電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー

2015-04-26 13:05:14 | 七十年代作品【1970】

70年代をまたいろいろ振り返っております。
今回は香港でも大ヒットした作品で、こちらでも何度か取り上げました70年の邵氏の王羽監督作品『龍虎闘』についてです。
HKFAでは番号が付けられており、No.158です。(1970年の頭から数えて158番目の映画の意味です。)
この映画はたまに観たくなるのでいつも手元に置いてます(笑)。観たくなるのは何なんでしょうね?不思議な魅力があるからでしょうか。

さて、国内盤DVDも現在は再販版が出ているようですが(パッケージ表面は劇場公開時のポスターに変わっている!BDソフトも同じ。BD買おうかな。)、封入されたブックレットには思いっきりチェン・カンタイとジミーさんの対決シーンがアップで掲載されていたので最初見たとき思わず「おおー」となってしまいました。


この映画は、功夫片(カンフー映画、クンフー映画。人によって言い方は様々ですが、私は短く功夫片、または一般的なカンフー映画って言い方がいいかなと思っています。)の元祖とかって言われてますね。(元祖かどうか、これについては別の機会にまた考えてみたいと思います)日本人と対決するというアイデアが成功したのでしょうか、そもそもこれがジミーさんの考案であるのか誰の案であるのか気になるところですが、この面子なら納得ですね!

 道場破りのあんさん達

ところで、道場破りに対抗するため自ら鍛錬を行うジミーさん。ジミー王羽という人は、少林七十二芸や武當三十六功を研究して映画に取り込むということを簡単にやってのけた人なんだと思います。
この映画でも登場している鉄砂掌や軽やかに飛ぶ超距功などがそれですね。鉄砂掌は少林の物ですが、本来は動物の骨や皮、植物など数十種類の材料を入れた砂袋を突くというものらしいですが、映画に出てくるあの熱い鍛錬は本当は武當の術にある小豆や鉄砂を釜に入れる”挿砂功”がそうだったりするのかも知れません。ともかくジミーさんという人は面白いと思うアイデアを積極的に取り入れる人なのですよね。

 手に大やけど

そういえば以前、田豊が出演予定だったと書いてたのですが、道場の館長、房勉(李師傳)の役がもしかしたらそうだったのかも知れません。田豊が館長だったらどうなっていたんでしょうね?房勉と田豊だとかなり雰囲気が違ってきます。もしこの役がこの人だったら・・とかそういった想像もしてみたりすると、ここはこの人でないと困る!とか、まぁそんなツッコミを入れてみたりするのも楽しいです。


ところで、米公開題である「Hammer of God」(神の鉄槌)ですが、神の怒りが落ちたという話なのでしょうか?

当時の公開ポスターはこちらになります。タイトル通りのポスターになってますね(笑)。羅烈の「キングボクサー大逆転」が米で大ヒットしてからの公開のようですから、向こうでは「吼えドラ」の北島を見て爆笑してしまった観客の様子も想像すると笑えますね。

おまけ:
サントラは69年のボンド映画「女王陛下の007」から。
あなたはいくつ探せるかな?
https://www.youtube.com/watch?v=Rpvj22nDS_E

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キン・フー『怒』~喜怒哀楽より

2014-09-12 00:13:06 | 七十年代作品【1970】

オムニバス作品『喜怒哀楽(Four Moods)』(70)の2つ目のエピソードは『怒』。この部分を監督したのがキン・フーです。

まずは、こちらの動画をどうぞ。

公式(?)トレイラー

 

借金に苦しむリー・ハンシャン(左端)のために作った映画らしい。

 

邵氏の『黒店』で描かれていたシーンで、店に客が来たとき慌ててアクロバティックな動きを見せて、客を招き入れるというシーンがありました。実はこの『怒』でも、全く同じ、そのシーンがあります。映像としてのモデルは『怒』にあった可能性が高いです。つまり『黒店』という映画は映画史的には『怒』の後ろ側に続く映画に属し、これらの作品群はそういった繋がりを持っていますので、

『大酔侠』(66)-『龍門客』(67)-『怒』(70)-『黒店』(72)---『迎春閣之風波』(73)・・・
                         |
                         +--???

上記のようなプロセスになりますね。(図:棧電影リスト)

この『怒』から枝分かれするものが、他にもまだあるかも知れません。

 フー・チンと張鵬

『怒』はこんなお話です。

北宋時代の物語。楊六郎こと楊延昭(曹健)の部下であった焦贊将軍(薛漢)は人殺しの罪で流刑となった。途中で暗殺されることを心配した楊は焦贊の同僚、任堂恵(張鵬)に忍び姿で向かい、焦贊を護衛するように命じた。焦贊を護送する4人の役人(陳寶亮、黄國柱、杜偉亮、李逵)。人里離れた場所、三岔口に到着した一行は宿をとる。この宿屋は夫婦が経営していた黒店であった。
店主の劉利華(陳慧樓)とその妻(胡錦)は旅人から財物を奪ったりする悪人だったのだ。任堂恵があとから宿に到着、部屋へ案内する劉妻。任堂恵が持っているずっしり重い銀貨も気になる様子だ。役人たちは劉利華に吹き込み、寝ている任堂恵に斬りかかろうとするが、察知した任堂恵はうまく攻撃をかわす。そして暗闇の中、宿にいる者たちの静かな決闘がはじまった・・・。

 

衝撃的なラストとなっていますが、結末は原作とは違う展開となっているようです。
客棧で胡錦がいくつものろうそくの灯を硬貨で投げ消し、暗闇でのバトルがはじまるという演出がとても良い!!
任堂恵を演じた若き張鵬が東山紀之そっくりで思わず笑ってしまいますが、陳慧樓とのバトルも二人の動きはなかなかいいですね。
役人の一人はクレジットだと”杜偉亮”という名の人がいます。実はこの人、杜偉和だったんですね。杜偉和は意外や意外、キン・フー作品の常連さんなのでありました。(あの龍飛も一瞬ですが、どこかにいます(笑)。探してみてくださいね。)

 杜偉和(左)

『怒』は以上ですが、時間にすれば30分ほどですが、リー・ハンシャンの為とは言え、キン・フーは棧を使った短編を製作したのでした。京劇の武劇「三岔口」をそのまま映画にしたそうですので、見比べてみると面白いですね。

【参考】京劇・三岔口ダイジェスト 動画はこちらから

             (※日本語説明文入り)





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日月神童

2009-08-25 00:05:03 | 七十年代作品【1970】
1971年3月公開、劉家良が武術指導した(?)という
娛樂影業作品。(又名:『日月雙飛俠』)


タイトルカット


武術指導(んー、読めん。。)


赤髮老魔の石堅サマ。手下には高雄、劉家榮がいるらしい。
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獅王之王

2009-08-23 14:46:09 | 七十年代作品【1970】
1971/2/4公開ということになっているが、故石堅主演のモノクロ映画でもしかしたらリバイバル上映かも。。

タイトルカット


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獨臂拳王勇戰楚門九子

2009-07-07 03:05:22 | 七十年代作品【1970】
獨臂拳王勇戰楚門九子
One Armed Against Nine Killers 1976

宿題事項
・台湾公開情報




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龍拳精武指

2009-07-06 00:08:17 | 七十年代作品【1970】
龍拳精武指 Bruce's fingers 1976

宿題事項
・あたまに”龍拳”の付くタイトルって他に何があるか?
・”精武指”(Chig Wu Finger)って何のこと?




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