11月も最後の日となって、いよいよ明日からは師走に突入と言うことになります。
何となく気が急いて、「色々な事」の整理を始めました。
手帳を見返すと3月11日以降の空白が目立ち、今年は犬達以外の事でも特に苦労が多かった事が偲ばれます。
早朝の作業を済ませて一休み。溜まっていた数件のメールに返事を書きました。主に健康管理の事と、給餌法について。
空気の乾燥し始めた10時頃から、牡丹雪の様に落ち葉が舞い落ち始めました。
殆ど風も無く、ハラハラと落ちてくる落ち葉は一刻空を薄茶色に染める様でした。
夏枯れの刈り残しの雑草除去に加えて、あっと言う間に「落ち葉掻き」の仕事が増えました。
今年の落ち葉は、焼き芋が何回でも出来そうな位い多量に落ちています。
落ち葉を掃いて、びっしょりと汗を掻きました。
暑い暑い、、、明日から師走だと言うのに、、。
中京に住む同年齢のオーナーさんからも、今年は暑くて堪らんという趣旨のメールが入っていました。
体調が狂いがちなのも、こんな季節のせいでもあるのでしょうか?
牝組を遊ばせました。
牡達に比べて厄介なのは牝の組です。
テンデンバラバラで好き勝手な事ばかりして手を焼かせます。
体当たりして外れた柵の横板を、ガリガリと音をたてて噛んでいる奴がいます。
(牡達は、そんな乱暴な事は絶対にしません、、、、、)
獲物を見せびらかして、年若の牝に追い掛けさせる奴(年増)もいますし。
カサカサする落ち葉の中に転げまわって遊ぶ奴ら。
牝達の遊びは、観察していてとても気疲れしてしまいます。
なんて奴らなんでしょうか、そんなのが牝組の特徴なんですね。
ま、元気者ばかりで助かってはいるのですが、、、もう少しお淑やかでも好いのではと思ってしまいます。
午後遅く、リハビリ中の牡M君を遊ばせました。
この子は間もなく三歳半になる子ですが、二年前に運ばれて来た時にお腹から下が殆ど動かせない子でした。
重症の股関節障害で、両方の「大腿骨骨頭切除」若しくは「人工骨頭置換手術」を強く勧められていた子でした。
両親がアメリカの優秀血統で比較的大きな犬との報告でした。
父犬は確認していませんが、母犬は実物を一度確認しています。
母犬からは、肉質の緩い傾向が感じられ(経験上)て、育てるには比較的難しかった(特に幼齢期)ことが窺われました。
多分体質遺伝?(先天的体質)なのでしょう、この子も非常に緩い肉質を持っています。
飼主さんはこの子をショーに出す為に、熱心に「自転車運動」を行っていたそうです。
先天的に肉質の緩い(柔らかなのとは異なる)個体は、各「関節の締まり」方も遅い傾向があります。
良い体型を持っていて動きも活発だからと言って、育ち盛りの時期に不適切な運動を休みなく強要すると必ず関節が破壊され
てしまう傾向があります。
その後の処置の問題で、飼主さんに対する不信感と恐らく猛烈な痛みとに耐えかねて、満足に起きあがれない状態になってし
まったのでしょう。
此処に来てからの一年間は、(お互いに)ほんとうに苦労のし通しでした。
フラフラしながらも歩ける様になってからの一年間は、目覚しい(著しい)進歩がありました。
最初の一年間は絶対に目を合わせ様としなかった子が、此方の問いかけに応えるようになって時々尾も振る様になりました。
「制限運動」も運動場内に限って辛抱強く続けてきましたが、この子が飛躍的に明るくなったのは保護犬のピッピと仲が良くなっ
て、自由に遊ぶようになってからです。
気持ちが前向きに変わると、今までやって来た全ての事(運動と休養・特別な給餌プログラム)が、良い方向に回転し始めます。
加速度的に良い方向に進むさまは驚くほどで、その時ばかりは苦労が報われて嬉しさがつのりました。
現在 週に数回、30分程ですがピッピや子犬達と広場を走り回るM君。楽しそうにはしゃいで、水を得た魚の様に元気一杯です。
此処には、日頃は殆ど公開されないこんな子が何頭かいます。
多分生涯を我が家で過ごすことになる子達ですが、師走を前にお話ししたくなってとりあげさせて戴きました、、、、同じ様な子を
抱えている方の参考にでもなってくれれば幸いです。
◇この子にやって来た事
給餌⇒ドッグフード(高タンパク、低脂肪)+プロティーン(ザバス等のアスリート用)+魚粉+牛乳(最低500cc)
無糖の手作りヨーグルト、腸内細菌を整えるサプリメント、人間用のグルコサミン・コンドロイチン等は全て有効です。
副食物として日常的にスープを与えます。(豚の肋骨・肋間骨・豚足・鶏手羽等で採ったスープから脂肪を除去)
痛みを訴える時は掛かりつけの獣医さんに相談して、鎮痛剤を適切な量だけ処方して戴く方法がお勧めです。
リハビリは辛抱強く焦らず、、、必ず地上で行う「制限運動」を専門家から学んで下さい。
獣医さんから手術をすすめられる様な重症の子は、生涯をリハビリで過ごす覚悟が必要かもしれません。
「飼育環境」(特に部屋の床材)を整えることは、先ず一番に考えなければならない最重要課題ですね。
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