SakuraとRenのイギリスライフ

美味しいものとお散歩が大好きな二人ののんびりな日常 in イギリス

「First Year Review」合格!

2015年06月08日 | 【イギリス生活】学生生活
そういえばまだ書いていなかったのですが、博士論文の中間報告会が先月開催されました。
各自の研究計画についてのプレゼンテーション(20分+20分質疑応答)を3人の教授(「パネル」)の前で行い、十分な研究の進展が認められる場合にのみ、次の学年に進むことが許される(合格しなければPhDコースからMPhilコースに転籍になる)、僕たち1年目の博士課程の学生たちにとっての最大のイベントです。

僕はプレゼンテーションに苦手意識はなかったのですが、今回はなぜかとても緊張したので初めて原稿を用意(読み上げ式にしました)。
授業中のプレゼンの練習でクラスメイトから指摘された疑問に応答しながらも、基本的に同じ線で問題意識、先行研究、研究計画を発表しました。

がちがちになりながら行ったプレゼンテーションは散々な出来でした。
先行研究の整理の杜撰さ、概念の曖昧さ、検証方法の甘さ、ありとあらゆるところから批判をいただいてしまい、あまり上手な応答もできず。
パネルの中に有名な政治哲学の先生が含まれていて、始まる前は「この先生から質問してもらえるなんて光栄だ!」などとミーハーなことを考えていたのですが、一番厳しい質問をこの先生からいただいてしまいました。
プレゼンの仕方についても準備についても反省すべき点がたくさんあるのですが、これは今後につなげていこうと思います。

中間報告会が開催されてから結果が出るまで3週間ほど。
あの出来では不合格になっても文句は言えない、と怯える日々を送っていました。

その結果がようやく先週通知されました。
本文に何も書いていないメールの添付ファイルをおそるおそる読んでみたところ、

「[T]he panel has considered your submission carefully and I am delighted to be able to tell you that you have passed」(強調、引用者)!!

ただ、合格の通知と一緒にパネルから伝えられた「懸念事項」(来年の中間報告(Second Year Review)までに対応することを要求されるもの)は、プレゼンの散々な出来を反映して、深刻なものが5つも挙げられていました。(一人ひとりにこうやって丁寧にアドバイスをしてくれるのはとてもありがたいことだなと思います。)
博士論文完成までの道の険しさと自分の課題の多さを改めて思い知りましたが、とりあえず無事に合格できて本当によかったです。

早速指導教授に結果を報告するとともに、今後の方針を相談するためにミーティングのアポイントを取ったら、
「おめでとう。これは大きな達成で、君はこのことを誇りに思うべきだ」
「パネルからのコメントは研究のこの段階のものとしては通常のもの(だからそんなに深刻にとらえなくて良い)」
というメールをもらえました。

ほめられて伸ばされたい僕の性格をよく理解していらっしゃる。先生、大好きです!!

(投稿者:Ren)

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