電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

『英倫対決』

2019-05-12 13:10:37 | 劇場鑑賞

先日観た「ザ・フォーリナー復讐者」について。

※【注意喚起】内容を知りたくないという方は記事を閲覧しないでください。

それではスタート。

本記事は以下、章構成になっています。

先にここ数年のジャッキー主演の劇場公開映画を振り返ってみたいと思う。(声の出演を除く)

2015年 2月 「ドラゴンブレイド」

2017年 6月 「レイルロード・タイガー」

2017年 9月 「スキップ・トレース」

2017年12月 「カンフー・ヨガ」

2018年11月 「ポリス・ストーリー REBORN」

そして・・・。2019年5月(令和元年)、「ザ・フォーリナー 復讐者」が公開。日本における新時代が始まった。

(1)はじめに

今回の映画は、ジャッキー・チェンと007シリーズのピアース・ブロスナンが対決するという初めての試みである。この対決は、言ってみれば、キング・オブ・カンフーVSキング・オブ・スパイ(諜報員)という事になるだろうか。こんな夢のようなタッグは出来るならもっとやって欲しいのだが。

歴代007俳優の中で、ジャッキーに最も年齢が近いブロスナンが今回好敵手を演じたわけだが、劇中、悪徳政治家ブロスナンを追い詰め、爆弾を身に纏ったジャッキーが、ボンド俳優ブロスナンの頭に銃を突きつける姿を誰が想像できたであろうか。この異種混合、広義のバーリトゥード的対決が勿論目玉であるのだが、この突拍子もない映画はそもそもどのようなジャンルになるのだろうか。

これには原作があり、イギリス人作家Stephen Leather(日本名:スティーヴン・レザー)による92年の犯罪小説”The Chinaman”(新潮社刊「チャイナマン」)がそれである。2015年、映画化が決定。翌2016年、早々に撮影開始された。ジャンルとしては、アクション・スリラー映画に分類される。

スパイ映画のファンであれば、007シリーズ全作を制覇するぐらいのことは何てことはないだろう。監督が「ゴールデン・アイ」、「カジノ・ロワイヤル」のマーティン・キャンベルと来れば期待してしまうはずだ。ちなみにファンでない私は全24作中まだ半分も見ていない。そういえば、これは余談だがブロスナンは「トゥモロー・ネバー・ダイ」(97)でミシェール・ヨーとも共演している。すっかり忘れていたが、彼女はこの映画でボンド・ガールだったのだ。

(2)レザー氏の小説と映画化の可能性について


レザー氏は雑誌、新聞社などのマスコミ経験を活かし、執筆活動を開始したヒットメーカー。今回の「チャイナマン」はレザー氏の4番目の小説に当たる。
レザー氏の原作小説は、細かい綿密なまでのディテールな描写が至極印象に残る小説である。但し、映画と比較して遥かに残酷な内容であり、結末もまったく異なっている。すべてを映画化するのは不可能だろう。映画ではそういった部分は改良し、著名人によるアレンジされた脚本がベースとなっている。これは権利を取得してノベライズという形式で出してもらいたいところ。
ただ、ブロスナンとの共演はこれが最初で最後と思われるが、レザー氏は香港を舞台にした小説をいくつも書いており、他の小説も将来映画化される可能性も否定はできない。

(3)ハードボイルドとは?

レザー氏の小説は邦訳がまだ少なく、どの様な小説家であるかはまだあまり知られていない。
実際の映画は、ハード・ボイルドタッチである。とは言っても、トレンチコートを着たハンフリー・ボガードが出て来る訳ではないが・・。

主人公には熱き心、精神があって、それを貫く堅い意思があれば私個人の定義にも当てはまり、これがハードボイルドとなる。これに冷酷という言葉が加わればなお都合がよい。

主人公のクワンはどうか?

テロに巻き込まれた自分の娘の復讐に燃える男だ。また、犯人が誰であるか最後まで諦めずに貫き通す堅い意思があった。スパイのような目を持ち、そして爆弾をいとも簡単に作り出す巧みなワザをやってのける冷酷な人物だ。やはりこれは、ハードボイルドだと自分なりに解釈している。

(4)蘇える金狼の主人公とクワン

昔観た映画に大藪春彦原作、松田優作主演『蘇る金狼』(79)があった(以下、金狼)。御存知の通り、大藪先生は昭和33年にハードボイルド小説"野獣死すべし"でデビューした日本のベストセラー作家だ。

私は優作のドラマ、探偵物語のファンであったのだが、映画の金狼を観た時は平気で殺人を犯し、欲望剥き出しの野性的な姿に愕然とした記憶がある。この主人公朝倉は、昼は平凡なサラリーマンであるが、夜は会社組織に牙を剥く狼へと変貌する。

原作から変わった部分も多々あるが、既に村川監督作品には何本も出演経験のあった当時29歳の優作が、ノリに乗っている時期の彼らしさが全面に出た映画に仕上がった。あれはもしかしたら一部は好きなようにアドリブで演じさせたのではなかったか。終盤の異様とも言える展開からラストのスカンジナビア航空で旅立とうとする機内でのシーンまでがオリジナルの部分になる。この解釈は様々な解釈が存在する。後述するがここがポイントだ。解釈の困難な場面こそ議論の余地があり、映画の神秘性を継続させ後世まで語り継がれるような映画にも成り得るのだ。

この松田優作が演じた一匹狼・朝倉と、『英倫対決』(以下、英倫)の主人公クワン(關玉明)、どちらも天才的頭脳を持つ主人公だが、今回この2人を照らし合わせてみたい。

朝倉は前述の通り明確な2つの顔を持ち、巨大企業の乗っ取りという野望に向かって猛進していく。対するクワンは、ロンドンで飲食店を経営していたごく普通の人間であったが、復讐を果たすため、裏の顔、知られざる過去を持ったスーパー工作員へと変貌を遂げる。

