重でした!(出演者や監督の息子さん、副監督などのインタビューも含まれます)

DVDはYesasiaなどで発売中。
title "Secrets of the Qing Court"
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