ライラと仲間たち

いろいろな生き物と暮らす楽しくて大騒ぎな日記です。

ボランティア修了式と特別講演

2016-09-27 | 野生動物救護
保全センターで執り行われた平成28年度野生動物救護ボランティアの修了式、
今年は、48名の方が、新たに登録されました。


ご挨拶下さった、獣医師会副会長、北澤獣医師





北澤獣医師から修了証書、神奈川県自然環境保全センター、山根部長より登録証が授与され
皆さん、意気込みを持って、一歩を踏み出しました。





そして、特別講演。
先輩ボランティアの方達にも公開され、満杯の会場で講演下さったのは、
ラプター・フォレストの代表、赤木智香子獣医師です。
大阪府立大学農学部獣医学科卒業後、米国ミネソタ大学魚類野生生物学部大学院で修士号を取得、
その後、ミネソタ大学猛禽センターで、研修獣医および非常勤職員として勤務され、
米国カリフォルニア大学デイヴィス校での猛禽生物学の単位取得や、併設猛禽センターでの
救護ボランティア、ミネソタワイルドライフクリニックでの救護ボランティアなどの経験もある、
この世界では知らない人は居ないだろうと言うくらい有名な方。
「日本における野生動物救護の現状とボランティア活動の実際」と題し、
ミネソタ猛禽センターでの経験なども交え、講演して下さいました。








一言で言うと、凄かった
もう考えさせられる事が多くて、昨日なんて、頭の中が、ぐるぐる思考錯誤して、
書く気力もありませんでした


まもなく平成28年9月の新指針で「鳥獣の保護及び管理並びに適正化に関する法律」の中で
《救護》に言及し、平成29年4月からの新計画で、各都道府県の「鳥獣保護管理事業計画」に
《救護活動も含まれる》ことになります。

と言うことは、生物多様性の観点から見た《救護》の必要性、優先性、
安楽死も含めた、救護と愛護の違い(安楽死に関しては、またの機会に書いてみたいです)
など、根本から考えねばならなくなります。
有り余る資金があるわけではないのに、治る見込み、野生に戻れる見込みのない種を
保護し続けるのってどうなの?
その分の餌代、設備費などを他にまわせば、より多くの個体を保護出来るんじゃないの?
など、命の重みとかを考えると、愛護傾向の強い方達から猛反発を受けるんだろうな
また、エキゾチックアニマルの増加による野生動物の観念的ペット化など
私自信にも耳の痛い問題点が指摘され、考えることばかりでした。
新指針の公示後、センターと意見も交え、NPOとしての方針も出さなくてはならないし、
何より、私自信が、迷い、模索し、考え続けていかなくてはならないことですね。

てなことで、本年度も無事修了式と講演会を終え、夕方からの懇親会にも
新ボランティアさんを含め、多数参加してくださり、皆さんの率直な意見も聞けたし
赤木先生に、預かっているアオバズクの足の事も相談出来たし、沢山の課題も貰ったけど
すごく有意義な一日でした


コメント
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