クワンは、あのツイ・ハークと同じベトナム系中国人という設定で、ベトナム戦争を経験した米の工作員だったのだ。復讐の鬼へ変貌以降、スパイ的行動を開始するのも朝倉とまったく同じだ。(但し途中で元の顔には戻らない)

朝倉はボクシングで鍛えた強靱な肉体と、相手を叩き潰すほどの拳を持つ無敵の男に成長していた。真面目な社員のフリをする傍らスパイ活動を開始、会社の幹部にその素性をバラして内部へ潜入する作戦に出るのだ。

一方、クワンも年老いてはいるが、特殊部隊で培った豊富な知識と技術、強靭な肉体を持つ人物だった。もちろん武術も達人レベルだ。この変貌はあくまでテロリストへ復讐するためだ。

この全く素性の異なる2人だが、私はいくつもの類似性を感じずにはいられなかった。どちらも一匹狼であるが、例えば1つ目の点として、目的達成ため自分の体を鍛えることを忘れない点が挙げられる。また2つ目はスパイ的な行動が得意である事。そして3つ目の特徴として、自分に不利益となる人物も必要でない場合は必ず生かしておくのだ。これがこの2人の主人公の共通点だ。

金狼においては公安警察に当たる組織が登場しなかったように思う。主人公は全く法の裁きを受けることなく結末へ突き進む。英倫では北アイルランドの政治家は正体が判明すると成敗されていた。クワンもまた裁きを受けることになるはずなのだが・・。

そして、最後にこの2人を待っているのは生か死か。顛末はどうなったのか?

結果はそれぞれの映画の通りである。映画というのはどういった結論であったか、見る側の個々の解釈に任されている。どちらの映画も原作はない結末を迎えることになるのだが、ここがポイントと前に書いた通り、映画にしかない場面がどのような意味があったのかを考えさせる余地があるのだ。

尚、お断りしておくが、これは英倫が金狼の影響を受けていて一部が酷似しているという意味ではない。ここで言いたかったのは、どちらもハードボイルドとして楽しませてもらったという意味だ。一応お断りしておく。

(5)題名の意味、テーマについて

ところで、中文題の『英倫対決』とは、どういった意味であろうか。映画の舞台はロンドンや北アイルランド郊外となっている。珍しくイギリス・ロケを敢行し、アクション映画ということで、市街地での派手な爆破シーンも取り入れられている。本編にはロンドンの象徴とも言えるあの赤い2階建てバスも登場しているが、このロンドンとは漢字では"倫敦"と書くため、ロンドンを舞台に2人の人物が対峙するという単純な意味と思われる。

宗教問題、或いは北アイルランド問題など現在も騒動が絶えない政治的なテーマを絡めた今回の映画であるが、ブロスナンは偶然にもアイルランド出身俳優であり、役柄を地でいっている。そういった面では実にリアリティがあり、原作者であるレザー氏のメッセージを訴える作品となってはいないだろうか。つまりイギリスからの独立を主人公や登場人物に語らせている、代弁であると。

ちなみにこの映画は英国においては劇場では公開されていない(2019年5月現在)。この理由は不明だが、現地ではリアル過ぎるのかも知れない。ただ半年もすれば、我々日本人には理解し難いこれらの事情のあるテーマもさっと忘れ去ってしまうことだろう。

(6)新しい演技派ジャッキーの登場する映画について

過去、ジャッキーの新境地を開いたと言われ、一部の国で上映禁止となったイー・トンシン監督の『新宿インシデント』(09)。確かにシナリオは良かったと思うのだが、実際に完成された映画は正直甘い部分が見えてきてしまい、私の好みではなかった。

一方、「ザ・フォーリナー」こそ、ガチの大人映画、そのタッチは前述の通り大藪先生のハードボイルドそのものだ。こんな映画をシレっと作ってみせてしまう制作側、もちろん007シリーズを手掛けたマーティン・キャンベルのノリ、作風である。当然ながらアジア映画とはかけ離れたものであることはすぐに分かるだろう。ジャッキーも絶賛するキャンベル監督とのコラボは、今後のジャッキー作品にも多大な影響を与えることだろう。

(c)Cable News Network.

(7)ジャッキーの演技力と原作の設定

この映画でのジャッキーの演技は大きく変わったとする向きもあるが、脚本・シナリオ通りに忠実に映画作りに挑んだ結果ではないかと思う。これは結果的に監督、共演者を信頼し、途中で破綻することなく最後まで演じ切った職人的なジャッキー渾身の作品となっていたと言えよう。

ところで、原作ではクワン姓ではなくニューエン・ニョクミンとなっている。これは、姓・苗字はユアンまたはユエンであったものが変化したものと思われる。それにしてもベトナムでの経歴を持つ東洋人のロンドン移住という話を思いついたものである。作者は香港在住経験でもあったのだろうか。

今回の撮影でジャッキーはイギリス英語のセリフには相当に苦労したようだ。インタビューでこの事ばかりを話していることからも分かる。方言のような発音の難しいセリフが多かっためかと思われる。北アイルランドなんて縁がないから、発音の違いもよく分からないが、今回こういった国際的映画では避けられない言語の問題も露呈している。

移住後、平静な生活をしていた人間が事件に巻き込まれ、警察に代わり、まるで刑事が事件を追っていくかのような行動をし、映画では復讐を果たした後、さっと元の居場所に戻ることになってゆく。


(8)類似しているスパイ映画

英米中合作映画だが、劇場でのセリフは英語なので、アジア映画ではなく洋画で自然に通ってしまう。劇場版がこの英語のプリントを使用した選択が本当に正しかったのか。この選択は、あとあとなってシワ寄せが来ることに・・。
海外で他のスパイ映画に復讐を加味した旨のレビュー記事を見かけるが、確かに「ザ・フォーリナー」に酷似している洋画も「アメリカン・アサシン」や「アトミック・ブロンド」などのような対テロリストを描いた映画だったり、スパイ映画も同時期にいくつも存在しているが、いずれも後発だったのではないだろうか。ジャッキーが形式上、純なイギリス主体の映画に主演することは珍しい。エンドロールにNGシーンが無いのも頷ける。こういったケースも今後もっと増えてくるかも知れない。

