倉野立人のブログです。

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〈長野市議会決算特別委員会 臨機応変な対応〉

2009-10-02 | インポート

10/1 Thu.  [ クラちゃんの起床時刻 5:00 AM ]

 

◇ 決算特別委員会が開催され、審議の中で「改革」の一助を成しました。

 

今月は、決算特別委員会の〝集中審議月〟です。

長野市議会の決算審査については、毎年この次期に、前年度の事業の決算審査を行うことになっており、今期は平成20年度の決算についての審査が行われます。

 

(先日ご報告いたしましたが)今回、私はこの特別委員会の委員長を仰せつかり、議事進行を司(つかさど)ることとなりました。

 

(さらに先日、触れさせていただきましたが)現下の自治体運営においては「予算」の審査が主になっており、決算については「確認作業」のような位置づけになっているのが正直なところです。

 

しかし私は、自治体運営においても「決算」の検証が重要であると考えます。

自治体においては、単年度で事業が「ひと区切り」とされることから、会計についても〝年度限り〟という意識がつきまといます。

しかし、中長期的な視点に立てば、編成された予算がどのように執行されたかを検証し、それを次年度以降に活かしていくことこそが重要であり、議会においては、予算の検証をもってヨシとせず、決算についてもシッカリと見つめ直す認識をもって臨むべきと思います。

 

その〝重要な役割〟を本特別委員会に委ねられていますので、委員長の立場で冒頭のあいさつの中で、委員各位に対し、共通認識を持って「次につながる決算審査」を行っていただくことを期待する旨を申し上げたところです。

 

そのような自覚をもって臨んだ特別委員会でしたが〝さっそく〟というか、委員長判断を求められる場面があり、臨機応変な対応をしたところです。

 

委員会審査は、それぞれの部局ごと、部局長をはじめ課長補佐級のまでの職員の皆さんに出席いただき、決算報告書に基づいて「理事者説明」を受け、その後、決算(予算も同様)においては「款(かん)」や「目(もく)」などの項目ごとに質疑・討論を行い、最終的に採決を行います。

 

この日も日程に従い、審査する部局の決算について、所管の部長さんの説明を受けていたところです。

すると、説明が進むうちに、なぜか部長説明と、委員への配布資料が〝かみ合わなく〟なってきたことに気づいたのです。

どうやら、理事者の〝持ち資料〟が、われわれ委員に配布されたものより詳細であり、委員が、説明に〝ついていけなくなった〟状況になってしまったようなのです。

 

そこで、委員長として一旦審議を止め、理事者と突合(とつごう)したうえで、詳細資料の提示を求め、改めて資料を配布していただき審査を再開、結果としてスムーズな審査が行われました。

 

実はこれまでも理事者説明においては、資料は配られるものの、詳細については〝口頭〟によって行われており、われわれ委員は〝必死になって〟メモを執り、聞き漏らしについては、後の審査の中で改めて聞く、という、何というか〝効率の悪い〟委員会審査が行われていました。

私はかねがね「共通の資料があれば、お互い目と耳で確認でき、聞き直しや誤解が起きずに済み、それはある意味、議員側だけでなく、理事者にとっても〝スムーズな効率のイイ審査につながることから、いっそ(詳細資料を)出しちゃえばイイのに・・・」と思っていたところです。

 

そんな中〝たまたま〟委員長を仰せつかり、その責務の中で資料提示の必要性が求められる場面に遭遇〝できた〟ことから、この際、理事者に資料の提示を求め、結果として効率のイイ審査の実現が果たせたのでした。

 

また「資料の提示」については、さきの9月議会で成立した「議会基本条例」の中でも述べられておることから、図らずも本決算特別委員会において、その「改革の先鞭(せんべん)」をつけることができたところです。

 

決算特別委員会は、後日所管を変えて招集されるところですが、今後も、議会側にとっても理事者側にとっても、審査しやすい環境づくりに努め、何というか〝肝心な部分をじっくりと審査できる〟中身の濃い委員会にしていきたいと思います。

 

それにしても、ワタクシ初めて委員長職を務め、理事者の指名でお名前や役職をを間違えたら失礼と、そこでまずキンチョーし、そこへきてこの日の〝資料騒動〟で各議員と理事者の調整においてキンチョーしたりと、終わってみればどっと疲れが出ました(^^;)

 

ま、心地よい疲労感、というところですナ。

 

 

09101