電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

ジャッキー・チェン『大酔侠』出演について

2015-04-30 00:43:06 | その他・研究

キンフー監督が邵氏で66年に撮った「大酔侠」。
私にとってはあまりにも大きな存在でやっぱりこれって外せない映画なのでいろいろな事を考えちゃうのですが、長い歴史のある香港映画をどの辺から見たらいいかと問われれば、この映画、「大酔侠」あたりから観るのが絶対に良いと思います。

当時のシナリオ(台本)を見ると、当初のタイトルは大が付かない『酔侠』だったことが分かります。

結局、この映画の時代設定は不明だったのですが、シナリオの設定に”清官”という文字があることから清の時代であると思われます。

(←クリック)張徹先生ってサインがある!つまり、これって監督用の台本!?

そして覚書というか今回のメモをちょっとだけ書いておきます。この「大酔侠」は、のちの大スターの子役時代が見れるという見方もありました。例えばジャッキー・チェン。海外でも子供が出ている場面でこれがジャッキーの子役の時の画像であると目印をつけたりしてHPに掲載しているサイトとかありました。が、私的にはどうもしっくり来なくて信じられないものでした。(火星とも違う学校ですし・・。)しかし、ある方の情報でこのジャッキー出演疑惑にまつわる様々な憶測の最終決着となる出演者の証言があったことが分かったのです。(カンフーチェンさん感謝!)その事をしばらく忘れており、先日ふと思い出して忘れないうちに書いておく次第です。

・・・とその前に、主演のチェン・ペイペイとキンフーのコラボについて。随分とあとになって『天下第一』(これは未見)にも出てるそうなので、少ないですが「大酔侠」とこの2本がコラボした映画ということになりますね。キンフーの映画も数えきれない程撮られた訳ではないですが、ペイペイさんのキンフー作品は見ておく必要があると思います。

では、話を戻して。ジャッキーが出演していたかについて外野で何と言おうともう何も分かりません。当然ながら出演者の証言があれば信憑性も高まりますし、こんな揺るぎない拠り所は無いのです。

この海外盤DVDを見てからというもの、ペイペイさんのハン・インチェの話とか面白くて何度も何度も聞いちゃいました。コメンタリーやインタビューというのはこの数十年経った今本当に重要な物になっていると思います。でありますので、私はこのインタビューの内容を勿論支持してますし、コメントを残して下さったチェン・ペイペイさんにも大変感謝しています!

これが、インタビューの時のペイペイさんです。

その中で、いつもいろんな人から聞かれる話であるとご本人も洩らしていますが、ジャッキー出演の話題について語っています。

ペイペイさんの談話では、記憶に無いという事をしゃべっていました。
さすが女性ならではの発言と思います。ただ単に覚えてない、つまりもう分からないという意味ではなくて”わたしはそんな話は知らない”の意味なんですね。これを見て私の長年の悩みも氷解してスッキリしました。このインタビューではその理由も述べられていて当時の京劇学校のグループ、〇〇家班の構成まで言及しているので制作時に参加した人員がどういった集団でどういった状況であったのかを的確に述べています。(そういったきちんとした理由があったということです)
ペイペイさんが語っている内容にもありますが、キンフーがいつもジャッキーは私の映画にいるよ・・・と言っちゃってるので、この監督の一言が大きく、多方面に悪影響を及ぼしてしてしまったのでしょうね。

 

 

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吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー

2015-04-26 13:05:14 | 七十年代作品【1970】

70年代をまたいろいろ振り返っております。
今回は香港でも大ヒットした作品で、こちらでも何度か取り上げました70年の邵氏の王羽監督作品『龍虎闘』についてです。
HKFAでは番号が付けられており、No.158です。(1970年の頭から数えて158番目の映画の意味です。)
この映画はたまに観たくなるのでいつも手元に置いてます(笑)。観たくなるのは何なんでしょうね?不思議な魅力があるからでしょうか。

さて、国内盤DVDも現在は再販版が出ているようですが(パッケージ表面は劇場公開時のポスターに変わっている!BDソフトも同じ。BD買おうかな。)、封入されたブックレットには思いっきりチェン・カンタイとジミーさんの対決シーンがアップで掲載されていたので最初見たとき思わず「おおー」となってしまいました。


この映画は、功夫片(カンフー映画、クンフー映画。人によって言い方は様々ですが、私は短く功夫片、または一般的なカンフー映画って言い方がいいかなと思っています。)の元祖とかって言われてますね。(元祖かどうか、これについては別の機会にまた考えてみたいと思います)日本人と対決するというアイデアが成功したのでしょうか、そもそもこれがジミーさんの考案であるのか誰の案であるのか気になるところですが、この面子なら納得ですね!

 道場破りのあんさん達

ところで、道場破りに対抗するため自ら鍛錬を行うジミーさん。ジミー王羽という人は、少林七十二芸や武當三十六功を研究して映画に取り込むということを簡単にやってのけた人なんだと思います。
この映画でも登場している鉄砂掌や軽やかに飛ぶ超距功などがそれですね。鉄砂掌は少林の物ですが、本来は動物の骨や皮、植物など数十種類の材料を入れた砂袋を突くというものらしいですが、映画に出てくるあの熱い鍛錬は本当は武當の術にある小豆や鉄砂を釜に入れる”挿砂功”がそうだったりするのかも知れません。ともかくジミーさんという人は面白いと思うアイデアを積極的に取り入れる人なのですよね。

 手に大やけど

そういえば以前、田豊が出演予定だったと書いてたのですが、道場の館長、房勉(李師傳)の役がもしかしたらそうだったのかも知れません。田豊が館長だったらどうなっていたんでしょうね?房勉と田豊だとかなり雰囲気が違ってきます。もしこの役がこの人だったら・・とかそういった想像もしてみたりすると、ここはこの人でないと困る!とか、まぁそんなツッコミを入れてみたりするのも楽しいです。


ところで、米公開題である「Hammer of God」(神の鉄槌)ですが、神の怒りが落ちたという話なのでしょうか?

当時の公開ポスターはこちらになります。タイトル通りのポスターになってますね(笑)。羅烈の「キングボクサー大逆転」が米で大ヒットしてからの公開のようですから、向こうでは「吼えドラ」の北島を見て爆笑してしまった観客の様子も想像すると笑えますね。

おまけ:
サントラは69年のボンド映画「女王陛下の007」から。
あなたはいくつ探せるかな?
https://www.youtube.com/watch?v=Rpvj22nDS_E

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デビュー作巡りの旅

2015-04-21 00:24:12 | 映画のスターたち

突然ですが、しばらく旅に出ることにします。(といっても東の京におりますが)
本当は別のプランを考えていますのでヒマならそちらをやって行こうと思います。

まずはアレクサンダー・フーシェンの旅に出ます。出てみます。判明が早ければそれなりに早く帰ってきます(更新ね!)んで、あまり期待せずに待っていてくださいな。

香港映画っていろんな俳優さんがいます。子役時代からカウントするケースは困難をきわめるかも知れません。まぁどこまで出来るか分かりませんが一通りやってみますのでリラックスして気長にご覧ください。

ではスタート!!!

コメント (3)
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