(9)ブロスナンの感触

まるでジョブズのような風貌で現れたブロスナンがかなりシブかったが、これはあえてヒゲ面にしてボンド俳優であることをひた隠しにしたとも取れる。また、アクションも完全に封印されている。対決といっても相手は政治家でジャッキーの対応は、相手に物理的な攻撃もせず実に冷戦期的だ。完全な頭脳戦。今後もあるのだろうか。

ブロスナンが以前ミシェール・ヨーとも共演していることは前に述べた通りだが、そんな会話が撮影中2人の間であったかどうかは分からない。ブロスナンはケネス・ツァンとも共演したことがある(*)。そういった意味では香港俳優と共演する機会が不思議と多く回ってくるボンド俳優、注目すべき俳優ではないだろうか。

そのブロスナンのインタビューでは、素顔に戻ったブロスナンがジャッキー好きを公言しており、ジャッキーとの共演についてもコメントしていた。ジャッキーの数々の映画を観ていた1人のファンだったのである。そんな意外な話もあったりしてスパイ映画のプロ、ブロスナンとの相性はかなり良かったのだ。奇跡的とも言えるが、うまくキャスティングできたものである。シナリオが絶好の形を取っていたおかげもあり、西洋、東洋の相対する人間の対決を実に自然な形の映画を表現、結果として非常に内容の良い物に仕上がったのは言うまでもないだろう。

(10)レザー氏の小説と映画化の可能性について

レザー氏は雑誌、新聞社などのマスコミ経験を活かし、執筆活動を開始したヒットメーカー。今回の「チャイナマン」は4番目に出版した小説に当たる。
レザー氏の原作小説は、細かい綿密なまでのディテールな描写が至極印象に残る小説である。但し、映画と比較して遥かに残酷な内容であり、結末もまったく異なっている。すべてを映画化するのは不可能だろう。映画ではそういった部分はすべて改良し、著名人によるアレンジされた脚本がベースとなっている。これは権利を取得してノベライズという形式で出してもらいたいところ。
ただ、ブロスナンとの共演はこれが最初で最後と思われるが、レザー氏は香港を舞台にした小説をいくつも書いており、他の小説も将来映画化される可能性も否定はできないが。

(11)今回の役に関する解釈

ところで、今回ジャッキーが演じたクワンは悪党か?
これについて個人的な意見になるが、元軍事のプロフェッショナルとして、危険な爆薬を扱って爆弾を仕掛け続け、犯人捜しに執念を燃やす人物だが、原作にはなかったモリソンを助けたりする部分があり、無駄な争いをしない。女子供や動物にしても犠牲にしない。そして最終的な対処を見ても、悪党という事はない性格の持ち主だったのではないだろうか。

クワンは殺人を犯しただろうか?答えは勿論ノーとは言えないかも知れない。
何度警察に頼み込んでも却下され続けたクワンはついに決心し、自らテロリストへの復讐を果たした。

そしてラスト・シーン。犯人捜しで店を出た以降、一度も戻ることのなかったクワン。店に戻ったクワンをロンドン警視庁の指揮官は、借りがあるからそのまま監視を続けるよう指令を出す。

これは襲撃現場から逃亡し、射殺されても仕方がないという面と、正義のため命を顧みず危険を冒しての一連の復讐劇が事件解決の協力者になりうるかという2つの選択だった。生きるか死ぬか、どちらの審判が下るか最後の最後のまで分からない。結局はテロ集団の壊滅に協力したことが功を奏して、指揮官が射殺を指示することはなかったのだった。

私はラストの部分をこう解釈している。この部分がインターナショナル版ではカットされ、銃で狙われる部分も無くなってしまったので評価も変わってくる可能性もあるだろう。

(12)ジャッキーの今回のアクションについて

今回ジャッキーがアクションするは姿は、既存の常勝ジャッキーではない。
ほぼ互角か、勝利とは言え、僅差なのである。この微妙なバランスのアクションを構築したのは流石ジャッキーである。
実際の映画は少なくとも3つのバージョン(①国際②日文③中文)が存在している様だ。
劇場で見ることのできる物(②)は、中文版(③)と同じ編集で基本的にセリフなどは英語になっている。インターナショナル版(①)は編集の違う部分が随所に見られる。①にしかない部分もある。
ただ、ラッキーだったのは劇場版の、中盤の森でのバトルである。木々に囲まれた昔のファースト・ミッションのシーンを思い出すが、このバトル・シーンが国際版より長い。相手は元特殊部隊のショーン・モリソン役を演じたロリー・フレック・バーンズで、この緊張感のあるバトルがより長く見られるのはうれしい。これが無ければあっという間に決着がついてしまうのだから。
この森でのシーンは原作にもない見せ場になる部分と思われるが、相手はどちらかと言えば普通の俳優であり評価すべき点が然程ある訳ではない。派手なものにしないとジャッキーが語っていた通りである。この辺りの対決を観客は期待していたと思われるが、私はそんな対決ではなく、今回のような復讐の鬼に徹した元工作員に1票・・というか、見事に演じ切ったジャッキーに拍手を送りたい。

(13)映画の主題歌とソフト事情

劇場ではジャッキー主唱のテーマ曲"普通人"が流れることでも分かるのだが、この劇場公開版は日本独自の編集が施されたバージョンであると言える。クレジットやセリフもほぼ英語であるのに、エンドロールで中国語の歌が流れるのには少々違和感を覚えたが、ここで平凡なBGMが流れてしまっては日本のファンの怒りは収まらないだろう。ブルーレイソフトが発売される際には劇場と同じバージョンの収録を期待してしまうが、それはまた摩訶不思議な事情で、いつものように期待を裏切る結果となるかも知れない。独自の仕様もいいのだが、先のことはあまり考えない体質は変わっていないようなので、いつも同じ事の繰り返しになるのだ。

