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★★★趾間炎の対策と予防 ~火曜日・・・

2012年06月12日 | トリプルスターの日常

   
今日も鬱陶しい一日となりました。
リハビリ後犬舎で身体を休める犬達には、暖房(石油ストーブ)をつけてあげました。
湿度が高くて気温の低い日は、犬の身体も冷えて免疫力を失い、体調を崩す事がありますね。
室温を30度前後に保ち、湿度も40%以下を維持したいものです。

      大人気の水色ちゃん
     
    『趾間炎』になりつつある前足の様子
     

≪犬の汗と皮膚病≫
犬は汗をかかない動物と言われていますが、実は毛根からアポクリン分泌物(汗)と言われるものを出していて、性的アピールを
行なっていると思われてます。
そもそも弱酸性のアポクリン汗は、わずかに臭いますが、常駐(在)菌や飼育環境の温度、湿度、時間の経過などによって左右
されて変化し、犬臭(犬特有の匂い)化します。
健康な犬の皮膚や被毛のpHは弱酸性(pH5前後)に保たれ、雑菌の活性化を抑制しています。
しかし夏場の散歩や運動の後などでは、皮膚のpHは9程度までアルカリ化してしまうことがあります。
皮膚や被毛のバランスが崩れてアルカリ化すると、雑菌の増殖が異常に促され由って皮膚病になりやすくなると考えられます。
夏場に皮膚病が多い(飼主さんからの申告)理由は、そんな事情からもじゅうぶんにうなずけるわけですね。

    健康そうな前足(爪を切り過ぎるのは良くありません、適度な長さを保ちます)
     
     

皮膚炎・趾間炎 覚え書き:沢山のレトリバー(L/R F/R)を飼って来て皮膚炎や趾間炎になる子に特有の体質を感じます。
   皮脂が常に多く出ているような子(給餌のカロリー過多等でも影響を受ける)や、アレルギー傾向、外耳炎などに罹り易い
   子、または罹った事がある子などに共通した(分泌物の多い)体質を感じます。
   また不思議なもので、酷い趾間炎に悩んでいた子が年齢とともに症状が緩和され、死亡(寿命)する数年前には治ってい
   るか炎症自体が無くなることを全ての子で経験しています。(体力にも大いに関係する事なのかなと感じています)

    残念ながら趾間炎になりつつあります
     
    身体からの分泌物の多い(体質を持った)個体の前脚です。
     

◇趾間炎の対処方法
愛犬の歩き方がいつもと違っておかしいなと感じたら、指の間や肉球と肉球の間に炎症を起こしてはいないかを確認してください。
爪の周りの毛の色が赤茶入りに変色していたり、変に腫れぼったくなっていたら趾間炎になりかかっていると見て良いでしょう。
ご承知のように犬たちの指の間や肉球と肉球の間には細かい毛が密生していますから、ちょっと見ただけではわかりにくいかもし
れません。
足の指や肉球を広げて、爪の周りや生え際を中心に皮膚の色や生えている毛の色そして匂いなどを確かめてみます。
そしてもし、炎症(腫れ・赤味)ができているようなら、自分で手当をする事が可能か、それとも直ちに獣医さんに診てもらうかを判断
してください。
○軽い炎症程度に見えて、自分で手当てが可能と判断した場合。
まず炎症ができている指や肉球の間の毛をできるだけ短く鋏で切り、通気性を良くします。
それから殺菌スプレー(アストップ希釈液・1000倍)で念入りに消毒し(多量にスプレーして洗い流す様にする)、ティッシュで充分に
水分を拭き取り、多少時間を置いてからドライヤーの温風を使って丁寧に乾かします。
乾いたのを確認の後、外用イソジン(人間用原液)を重ね塗りし、自然乾燥に任せます。
その後の経過観察は、ケージ(金属製網スノコ使用)内で行い、患犬を室内に放置しないこと。
○炎症を視た時点で、自分(飼い主さんが)では手に負えないと判断した時は、ただちに動物病院へ連れて行って獣医さんにお任せ
した方が良いでしょう。(無理をせずに、獣医さんに相談しましょう)

◇趾間炎の予防方法
趾間炎はどんな犬種にでもごくふつうに起こり得ますが、活動量の多いラブラドールには今の時期(梅雨~秋にかけて)特に起こり
易い症状とも言えます。
趾間炎を予防するには、普段から犬の足や肉球と肉球の間を出来るだけ清潔に保つことに尽きます。(頻繁に洗うと云う意味では
ありません)
具体的には、足の指や肉球の間の毛を短くカットして通気性を良くしておくことと、濡れたままにしておかないと云うことです。
基本的には、散歩の後の犬の足(足先)は水で洗わない方が良いと思います。
注)除(殺)菌剤をスプレーして、乾いた白いタオルで念入りに拭きとってお終い、と言う方法をとることが趾間炎の効果的な予防に
繋がります。
特に雨の後の散歩の場合、また洗った後の足の場合は、タオルで拭いた後の足に除(殺)菌剤をスプレーして(多目に)タオルで拭
き取り、ドライヤーの温風で乾かす事を励行してください。

注)犬の汗(分泌物):犬には「アポクリン腺」と「エクリン腺」と言う二つの分泌(汗)腺があります。
 ○アポクリン腺は全身に分布し、分泌物(汗)は汗腺が無いので毛穴から出ます。自律神経に左右され、性的アピールの目的で出
るとされています。
分泌された後、皮膚に常在する菌によって分解され、いわゆる獣臭となると云われています。(弱酸性で汗の成分は、水分99.5%・
ナトリウム0.65%・尿素0.08%・乳酸0.03%・タンパク質・カルシウム・マグネシウム・酪酸などです)
 ○かたやエクリン腺は足の裏などにわずかに存在し、汗(分泌物)そのものはエリクソン汗腺から出ます。副交感神経に左右され、
体温調節・pH調整・皮膚の乾燥防止等の目的で出るとされています。
 分泌物の特徴は、無明、無臭、成分は尿に似ています。(弱酸性で成分は、塩素・ナトリウム・カリウム・カルシウム・尿素・アンモ
ニア・乳酸・重炭酸等を含めた300種類と言われています)
 ※汗腺を持っているのは哺乳類だけで、肛門腺は固体認識や性的アピールの目的があります

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2 コメント

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大変に参考になります (鎌倉J)
2012-06-13 15:35:45
まさに写真にある状態の一歩手前という感じです。獣医の薬を飲ませつつ、毛のカットや消毒液での対処を続けます。ありがとうございます。
返信する
こんにちは (Ponkotsu)
2012-06-13 23:09:45
Mr-J さま

この病気は、一度かかってしまうと例え治ったとしても度々繰り返す恐れがあります。
根気良く予防する事と、爪の怪我などにご注意ください。
時々、外耳や皮膚の様子を見て下さい。
デリケートになっている場合が多いものです。
返信する

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