(14)最後に

これからも永久に続いてゆくであろう成龍的電影。『英倫対決』は通過点であるかも知れない。次回作は、ひょっとしたら人気シリーズの続きものになるのか、これはフタを開けてみるまで分からない。今後の映画でどんな演技を見せてくれるのか楽しみなところである。


注:今回記事はいつもと違う論調で記述しました。


(*)「ダイ・アナザー・デイ」(2002)

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『ドラゴン・ブレイド』

2016-02-15 23:13:14 | 劇場鑑賞

先週、映画「ドラゴン・ブレイド」が公開となり、早速観て来ました。

幸いにも近所の映画館で上映となっていたため、そちらでの鑑賞となりました。

この映画の公開に合わせて出版されたらしいジャッキーの新しい自伝本もこれから読むのが楽しみです。(また未購入なのでしばらく先ですけど・・。)

この本、先日、とある人に見せていただいたのですが、結構分厚い本なんでビックリ!!読み応えありそうです。

さて、今回、公開日もなかなか展開されずにモヤモヤしていましたが、うまいこと初日に見に行くことが出来て良かったです。(平日であったので普段なら無理だったと思いますが、実はたまたま検診で休みをもらい、終わってから運良く劇場へ行くことが出来ました)

いやぁ、面白いですね。
人や馬を総動員して、物凄く壮大なスケールで
それなりのお金を掛けてはいますが、感動を与える作品を世に送り出す気合の入った創造力!!
年末から1月ぐらいまで映画館へ行く事も出来なかったのが今回何とか行けて良かったと思います。

食べる楽しみも忘れません^^。ホットコーヒーとシャカシャカのポップコーンをほお張りながら(笑)、(バターしょう油がお好み。最後はあきるけど・・・)映画館でのマナーも守りつつ、まぁいつものスタイルではありますが、今回のんびり映画を楽しませていただきました。あのポップコーンのCMも楽しいですね!

映画もあっという間にエンディングのスタッフ/キャストのロールへ。NG集が今回特別に用意されたそうなんですが、今後もそうなって欲しいですね。無いと日本のファンは絶対に許しませんよ(笑)。

ジャッキー作品の持つ何とも言えない安堵感。随分と久々でしたが好きなシーンもいくつかあって最高でした。

ちょっとだけそのイメージを書いておくと、
例えばこんなキャンプしてるようなシーンがあったとします(イメージ)。

某ゲームの1シーンより

ファンタジーの世界に君臨するもの。それは龍(=ドラゴン)です。

そして劇中流れる"Song of Peace"の歌声をはじめて聴いた時、私の脳裏に化学反応が起きました(笑)。

何が言いたいのかというと、昼間にいっぱい働いて、終わったら夜、楽しいことが待っているよ、と。
そういった苦楽を共にしてきた仲間と、歌うなどして労を労う場面があると、↑のファンタジーの世界にあるような楽しい瞬間を思い出してとてもいい気分になれるのです。

イタリア人なら肩を並べて熱唱モンだね!! 明日からもうイタリア人だ!(笑)。

例えば、イタリアの吟遊詩人がいいね。そして歌おう。異国の地で歌うスカボロフェアのようなあの歌を・・。(ボロとは「城砦」の意)


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カンフー・ジャングル

2015-10-27 00:27:33 | 劇場鑑賞

ドニーさんの不思議な映画だった。これはスペシャルIDの延長で見てしまうな。被る部分がある。でも数段上に感じる出来。流石だね!!

いい映画ねーと途中に感じることができたシーンがあった。(見た人は分かると思うけど

チャーリー・ヤンも良かったね。新警察故事を思い出すよ。ヒロインの子は誰なのか知らなかったけど…

中ボスのルイスやしんちゃんも嬉しいケド、こんな構成もありなんだね。各武術界のトップが対決の相手というプロットは最初に決められていて後から肉付けした感じ。とにかくこれがやりたかったんだね

ドニーさんのお相手役は武術オタクとでも言うのかな。最凶だけど顔はどこかにいそうで、ちょっとつおーい金山一彦かなー

一人一人倒していく。まるでゲームみたい。これが現代的でこの映画の象徴だね

途中、物凄い格闘シーンや恐怖を感じる部分も多く心臓が破裂しそうになる

かといって突然現れる栄光の映画の断片。複雑な構成だよー。

別の映画を挿入させるのは難しいことなのにそれをあえてやってしまった。

功夫ヒーローたちへのリスペクトは素晴らしい。これは誰も否定できない。(うれしそうにしてたのがデビちゃん。マンホイふけたねー

全員登場させるのは無理なので仕方ない部分はあるけど監督の基準なのかなー

 

帰る時に書いた劇場アンケートの答えは・・・、も、もちろんアレにしちゃった

                                                                              カンフー大好き女子高生・17才(ウソ)

 

 

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レイモンド・チョウオールナイト

2012-10-23 00:00:00 | 劇場鑑賞

10/20(土)TIFF初日に東京・六本木まで観に行ってきました。
今回はオールナイトということで23時スタートでしたが、「ポリスストーリー/香港国際警察」「霊幻道士」「キャノンボール」の順で、この3本が当時のままで朝までフィルム上映されました。 (当然のごとく始発電車で帰りました・・。)

冒頭、主催者からのスピーチがあり今回の上映作品の選定理由について簡単に説明がありました。
35ミリのフィルムが残っていて(その中で状態の良いものを可能な限り使用)、あまり上映されていないような作品という条件などで絞り込んだ結果、今回の3本に決まったそうです。

そして、持病悪化のために欠席されたレイモンド・チョウさんご本人からのメッセージが日本語と英語で読み上げられました。 来場者だけに向けられたメッセージ(式のメッセージはこちら)のようでしたが、古い映画にも関わらず深夜に観に来てくれていることをとても感謝されていた等のお話で、英語の時はじっと目を閉じて聴いていたのですが、脳裏にチョウさんの顔が浮かんできてちょっとだけご本人が目の前にいるような感覚になりました(笑)。
短いお言葉でしたが、香港にいるチョウさんの映画に対する思いを込めたメッセージが心に届いたような気がしましたね。
レイモンド・チョウってどんな人??っていう人ももしかしたらいるのかも知れないですが、この人無くてはブルース・リーやジャッキー・チェン、マイケル・ホイの映画も無かったことになってしまうのでとにかく偉大なプロデューサーだったのです。(最近は高齢にもかかわらず映画に出演されたりしてます!)

 当時のチョウさん(50歳ごろ)


そして、最初のポリストの上映がはじまると、会場は大きな拍手が沸き起こりました!!(みなさんこれを、この時を待っていたんですね!)

先日の「プロジェクトA」もそうでしたけど、ゴールデン・ハーベストと言えば、やはりこのロゴが忘れられません!(何回見たことか・・。

このロゴとアノ音楽ではじまれば文句なし!

いきなりジャッキーの歌う『英雄故事』(みなさん覚えましょうね~)ではじまる本編はインパクト絶大でありました!誰か日本語でカバー曲とか作って!!あっ、ドラマなんかでかかるなんてのはいかが?(日本のドラマなどにもやっと移行されてきている感があるのでいい機会だとは思うのですが・・・。)

それで、見応えがあったのは最初のこの「ポリスストーリー」になっていたと思いますが、上映の順序についてもおそらくは検討された結果だと思っていますので今回の順序での上映で良かったと思います。ところどころフィルムのキズが目立って全体的にも状態はあまりよろしくない感じではありましたが、これが最良ということならやむを得ないでしょう。(後半はそんなことも気にならず映画に集中出来、最後まで息抜くヒマもないくらいに見れました。)ブリジット・リンもとても若かったですね。ジャッキーと共演してた頃が好きです。

 熱血ジャッキーのポリスアクション作品

続いて「霊幻道士」ピヨーン、ピヨーンと跳ねるキョンシー。やっぱり、これですよね(笑)。最近はちょっとしたブームになってきているようですので、そろそろ昔のキョンシー映画なんかもリバイバルされるといいですね。

フィルムの状態も良く、こんな状態のいいものが残っていたのにびっくりしましたが、深夜にキョンシー映画を大勢で見るというのも、貴重な経験だと思います(笑)。
この「霊幻道士」もアクションの質こそ違いますけど、まぁそれなりにしっかりしたアクションではあるのですがポリストに比べれば静かなもんですね。道士役のラム・チェンイン(そして青野さん) や昨年リッキー・ホイも亡くなってしまったので、この映画を見るのもちょっと特別な想いがありましたが、それなりに結構楽しめました。(強いて言えば、中盤でもう終わっちゃうのかな?と思ってしまう場面があったりするので映画としては若干物足りない部分も感じられますね)

この後、霊幻道士はシリーズ化されましたが、このパート1は聊斎志異的話も絡んで子供向けではないと思うのですが、これが一応はブームのきっかけとなった映画であるわけですし、この第1作というのが重要な作品なんですね。


そしてラストには、この劇場公開版だけに流れる高中正義の「CHINA」を聴いて会場のみなさんうっとり。当時はこんな特別な演出があったんですね。パート2以降も上映されたらいいのに・・。(実は私はパート3のファンだったりします。)

道士様とそのお弟子サン。

ここでちょっと脱線しますが、日本人にはこの劇場公開版が至高の映像な訳ですが、北京語の「霊幻道士」台湾バージョンというものがあるのでご紹介しておきます。(『暫時停止呼吸』というタイトルが付けられてはいるものの本編のタイトルは『キョウ屍先生』なんだけども・・。)キョンシーが来たら息を止めるっていうのが当時流行り、そのまま題名として使われ、そんな遊びもいまの子供たちの間で流行るのかと思うと不思議な気持ちになります。またこんなのが流行りだしたら台湾とかでキョンシーの新作が作られたっていいじゃないかと思ってしまいますよ。

この通り・・。

北京語音声、北京語字幕となっています。(字幕が北京語表記であることを確かめるのはなかなかムズカしい・・。)音声、字幕を除けばおそらく広東語版と同じものでしょう。

このシーンが好き。「キョンシーになっちゃった。」

(おまけ)10/31はこの曲を聴いてみんなキョンシーになるのだ(笑)。

 ←画像をクリック

最後は「キャノンボール」。
オープニングのシーケンスは以下でした。
東宝東和提供→劇場版タイトル→GHロゴ→本編
この映画は英語なので純な香港映画じゃないのが惜しいところなんですが、(出来ればなんとか中文にしてもらいたかった)こんな感じで。

(参考)ほうだんひしゃ。スゲー名前だ!(笑)

香港から出場できたのは2名だけ、(チョウさんも記念撮影には出てたけど(笑。)あとは全部アメリカ人。ってちょっとさびしい気もしたのですが、チョウさんが作り出した映画ということで、クスクスとジョーク連発にも多少ウケながら 、ライトな感覚で観るのがいいからちょっと深夜の映画館でみるようなものじゃなくて部屋でリラックスしてポテチでも食べつつ見るのがベストなんじゃないかと思いながらみてました。アメリカ映画ってこんなもんだったと思い出させてはくれますが。

ただアメリカのオールドファンが喜ぶネタが多いのも事実・・。時々日本人ドライバーとしてジャッキー・チェン&マイケル・ホイのコンビのやり取りが楽しくまぁ時間も時間ですし、ちょっと流して見てるのがちょうどいいかと(笑)。当時としてはかなりヒットしたようですが、この映画祭で上映するぐらいしか機会が無いと思うと、ちょっと見ておかねばという気にもなりました。

 
日本人コンビが大暴れ!

それにしてもいつもの007チックなメロディーで登場するロジャー・ムーアは貫禄ありましたね(笑)。テレビなんかだとラストのNGシーンまでも日本語に吹き替えられてましたけど、「キャノンボール」もたまにはいいものですね。カウンタックもカッコ良かった!

ということで、思い出に残る3本立て上映でした。レイモンド・チョウさんに感謝!



コメント (6)
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「1911」

2011-11-06 00:00:00 | 劇場鑑賞

「1911」公開初日の土曜日、歩いて近所の映画館に行って早速見てきました!!!
待ちに待った今年のジャッキー作品です。しかも息子のジェイシーも出演しているとか孫文役には「宋家の三姉妹」のウインストンチャオが再び登場するなどそんな見所ポイントを事前にチェックしていましたので実際の本編の出来映えを楽しみにしていました!

土曜日というのは休日ですと、ぐったりしてなにも出来ないことが多いのですが前日は帰宅して殆どそのまま就寝。朝は早く起きて(というか自然に目が覚めました!)出かける準備をしながら(「孫文の義士団」も見て復習(笑))、前回のジャッキー主演作品である「ラストソルジャー」のことも思い出して、パンフレットも引っ張り出してパラパラと読み返してみるなどをしていました。これだけ準備をしておけば十分と思います(笑)。

職場から歩いて1分のところにシネコンではないお洒落な映画館もありますが、今回は自宅から近い映画館で鑑賞しました。 初日ということでお客さんの入りもまぁまぁですね。コーヒーを飲みながらというのが私のスタイルですのであったかいコーヒーを一杯注文しておきました。

本編は、手枷足枷の一人の女性が歩くシーンから開始します。
いったいこの女性がなにをしたというのか。これが「1911」のスタートかと思わせるほど静かなものです。
孫文は中国ではない場所から登場。なぜマレーシアから始まるのか。(「孫文・100年先を見た男」を見ておいて良かった!)ウィンストン・チャオ、ジャッキーは意外な場所のシーンからスタートでした。
この映画ではジャッキー本人が今までの集大成だと言っているように演技派ジャッキーをたっぷり堪能できると思います。(ファンにはうれしい配慮もありますので見てのお楽しみに!)
今回ジャッキーがなぜ孫文ではなく黄興を演じことになったのか、なぜ黄興でなくてはならなかったのか。黄興がカンフーが得意であったということもその理由の一つだと思いますが、この映画でジャッキーが演じる黄興という日本では知られていない人物をジャッキーが今回演じたということをまずは認識して、この人物は中国の歴史上の人物としてどのような役目を果たしていたのかなどなど・・映画を見てからでも遅くはないと思いますのでゆっくり時間があるときなどに思い返してみるとよいと思います。(【参考】日本への亡命など前回記事はこちら
そして、息子・ジェイシー・チェンが役者としてどんな演技を見せているのかぜひ注目していただきたいと思います。
ウィンストン・チャオは「100年先を見た男」(この映画の頃がちょうど孫文の実年齢に近かったのですが、「1911」での孫文役は更に貫禄が出て孫文に限りなく近づいているようにも思えてきます。)以来、それ以前にも「宋家の三姉妹」でも孫文を演じた俳優でしたが、インタビューなんかを見ても頭をスキンヘッドにして私生活でもとてもユーモアのある人なんだろうなぁという実感がありました。そんな彼が再び孫文を演じることになり、もうこれ以上のものは作れないのでは?といった印象ですね。
「1911」の「日本語のボイスアクターもジャッキーはもちろん石丸さんですが(今回は最初のシーンとその後のシーンを聞き比べてみてください。何かを感じると思います。)他にもルパンでおなじみのあの有名なお方や有名な人も出てきますのでちょっとお得かも。あと、日本語音声版と字幕版とでは長さが違うのですが日本語の方が若干付け加えてあるようですね。余裕があれば字幕も何度か見てみようと思います。(中国の人たちと一緒に見て感想などを聞いてみようと思っています。)
今月はさらにもう一本、「新少林寺」公開も待たれます。「新少林寺」もあの「少林寺」から20年以上経過していますから実際にスクリーンで見たら感激してしまうかなと思っています。今年の秋はとても充実していて楽しいですね。また、いろいろ書いてみたいと思います。(終)

 

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ワンチャイ天地大乱&谷垣健治トークショー

2011-06-04 23:32:50 | 劇場鑑賞

香港電影天堂SPECIALが閉幕しました。ラストを飾る「ワンチャイ・天地大乱」が終了すると拍手が巻き起こってました!(この拍手にはイベントの司会者の方も感激されていたようでしたね。)

そして、天地大乱上映後に谷垣健治さんのトークショーがありました。
ギリギリの時間で四国から飛んできたという超多忙な健治さんでしたが(天地大乱もどこかで見ていたそうです。)会場は満席に近かったですが、トークの方は共演者のユンファのお話とかジミーさんのモノマネ(?)まで披露されていました(笑)。普通なら最新情報とかに神経がいくと思うのですが(そんなキーワードが出れば拍手喝采!・・ですものね)テーマが「私と香港映画」ということでいつもきっかけとして有名なあの話はきっと出るなぁと思っていました。(よく聞いていないと聞き漏らしちゃいますが、私はしっかり聞きました。)
あと、背中のキズも見せてくれてましたけど、これはやっぱりスタントマンの勲章ですね!!
小一時間でしたが健治さん本当にサービス旺盛でとても楽しい時間でした。どうもお疲れさまでした。こんなイベントをまたやって欲しいですね。

ワンチャイ天地大乱も久々に見たのですが、こちらもかなり楽しめましたね。
笑いの要素が多くて会場も笑いに包まれていましたね。(仕事の疲れも癒されるというものです。)ドニーは清朝の提督でしたので「孫文の義士団」とは逆の立場になりますが、ジェット・リーVSドニー・イェンはいつ見ても興奮させられますね!
ツイ・ハーク作品は随分久しぶりになりますが、飽きさせない作りなのであっという間に時間が過ぎていました。(やっぱりこの頃の映画はいいなぁ。)
あと、忘れてましたが「天地大乱」にも孫文がしっかり出て来て医者として描かれていましたね。(孫文を演じたあの俳優さんはなんて人なのかな??)

ちなみにこの天地大乱ではデビッド・チャンも途中死んでしまいますが重要な役を演じ、好演してましたね。・・・という訳で(笑)、デビッド・チャンの79年製作「少林寺英雄伝」の記事も後日アップしたいと思います。

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「グリーン・ホーネット3D」

2011-02-05 23:56:23 | 劇場鑑賞

「グリーン・ホーネット」。これはTVドラマを劇場用に映画化した作品の1本に数えられます。その昔、2度劇場で公開されました。

「グリーン・ホーネット」と言えば日本ではブルース・リーが出演したTVドラマがやはり有名ですね。主役のヴァン・ウィリアムスよりもブルース・リーの方にどうしても注目して見てしまいました。テーマ曲が印象的であの曲がどこからか聞こえてくると今でもゾクゾクッとしてしまいます。
そういえばずっと前に東京のMXテレビで、その「グリーン・ホーネット」が連続放送された事があって、その時の事を思い出します。あの時は毎週欠かさずテレビを見ていましたね。ビデオテープに録画できたかどうか記憶があやしいのですが、このドラマ、ホント楽しいものでした。(またいつか再放送していただきたいですね。)映画版としてはラム・チェンインの監督した『青蜂侠』(94)という不思議な未公開作品もありました。。

そして、いま劇場で公開中なのが「グリーン・ホーネットin3D」。新感覚映像派の鬼才ミシェル・ゴンドリー監督作品で、カトー役にあのジェイ・チョウを置き、ハリウッド映画としてカルトヒーローがついに映画化されました。みどころはカトーの脳内が映し出される”カトー・ビジョン”。監督が考案した表現方法です。これをどう思うか。それは見る側の問題です。
ハイテク装置満載のブラック・ビューティーもカッコいい。(バットマンのバットモービルよりこっちの方が好き)また、カトーの映画での設定(性格や能力、ヌンチャクなど)もユニークです。ハリウッド作品に東洋人というと嫌な予感がするのですが(苦笑、映画の方は劇場で見ていただくとして、ゴンドリー監督があえて真似ではない新しい演技を買ったジェイ・チョウに是非注目していただきたいと思います。(ジェイ・チョウを抜きにしてはこの映画を語ることは出来ません)最後のオチは・・・!?。

ところでジェイ・チョウというとジェット・リーの劇場版「SPIRIT」ではジェイの歌う主題歌が差し替えられたというちょっとしたハプニングがありましたが、過去のイニD出演から「王妃の紋章」や「カンフーダンク」でも主題歌&出演を果たし、彼の才能は広く認められていますね。

『霍元甲』in 中映文化城

今回の「グリーンホーネット」のカトー役には、ジェイ・チョウが演じていますが、当初はチャウ・シンチーが演じる予定だったそうです。また、ジャッキー・チェンにもオファーがありました(笑。ある理由で断ったとの事ですが(これは年齢的にも無理があるのでは?)、カトー役は日本人でなくどうしても香港や台湾のスターにキャスティングされる傾向があるようです。

3Dメガネは正しくかけましょう!(蜂の巣にされます(爆。
http://www.youtube.com/watch?v=53kRPurAiuk

公式サイト:http://www.greenhornet.jp/

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ラスト・ソルジャー

2010-11-23 00:01:32 | 劇場鑑賞
今年に入ってジャッキー主演の劇場公開作品も3本目。今年は多くてうれしいですね。
沖縄国際映画祭で『大兵小将』(2010)が上映されましたが11月にやっとロードショーとなりました。 古装片は大好きなので楽しめましたし、人間らしい優しさに満ちたジャッキーはとても良かったと思います。

共演はワン・リーホン。
この映画を台湾歌手のアイドル映画とか書いている人もいましたけど、私も王力宏の名前だけは聞いたことがありますが、例えば私と同世代の人で彼の歌っている曲名が分かる人間がどのくらいいるのか?
残念ながら私は1つも知りませんし、どんな曲であるかそのメロディーさえ全く知りません。。。

劇場で販売されていたパンフには彼を起用した理由についてのインタビューが掲載されていました。しかし、本当のところは何も書いていないように思えましたね。なぜ台湾の歌手にオファーしたのか・・・。

映画の本編は竹簡ではじまり、竹簡で終わるという表現方法でした。要するに戦国時代の古い物語だということだと思います。CGを使っての表現ではありますが、こういったちょっとした配慮もいいですね。

ジャッキーがこの映画を構想して20年…。この映画の時代設定は紀元前227年の戦国時代ということでした。
ジャッキーがかなり以前から温めていたことになりますが、いまから10年近く前、紀元前に書かれた兵法書「孫子の兵法」を映画化するような話が確かあったように思いました。今回の「ラスト・ソルジャー」のパンフを見ても過去に予定されていた映画だというような事は一切書かれていません。しかし、人が生きてゆくということは争いがつきまとう。生物が生き残るために戦う姿勢について”生存競争”とダーウィンは言いました。やはりこの映画のテーマには「生存競争」が含まれていまいか?自らが生き残るためには、自分以外のすべてのものと戦い、過酷な競争に勝たなければならない。戦国時代の人々が生き残るための手段。・・・つまりは「孫子の兵法」へとつながらないものだろうか。もしかしたらジャッキーはその辺りを描きたかったのかも知れないですね。(戦わずして勝つなんてのも当然に!)

または、ジャッキーが「孫子の兵法」を使って映画を製作した・・・ということになるのかも知れない。
監督はリウ・イエ主演の「硬漢」を撮った人。未見ですが、この映画がジャッキーの目にとまって採用したそうですね。これは情報活動というジャッキーの戦略です。そしてジャッキーが期待しているもの。それは、やはり中国の若い世代、後継者ではないでしょうか。これもジャッキーが生き残るための戦略ではないかと。

私の意見になりますが、この映画を日本でヒットさせることは難しいと思いますし、本人もそれ程日本でのヒットを期待していないと思うのです。それはなぜか。プロデューサー・ジャッキーは見事中国でこの映画をヒットさせ、輝かしい数字を挙げました。映画は成功したのです。
もちろん目的は中国のためだからであり、残念ながら日本のファンのためではない。監督や俳優は日本で無名な人物ばかり、しかしストーリーは誰でも理解できる…。

出演したメンバーについて、実は日本では何も紹介されず話題にもなっていない事があります。“新七小福”というグループを御存知でしょうか?(注:下記参照)
中国でオーディションしてジャッキーの後継者として選ばれたグループです。高度なアクションだって出来る彼らがこの映画に出演しているということは、ジャッキーの意志であり希望なんだと思います。

あと、私が期待しているのが武術指導を担当した一人、何鈞です。
現地のテレビ番組にもジャッキーや新七小福と出演していました。この番組では映画におけるアクションとはどんなものか実演したり、バラエティー番組のようにこの映画について楽しく語っていました。今回も映画に参加しているロー・ワイコンなどに混じって彼も今後のジャッキー作品に関わってくると思いますので、新七小福も同様、今後に期待したいですね。終

(注:)正確にはパンフの表紙に記載。小さい字で"The NEW LUCKY 7"と書かれている。
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ダブル・ミッション

2010-07-11 23:34:26 | 劇場鑑賞
今日が最後のチャンスとばかりにいつものように近所の映画館にて鑑賞しました。

今回の邦題に関しては長いカナ名を避けた付け方っぽいですが
意味不明の和製英語的なネーミングになっているかも・・。
まぁ「ダブル・キッチン」なんてドラマもありましたけど。

スパイは任務を遂行・・(これがミッションってことですね)
ミッションはCOMPLETE するかしないかそれが肝要です。(なんのこっちゃ)


本編開始後、ファンにはたまらないジャッキー映画の懐かしいシーンが次々と映し出される・・・。
これも意図している演出ではあると思いますがセピア調で泣ける配慮でしたよ。
ジャッキー本人を映し出しているような、そして現在はこうなるんだと印象付けられました。

ミッションってことでジャッキーは最初、特命係長にでも任命かと思ってしまいましたが(笑。ホームコメディ。それなのに途中「これはどこかで・・」と、思わせるシーンもあります。

最後のスタッフロールも目を点にして見つめていると・・
冒頭で挿入された作品名もしっかり書いてあります。(実は2009年製作であるようです)
そしてパンフは欠かさず買って帰りました。・・が。

後から気付きましたが「ハリウッド進出30周年記念ポスター」は欲しかったなぁ。。。。
(これを部屋に飾ってみたい)
確か「メダリオン」のときは同じようなポスターをくれるとかで前売り買いに走った記憶が。今回は60本のポスター(?)を
集めたものらしい。(でもこの発想は日本人にしか無い、だろうな??)



the spy next door ・・・ハリウッドですね。
なぜか国内のサイトやパンフではロシアの敵役の紹介が一切無いっす・・。(無名の人物たちなのだろうか?)
ハリウッド作品ならIMDbに頼るしかないので、チェックしてみると、

ちょっと情けないポルダーク役の俳優さんは
Magnús Scheving
マグナス・シェヴィングか。知らないなぁ。。


こちらの女優さん(アメリカ人のようだが、劇中はフランス人(?)のような印象を持った)

名前は、Katherine Boecher 
キャサリーン・ボーチャーという人がその人か。(ココを参照。)
(ダイハード級のアクション超大作の目で観てると大変。今回はコメディーだから敵の影も小さいよ、と。)
え?キャサリン!?友近のヤツか(笑。ちなみにこれはネタだけとキャサリンと相手の恋人がはじめて見た映画は「キャノンボール」だという設定は笑える。この映画、ビバリーヒルズが好きな人たちには絶対ウケる映画に違いない(嘘。


ということでファミリードラマってとてもアメリカらしい、象徴的なテレビ番組のような中に今回、ジャッキーはいました。
最初から最後まで笑みの連続で、実にほのぼのとしてしまいました。かわいい猫ちゃんもいますよ。(1人で終始ニヤニヤしている私でした。)

主演映画公開ならなにかあるもんですが、今回の公開と何の関係がありましょう。
NHKでジャッキー特集やっているんですよね。
BSの衛星映画劇場で久々に「サンダーアーム・龍兄虎弟」を観たのですが、
やはり”アジアの鷹”は面白いですね~。新作のアジアの鷹も早く作ってもらいたいなぁと思う今日この頃です。終


コメント (2)
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べニー・チャン『コネクテッド』鑑賞

2009-08-04 23:07:03 | 劇場鑑賞
見てきました。コネクテッド。場所は新宿の武蔵野館です。今日はたまたま新宿へ来ていたので仕事帰りに寄ってみたんですが、BM担当者の通り、確かに面白いですね。
『セルラー』は未見ですが、さすが香港映画という感じ。こんな映画は日本映画じゃ残念ながら無理ですー。やっぱりホンコンだなぁ~~。


中身はネタバレになってしまうんで書きませんが、うーん現実的には絶対ありえませんけど凄い映画ですよ。幼い子供のいる忙しいお父さんには是非見てもらいたいですね。

そうそう最近よく見る顔、リウ・イエも『天堂口』に引き続いて良かったと思います。

外に出たあと、近くにあるTSUTAYAに飛び込んだのは言うまでもありません。
(あー、アレですね。映画館のそばにレンタル店があるというのも便利かも。)

帰りにメールしなきゃとケータイを開くと、なんか一人で笑ってしまいました。
でも、電池切れ(笑。…(実話)
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